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お金の年間計画

家計簿をつけるようになって、よかったことがいくつかある。

その中でも、特におすすめなのは、
年のはじめに、予め必要となるものを書き出して把握しておくことだ。

いわゆる「予算を組む」ということである。

予算を組むなんて、行政か会社ぐらいしかしないものだと思っていた。
ずっとそう思っていた。
でも、家計の見直しにと家計簿をつけ始めて、それが軌道に乗ってから、
「予算組み」こそ、本来の家計簿の骨頂なんではないかとさえ思うようになった。

では、予算を組むと何がいいのか。
それは、未来を無闇に恐れずに済むということである。
予算の概念がなかった頃は、
税金の振込用紙やカードの引き落としの通知書など、
支払いに関する郵便物が来るたびに、本当にイヤな気分になったものだ。
車検のことを直前になって気づいた時なんて、もう最悪である。

でも、新たな一年が始まる前に、
前の年やさらにその前の年に何のためにお金を使ったか、
何に必要だったのかを把握して、一年の予算として組み入れてしまうと、
驚くほど気持ちが楽になる。

先日、自動車税の納入通知が来たのだが、
あぁ、これね。さっさと振り込んでしまおう!
と、光の速さで納入手続きを終えられた。

家計簿をつける前は、なぜかわからないけれど
払い込まなければならないと決まっている全てのものにおいて、
なかなか支払えないという癖があった。
ずるずると後に引き延ばす常連だった。
そしてギリギリになって暗澹たる気持ちで涙をのんで支払いをする。
少しでも長くお金を手元に置いておきたいという心理だったんだろうか……。
どうせ払わなければいけないものなのに、なんと往生際が悪いことか。

けれども、予め発生する支払いについて事前に把握することができると、
またお金が減る、だとか、面倒くさいな、みたいな
マイナスの感情が一切発生しないのである。
寧ろ、清々しい気持ちで支払うことすらできるようになる。

予算を組むということは、つまりは「備える」ということである。
備えるという言葉の意味は以下のとおり。
① 攻撃や非常事態に立ち向かえる用意をする。
  ex:台風に備える
② 不足がないように、そろえ整える。
  ex:教室に辞書を備える
予算を組むという「備え」は②の意味合いが強い。

そろえ整えるから気持ちがいいのだ。

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