南風2023

宮崎市在住の自営業(フリーランス)独身男性。 心に浮かんでは消える他愛のない事柄を、と…

南風2023

宮崎市在住の自営業(フリーランス)独身男性。 心に浮かんでは消える他愛のない事柄を、とりとめもなく。

記事一覧

「愚行」を愚考してミル

昨日、ABEMA Primeで興味深い動画を見ました。 食べ物を意図的に、粗末に扱う動画を作成する2人組がいるそうです。野球のバットでボールとして打ったりするようです。意…

南風2023
5か月前
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リセット・ボタン

「人間関係リセット症候群」という言葉があるそうです。 年末になると、このリセット症候群が増えると聞きました。 今年も残すところあと3週間、リセットに着手する方が…

南風2023
5か月前
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小津と馬生、そして波平

先日、NHKで小津安二郎の特集を見ました。 小津安二郎は、戦前から戦後にかけて活躍した映画監督です。国際的にも高く評価され、その知名度と人気は、黒澤明に引けを取り…

南風2023
5か月前
1

控えめに言って

いつからでしょうか。 気が付けば、あらゆるところで「控えめに言って」という表現を見かけるようになりました。「ごく控えめに言って」とか「控えめに言っても」といった…

南風2023
5か月前
3

バラの花と林檎の木

黄皓さんは高身長、高収入のイケメン実業家です。 人気番組『バチェラー・ジャパン』で一躍有名になりました。Amazonプライム・ビデオで配信されたこの番組は、カテゴリー…

南風2023
5か月前
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サード・プレイス

最近、心に残った言葉のひとつです。 このところ、宝塚や楽天など、ハラスメントの話題を耳にすることが増えました。日大も理事長がハラスメントで訴えられていると聞きま…

南風2023
5か月前
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推し活と赤い鳥

「推し活」が流行りだそうです。 アイドルや声優、俳優などを、熱心に応援することを言うそうですが、こうした活動は、昔から存在したと思います。ただし、かつては「追っ…

南風2023
6か月前
3

スピードアップの時代

「タイパ」という言葉を、よく耳にするようになりました。いまさらではありますが、例の先生に聞いてみました。 なるほどね。 昔から、ある程度の速読をしていましたが、…

南風2023
6か月前
1

Will You Dance?

脚本家の山田太一さんがお亡くなりになりました。 山田太一さんのドラマが、大好きでした。 最も脂が乗りきっていたのは、80年代までだったでしょうか。後年は、小説に軸…

南風2023
6か月前
3

赤ん坊と不死鳥

あいかわらず、日大が混乱の極みのようです。 とうとう、アメフト部の廃部まで報じられました。ここまで、こじれるものかなあ、と驚くばかりです。 日大の方針は、 「こ…

南風2023
6か月前
3

ゴンドラの唄

悲しいニュースを見ました。 自分より若い方が亡くなると、そしてそれがテレビで印象に残る方であると、なにか胸が締め付けられるような思いがします。 詳しいことは分か…

南風2023
6か月前
6

印象に残らなくとも

アンサング・ヒーローという言葉があります。 ヒーローとは「英雄」のことですね。(英雄として)称賛されない英雄、という意味です。日本語としては「縁の下の力持ち」が…

南風2023
6か月前
2

満天

東京には空がない。 そういう詩がありました。気になって、調べたところ、高村光太郎の詩集『智恵子抄』の「あどけない話」という詩でした。 妻を偲んで、没後に高村光太…

南風2023
6か月前
1

マシュマロにご用心

テレビ局の幹部の着服事件、非難ごうごうのようです。 こうした「不祥事」は「人の問題」と「組織の問題」がありますね。属人的な問題と、システム的な問題と言っても良い…

南風2023
6か月前
2

笹塚

「ダウンタウン」には、売れない時代がありました。 あれだけの才能です。40年以上の長きにわたり、お笑い界を牽引しています。すぐに売れたよね?そんなイメージが、なん…

南風2023
6か月前
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沈黙は癌のように

『愚か者よ、沈黙は癌のように広がるのだ』 そう歌ったのは、サイモン&ガーファンクルでした。『サウンド・オブ・サイレンス』という楽曲です。 この楽曲は、彼らのデビ…

南風2023
6か月前
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「愚行」を愚考してミル

「愚行」を愚考してミル

昨日、ABEMA Primeで興味深い動画を見ました。

食べ物を意図的に、粗末に扱う動画を作成する2人組がいるそうです。野球のバットでボールとして打ったりするようです。意図的に炎上させることで再生数を稼いで、それなりに儲けてるのだとか。

さっそく、Youtubeに動画が上がっていました。

若いユーチューバー2名の主張は、わりと明快です。

実際、彼らの動画はBANされていないようです。

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リセット・ボタン

リセット・ボタン

「人間関係リセット症候群」という言葉があるそうです。

年末になると、このリセット症候群が増えると聞きました。

今年も残すところあと3週間、リセットに着手する方が増える時期なのかもしれません。

日本では伝統的に、年末に大掃除が行われます。これには、わりと合理的な理由が存在します。一年間の穢れや、悪い運気を取り除くのです。新しい年を清浄な空間と気持ちで迎えたい。整えたいのですね。

古いものを捨

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小津と馬生、そして波平

小津と馬生、そして波平

先日、NHKで小津安二郎の特集を見ました。

小津安二郎は、戦前から戦後にかけて活躍した映画監督です。国際的にも高く評価され、その知名度と人気は、黒澤明に引けを取りません。

代表作のひとつ『東京物語』は海外での評価も高く、映画史上最も偉大な映画の一つとして広く認められ、過去に「史上最高の映画」に選ばれたことがあります。

冒頭のセリフは、『晩春』という映画のワンシーン。

鎌倉で2人暮らしをする

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控えめに言って

控えめに言って

いつからでしょうか。

気が付けば、あらゆるところで「控えめに言って」という表現を見かけるようになりました。「ごく控えめに言って」とか「控えめに言っても」といった派生形もあります。

お洒落な響きがあります。翻訳文のようです。冒頭に引用した村上春樹さんの文章は素晴らしいですね。「ごく控えめに言って」があるのとないのとでは、文章の味わいが、まるで異なります。

そもそも「控えめに言って」という表現の

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バラの花と林檎の木

バラの花と林檎の木

黄皓さんは高身長、高収入のイケメン実業家です。

人気番組『バチェラー・ジャパン』で一躍有名になりました。Amazonプライム・ビデオで配信されたこの番組は、カテゴリーとしては、恋愛リアリティショーになります。

ハンサムで経済力のある独身男性が、ゴージャスなデートをしながら最愛の女性を選ぶ。そういう企画の番組です。男性版(バチェラー)と女性版(バチェロレッテ)があって、黄皓さんはその両方に出演さ

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サード・プレイス

サード・プレイス

最近、心に残った言葉のひとつです。

このところ、宝塚や楽天など、ハラスメントの話題を耳にすることが増えました。日大も理事長がハラスメントで訴えられていると聞きました。

嫌な時代だなあ、と思います。しかし、抑圧されてきた「声なき声」が表に出るようになっている、と考えれば、時代は良くなっている途上ともいえます。隠蔽されず、表に出てくる分、まだ救いは残されています。

ハラスメントは他人事ではありま

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推し活と赤い鳥

推し活と赤い鳥

「推し活」が流行りだそうです。

アイドルや声優、俳優などを、熱心に応援することを言うそうですが、こうした活動は、昔から存在したと思います。ただし、かつては「追っかけ」とか「オタク」とか言われていて、イケてるイメージはありません。

令和のご時世になり、キャッチーなネーミングを得て、飛躍的にイメージが良くなりました。女性アイドルに限らず、韓流スターや声優、アニメなど範囲も広がり、年齢性別を問わず、

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スピードアップの時代

スピードアップの時代

「タイパ」という言葉を、よく耳にするようになりました。いまさらではありますが、例の先生に聞いてみました。

なるほどね。

昔から、ある程度の速読をしていましたが、近年は動画に移っているのですね。ユーチューブを倍速で観ることができるのを知ったのは、つい最近のことでした。調べてみると、Abemaテレビも倍速で視聴できますし、Voicyも倍速対応しているようです。

全然知りませんでした。

使ってみ

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Will You Dance?

Will You Dance?

脚本家の山田太一さんがお亡くなりになりました。

山田太一さんのドラマが、大好きでした。

最も脂が乗りきっていたのは、80年代までだったでしょうか。後年は、小説に軸足を移されて、ドラマの本数は減りました。小説でも素晴らしい実績を残されました。

しかし、山田さんと言えば、やはりドラマです。

代表作「ふぞろいの林檎たち」をリアルタイムで観れたのは、幸せでした。金曜の夜が本当に楽しかった。

ドラ

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赤ん坊と不死鳥

赤ん坊と不死鳥

あいかわらず、日大が混乱の極みのようです。

とうとう、アメフト部の廃部まで報じられました。ここまで、こじれるものかなあ、と驚くばかりです。 日大の方針は、

「こうなったら、アメフト部廃部!」

だそうですが、これも、ひとつの考え方ではあります。直接、病巣を取り除こうという考えです。「局所療法」と言われるものです。

組織の問題を「がん細胞」にたとえるならば、がん腫瘍の周りにある組織ごと、つまり

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ゴンドラの唄

ゴンドラの唄

悲しいニュースを見ました。

自分より若い方が亡くなると、そしてそれがテレビで印象に残る方であると、なにか胸が締め付けられるような思いがします。

詳しいことは分かりませんが、闘病中だったようです。直近の写真を見ると、かなり不自然に痩せておられます。大変だったのだろうな。苦しかったのだろうな。言葉もないです。

若くして事故や病気で亡くなる方がいて、海外では、たとえばガザ地区では子供も含めた多くの

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印象に残らなくとも

印象に残らなくとも

アンサング・ヒーローという言葉があります。

ヒーローとは「英雄」のことですね。(英雄として)称賛されない英雄、という意味です。日本語としては「縁の下の力持ち」がピッタリかもしれません。

先日、ゴールデン・グラブ賞の表彰式が開催されました。阪神タイガースからは坂本誠志郎捕手、大山悠輔内野手、中野拓夢内野手、木浪聖也内野手、近本光司外野手が表彰を受けました。5選手の表彰は、球団史上最多だとか。

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満天

満天

東京には空がない。

そういう詩がありました。気になって、調べたところ、高村光太郎の詩集『智恵子抄』の「あどけない話」という詩でした。

妻を偲んで、没後に高村光太郎が出した詩集が『智恵子抄』です。

智恵子は、福島県で酒造業を営む資産家の娘として生まれます。
東京に進学し、無名の芸術家であった高村光太郎と恋に落ちます。同棲を始めますが、今も昔も、芸術家として食べていくのは容易ではありません。2人

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マシュマロにご用心

マシュマロにご用心

テレビ局の幹部の着服事件、非難ごうごうのようです。
こうした「不祥事」は「人の問題」と「組織の問題」がありますね。属人的な問題と、システム的な問題と言っても良いんですが。

もちろん「人の問題」が一番大きいです。まともな人間はこんなこと、やりません。

この局長は名前を晒され、仕事を失い、懲戒解雇で退職金も出ない。今まで築いた信用も地位も何もかも失います。年齢的にもリカバリーが困難なレベルで、社会

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笹塚

笹塚

「ダウンタウン」には、売れない時代がありました。

あれだけの才能です。40年以上の長きにわたり、お笑い界を牽引しています。すぐに売れたよね?そんなイメージが、なんとなく世間にある気がします。

事実は異なります。

デビューして数年間、彼らは大して売れていませんでした。

くすぶり続ける2人の才能を導いたのは、吉本興業の元会長、大﨑洋さんです。「3人目のダウンタウン」と言われる方です。
大﨑洋さ

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沈黙は癌のように

沈黙は癌のように

『愚か者よ、沈黙は癌のように広がるのだ』

そう歌ったのは、サイモン&ガーファンクルでした。『サウンド・オブ・サイレンス』という楽曲です。

この楽曲は、彼らのデビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』に、ひっそりと収録されました。1964年10月に発売されたこのデビュー・アルバムは当初、ほとんど売れなかったそうです。

ところが、ボストンのとある深夜番組のDJが、この楽曲をいたく気に入ります。自分

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