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昆虫アナウンサー、秋田から東京へ転勤!都会での昆虫ライフはいかに…?

東京転勤は、突然に

2022年某日。
当時、秋田放送局でアナウンサーとして働いていた私に、上司から言い渡された一言。

「東京に転勤になります」

人生初の「東京生活」。
「初の東京生活ドキドキするな!新たに東京で担当するのはどんな番組だろう、ワクワクする!!」という感情は一瞬よぎった。

が、私の頭をいっぱいにしたのは「昆虫」

コンクリートジャングルとも称される大都会・東京には、昆虫がいるのか。さぁ、昆虫ライフを大都会・東京でどう楽しんでいこうか。

さっそく、パソコンで検索。
「関東 昆虫」「(関東各県名) 昆虫」「関東地方 昆虫 多い場所」…。

そして、こんなことも気になりはじめた。

「わが家は人間2人、ネコ1匹、昆虫100匹の約100人家族、引っ越しが大変だぞ」
「ゲンゴロウたちの移動は大変だ。そもそも家が決まって、水槽を立ち上げた後じゃないと持って行けないし」
「ちょっとした振動でも足や触角が取れる標本、秋田から東京までどうやって持って行こう…」
「やり残した宿題(調査する予定だった昆虫)もあるんだよなぁ」

何を言っているのかよく分からない方も多いかと思いますが、プライベートでも仕事でも、隙あらば昆虫の魅力を楽しみ、そして少しでも知ってもらいたいと奮闘しているんです。

そう、私は30年以上もの間、昆虫に心を奪われ、「昆虫を愛している」のです!!

林のなかで、小さなセミを指さし、幸せそうに笑う宮﨑アナ

「昆虫アナウンサー」宮﨑慶太

アナウンサーの宮﨑慶太と申します。
私は「ニュースLIVE!ゆう5時」のリポーターを担当し、中継先やスタジオから全国各地の魅力や情報を伝えています。

この番組の中では、昆虫や自然環境に関する話題を積極的に提案して放送したり、自然科学関連の特番などを担当したりしています。

そういったテーマのときの私の肩書は「昆虫アナウンサー」。うれしい限りです。

「ゆう5時」放送中の画像。昆虫のイラストがたくさん描いてあるモニターを指さして何かを話している様子の宮﨑アナに、テロップ「昆虫アナウンサー 宮﨑慶太」と出ている。

前任地・秋田でも、夕方の番組「ニュースこまち」のキャスターを務めるかたわら、次々と昆虫に関する企画を放送し、最終的には昆虫展も開催しました。

どうして昆虫が好きになり、その思いを表に出そうと思ったのかについては、以前書いたこちらの記事も読んでいただけるとうれしいです。

これだけ昆虫愛を語っていると、東京の職場でも、昆虫に関する相談があちらこちらから飛んできます。

「うちのカブトムシなんですが、こんな飼い方でいいんですかね」と、メイク担当者から。

「子どもがチョウの幼虫を飼いたいって言っているんだけど、どうやって飼えばいい?」と、「ゆう5時」キャスターの片山千恵子アナから。

「子どもを昆虫採集に連れて行ってほしい」という相談も、何人から受けたことか。

入局当時、14年目のアナウンサーというと、「なんでも仕事ができて頼れる存在」というイメージでしたが、なんか思っていた14年目の頼られ方と違う。きっと後輩からは変わった先輩だと思われている、多分。

でもいいんです、最高です!
「昆虫といえば宮﨑」、が浸透してきているということですから。「宮﨑の顔」を見るたびに、昆虫のことを考えてくれる時間が生まれているということなんですから!

実は昆虫天国の、大都会・渋谷

そんな私がいま勤務しているのは、渋谷にあるNHK放送センター。

渋谷の印象といえば、巣をつついたときにアリがわらわらと出てくるように、隙間なく人が行き交うスクランブル交差点。とにかく人が多い、そしてビルが多く空が狭いというイメージ。
ひとときも昆虫から離れたくないのに、癒やしの昆虫たちに出会えるのだろうか。そんな疑問を抱いていました。

しかし、実際に通勤し始めて感じたのは、「意外と緑が多い!」ということ。

2万本以上の樹木があり人々の憩いの場になっている代々木公園に、学者たちが自らの力で育つ人工の森を目指し約100年前に作った明治神宮の森。
周辺にはこういった大規模な緑地があるんです。

そこには、たくさんの昆虫たちとの出会いがありました。

「なんと!東京は4月なのにクロアゲハが飛んでいる。おっ、あっちにはアオスジアゲハだ!」

草原に咲くピンクの花にとまるアオスジアゲハのが写真
【アオスジアゲハ】
東京の街路樹に多い「クスノキ」が幼虫の餌なのでよく見かける。写真をうまく撮りたいのに、素早いのでいつも近寄れない。悔しい。

見上げてみればタマムシが!

木から飛翔しているタマムシの写真
【タマムシ】
意外と東京でも、神社や公園などで見つかることがある。あの美しさには見るたびに小躍りしてしまう。

足元にはトウキョウヒメハンミョウも!

歩道のタイルの上にいる、黒くて小さなトウキョウヒメハンミョウの写真。
【トウキョウヒメハンミョウ】
名前の通り、東京周辺の関東地方や北九州で見られる1cmほどの小さいハンミョウ。東京に来たら見てみたかった種類で、人家の庭などでも見られることがある。

これまでに見たことのなかった昆虫や、「東京の公園にいるなんて!」という昆虫など、多種多様な昆虫が暮らしていることに驚きました。

東京は、砂漠ではなくオアシスだったのです!!

そのことに気がついた私は、夏場は1時間ほど早く家を出て、通勤途中に観察。昼休みは、おにぎり片手に散歩しながら観察。夜も、公園に行き夜行性の生き物を観察するなど、心の潤いを求めて公園を歩き、昆虫観察を始めました。

代々木公園の間を通る大通りと、その両脇にケヤキの木などがこんもりと茂る写真
両脇に代々木公園の木々が迫る

多くの人の目があることなど何のその。公園でも歩道でも、昆虫がいればしゃがみ込み写真撮影です。
(一応、不審者に間違われないことと、通行の妨げにならないよう最低限の気配りはしています 汗)

渋谷センター街で、クワガタの死がいを見つけたこともありました。 近くにある代々木公園や明治神宮の森から来たのでしょうか、生きているときに会いたかった。

人々の声や、車の音が入り交じる雑踏の中で聞こえる「昆虫の声」にも癒やされています。

東京での昆虫ライフ、充実のカギは「ゲンゴロウの飼育」

とはいえ、なかなかフィールドに出られない「寂しさ」はどうしても残ります。
家族と離れ離れに暮らして会えないような、懐かしの帰るべき場所に帰れないような、そんな望郷の念とでもいうのでしょうか。

はたまた、「今年はまだ顔見てないなぁ」「今頃何をしているんだろうか」。そんな子どもを思う親の気持ちとでもいうのでしょうか。とにかく、すぐにでも走り出して会いに行きたい衝動にかられます。

その寂しさをどう癒やすのか。

それが、まさに子育てのように、予想外の動きに翻弄されながらも、日々変わる表情や姿に癒やされる、そう、「飼育」です!

私が何よりも愛している昆虫はゲンゴロウ
一番多く飼育していて、平均で10種類前後を100匹ほどを飼育しているでしょうか。

水槽のなかのゲンゴロウの写真。泳いでいるところ。
採集地ごとに分けて飼育し、将来その地域の個体が危機的状況になってしまった場合などのために、地域ごとの遺伝子を残せたらとも考えています。

卵を産み始める時期は、4月頃から7月頃までがラッシュ!

時に100匹近くの幼虫を、共食いをするため1匹1匹分けて飼わなくてはいけません。
餌と水の交換は、最低でも朝と晩の1日2回。1回あたり1時間以上かかることも…。
仕事で早朝に出なくてはいけない日や、遅くまで仕事をしていた日となると、正直心が折れそうに…。

白い発泡スチロールケースのなかに、プラスチックや鉄製の丸いケースのなかに1匹ずつ分けて飼育されているゲンゴロウの幼虫たち。

しかし、そんな中でもこだわっていることがあります。それは、「生まれてから最初の食事は、『直接手から』食べさせてあげる」ということ。

ゲンゴロウの幼虫は、餌を入れておけば自分で見つけて食べます。ですが私は、餌をピンセットで口元まで運び、食べさせてあげたいんです。

幸せそうな表情で食事をする姿に(私にはそう見えています)、なかなか野生のゲンゴロウに出会えない東京生活の寂しさを癒やしてもらっています。

その潤んだ瞳(主に虹彩と瞳孔を「瞳」と言いますが、昆虫にはありません。種類によっては、瞳のように見える「偽瞳孔」というものがあります)を見つめていると、「少しでも快適に過ごしてほしい!やっぱり好き!」とパワーがみなぎってくるのです。

生き物を飼うということは、命を預かる大変さと面白さの両面があるんです。

水の中にいるゲンゴロウの幼虫。捕食中。
食事をするゲンゴロウの幼虫。目は6対の単眼からなる。

しかし、これだけの昆虫を飼育するには問題もあります。
東京では、地方に比べて狭いスペースで飼育しなくてはいけません。しかも、私一人ではなく家族も一緒に住んでいるので、家族を説得しなくては。

さて、どうするか…。
そうだ、おしゃれなインテリアに似せ、「あら、これいいじゃない!」と思ってもらおう。

水槽内のレイアウトは特に重要なので、観葉植物を育てるように緑を際立たせてみよう!

水槽からニョキッと出た、クワイの葉っぱが2枚。
アブラムシが発生して上まで上がってくるので、時折家族からの視線が刺さります

しゃれた小物も活用して、水草をちりばめてアクアリウムの作品のようにしてみよう。

おしゃれな形状のビン4つに、水草や石で水中がオシャレにレイアウトされている。そこでゲンゴロウを飼育している。
形状の関係で水替えがめんどうくさいのですが、家族には好評

こんな風に、あの手この手で生活空間の中にゲンゴロウを知らず知らずのうちに紛れ込ませていくという努力をしています。
(家族にはもう諦められ、あきれられている感じは否めません。やぶへびにならないよう直接は聞きません)

このようなたゆまぬ努力で、東京のゲンゴロウライフも楽しく維持できています。(させてもらっています

※ちなみにこの大所帯、秋田からの転勤にあたっても大変!
普段は水中で生活する彼らを、湿ったミズゴケを敷いた容器に入れて車での大移動。水槽約10個の水を抜いて、東京に着いたらセッティングまでやらなくてはいけないので、かなりの労力でした。

でも、愛の力があれば頑張れるのです。
(私以上に、ゲンゴロウたちが疲れたことでしょう。)

正しい昆虫や自然の知識を、より多くの人に届けたい

東京の昆虫の生態や飼育について熱く語ってきてしまいましたが、「昆虫アナウンサー」としても熱い思いを伝えようと奮闘しています。それは、「昆虫についての正しい知識や問題点を、広く伝えていく」ということです。

昆虫に限らず、生物多様性をめぐっては日々大きな変化が起こっています。

たとえばアメリカザリガニやアカミミガメなどは、子どもたちが自然に興味を持つきっかけになるような身近な生き物ですが、実は日本の生物多様性を脅かす存在で、2023年6月からは、飼っていたものを野外に逃がすことは違法となりました。

私自身が個人的に好きなことだけでなく、そういった自然を取り巻く現状をお伝えし、正しい知識や、生き物が住みやすい環境が増えていってほしいと願い、主に「ゆう5時」の中で取材し、放送しています。

テレビ番組のキャプチャ画像。宮崎アナが立つ横のモニターには「被害拡大 外来の昆虫」の文字。

さらに今、力を入れているのが「シチズンラボ」というNHKの取り組みです。

これは、市民と研究者が一緒になって科学の謎を解き明かしていく「シチズンサイエンス」という手法を使い、誰もが調査や研究に参加できるプロジェクト。
私も「全国のどこでどんなセミが生息しているのか」の調査などに関わっています。

夏を代表する昆虫の一つであるセミですが、幼虫は地中に長くおり、成虫も飼育が難しいため、まだまだ分からないことがたくさんあります。

先日も、愛媛県で約50人の親子と一緒にセミのワークショップを行ってきました。

屋外で網を持った子どもたちに囲まれながら、左手に持ったセミを説明する宮﨑アナ。

愛媛にはどんなセミがいて、調査に参加することでどんな発見が期待できるのかなどを勉強した後、実際に外に出てセミを捕まえたり、鳴き声を動画で撮影したりしました。

前日にスタッフで事前観察をした際にはほとんど見かけなかった種類のセミも見つかり、充実した時間になりました。

一生懸命にセミを探す子ども達の顔はみんなはつらつとしていて、中でも初めは怖がっていた子がセミをなでて笑顔になった瞬間、私もこのイベントに関われて本当に良かったなぁと感じました。

「シチズンラボ」の取り組みは、8月18日(金)に特番を放送予定です!

昆虫に興味を持ったら、ぜひ知って欲しい“放虫”問題

さて、ここまで読み進めてくださった方は、きっと昆虫に何かしらの興味があるのではないかと想像します。

もし、飼育に興味があったり、飼育をしていたりしたら、一緒に考えたいことがあります。それが先ほども少し書いた、「放虫」すなわち「飼育していた昆虫が野外に放たれる問題」です。

逃げ出してしまうことに加えて、「飽きた」「家で飼うのはかわいそう」「近所でもこの昆虫が生息するようになったらいいな」などの理由から、野外に放される昆虫たちがいます。

何気なくしてしまう方もいるかもしれませんが、実は生態系を大きく壊してしまう可能性のある、危険な行為なんです。

最近では海外のカブトムシやクワガタが公園などで見つかるケースも増えています。すると、日本のものと交雑する可能性や、住み着いてしまう可能性も。こういった問題がさまざまな昆虫で起きています。

コンクリートの地面の上にいるアトラスオオカブトの写真
秋田のスーパー前で見つかったアトラスオオカブト
木の幹にとまっている蝶の写真。
放蝶により分布を拡大し問題になっているアカボシゴマダラ

また、海外の昆虫でなくても、飼っていたものを放すことは基本的に控えなくてはいけません。家で飼っていたものを外に放すと、そこにある環境が支えきれる昆虫の数を超えるなど、自然界のバランスが崩れ、環境を悪化させてしまう可能性もあります。

それだけでなく、地域によって遺伝子の違いがある昆虫も多く、違う場所に放すことで固有の遺伝子が汚染されてしまう懸念や、そもそもその生き物が生息していなかった場合、他の生き物が影響を受ける恐れがあります。
ホタルを放すことも昔からよく行われてきましたが、今ではその危うさも議論されています。

最近では、飼育マットなどに紛れていた、野生にはいないダニなどが昆虫に付着して、野外に出て生態系に影響を及ぼす可能性も指摘され、 死んだ昆虫を土に埋める行為もできるだけ避け、ごみと一緒に出す必要性なども言われるようになっているんです。抵抗がある気持ちは分かるのですが、環境に影響を与えないように考えていくことは、これからますます重要になっていくと思います。

私自身も、一度採った昆虫は最期まで飼育する事を徹底していますし、できる限り環境に影響を与えないよう、採り過ぎないことや住みかを壊さないよう細心の注意を払っています。
(昨今では、昆虫以外でも「放す」ことに慎重になる必要性が言われているんです)

昆虫愛のある方は、みんな同志だと思っています。命を扱う重みや生態系について、一緒に考えていきましょう!

最後に…

多くの方は、「知らないこと」には興味が湧きづらいと思います。ですが、”昆虫”という切り口から世界を見ると、数々の発見があるんです。

さまざまな生き物が身の周りにいること。
それらは似ているようで、いくつもの種類に分かれていること。
貴重な生き物や、実は問題になっている生き物も混ざっていること。
生き物や植物などが密接に関わりながら、私たちの生活が成り立っていること。

そうやって自然を見る解像度を上げ、興味を持って一歩を踏み出すと、人生が豊かになるし、自然保護への気持ちが生まれてくると思っています。

そんな人が1人でも増えてくれたら、日本や世界を取り巻く環境問題が、少しずつ解決の方向へ向かっていってくれるのではないか。
そう信じているので、これからも正しい情報やおもしろい情報、身近に魅力的な昆虫がたくさん住んでいることを発信し続けていきます。

業務連絡「NHK昆虫党、引き続き募集中!」

以前書いた記事で、「NHK昆虫党を立ち上げ、おもしろい番組を作るなら今です!私まで連絡を!!」と職員向けに宣言をしたところ、本当に連絡がありました!

そこで昆虫グループを作り、ディレクターや技術局の職員など異なる業種から10人以上が集まって、番組やイベントのアイディア出し、どうやったら魅力的に伝えられるかを実際に議論したり考えたりしています!
その中にはこの人も!

室内で自撮りショットの宮﨑アナと斎藤記者。仲が良さそうに笑っている。

斎藤基樹記者です!
前回の私の昆虫記事でも書きましたが、ブータンシボリアゲハについての「NHKスペシャル」を制作するなど、NHK昆虫界のトップを走っている存在です。

その斎藤記者と一緒に、記事を書くこともできました。

徐々にNHK内でも昆虫党は勢力を広げつつあります。

これからも更におもしろい昆虫番組を作っていくために、我こそは昆虫好きという職員のみなさん、「ゆう5時」の宮﨑慶太までメールまたは電話をください!

昆虫に興味がある、昆虫が好きという気持ちがある方であればぜひ!みんなでおもしろい昆虫番組を作り、視聴者のみなさんに届けましょう!!

誌上昆虫展「渋谷や関東近郊の昆虫たち」

今回も誌上昆虫展を開催!(前回はこちら
渋谷周辺で見つけた昆虫や、関東近郊で見つけた昆虫をご紹介します。
※代々木公園など、昆虫採集が禁止されている場所では採っていません。

ピンク色の花にとまるハラアカマルセイボウ。腹の部分は茶で、それ以外は緑色。
【ハラアカマルセイボウ】
とても美しい寄生バチの仲間。代々木公園に咲く花に集まっている姿をよく見る。好き。
ケヤキの幹にとまるケヤキナガタマムシ。黒い。
【ケヤキナガタマムシ】
ケヤキなどに集まるナガタマムシの仲間。代々木公園にはケヤキが多く、1本の木に4~5匹ついていることがある。

どくだみの葉の裏にいるアカスジキンカメムシの幼虫の写真。黒い。画像の橋には、緑色の成虫の写真も。
【アカスジキンカメムシ】
左側は幼虫。小学校3年の時、私の図鑑には成虫しか載っていなかったため、新種かと思い科学館に持ち込んで調べてもらったという、思い出深いカメムシの仲間。成虫もとても美しい。が、臭い。ギャップがいい。代々木公園など意外と都心の公園でも見かけることに驚いた。

水面の上を飛ぶチョウトンボ。羽は緑と青のグラデーション。
【チョウトンボ】
チョウのように優雅に飛ぶ。見つけるとテンションが上がり、私の優雅さは無くなる。 というか元から無いのかもしれない。
葉の上にいるアオマツムシの写真。
【アオマツムシ】
明治以降に海外から来た外来種と言われている。街路樹などで「リーッ、リーッ」とキレイな声で鳴くが、数が多い場所ではかなりの音圧になる、移動しても耳の奥で鳴いている気がしてしまう。
水槽のなかの水草にとまる、トダセスジゲンゴロウ。黒字に白い縦縞がある。
【トダセスジゲンゴロウ】
東京転勤と聞き、まず初めに見たいと思ったゲンゴロウ。関東各地を2年間あちらこちらを探し、ようやく見つけました。手が震える感動を味わえました。
捕獲網のなかにいるタガメ。
【タガメ】
水生昆虫の王様のような雰囲気がビシビシ感じられるカッコよさ。私がこれまで勤務した場所ではほとんど生息していなかったので、転勤後は久しぶりに姿を見るべく関東各地を探し回りました。かっこいいフォルムに似合わず、あたふた逃げる姿がかわいい。
木の幹にとまっているルリボシカミキリ。水色のベースに、黒い斑点がある。
【ルリボシカミキリ】
こんなにも美しい水色は存在しないと思っている。関東でも積まれた材木などに集まる姿を見かけることがある。