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2022北海道旅行 ~オホーツク撮影~

本日の行程

4日目

8月24日(水)3時30分

川湯観光ホテル

携帯のアラームが鳴る一秒前くらいに起床。おそらく睡眠時間は4時間程度だが、眠気や短時間睡眠の独特な気だるさがまったくなく、意外ときっちり目が覚める。よく考えたら3日間、運転しっぱなしだったのになんで起きられるのか。さらに3時30分起きなんて、何年か前のツールド東北以来かもしれない。今回はチェックアウトではなく、朝飯前に撮影に行って部屋に戻ってくるので、カメラ以外の荷物はそのまま、着替えて部屋を後にする。前日、Sさんに正面入り口は24時間空いている事は確認済だったので、難なく駐車場に移動。

3時40分
川湯観光ホテル(出発)
走行距離数:1054.0キロ
平均燃費:31.4㎞/L

白々開けてきたものの、さすがにこの時間ではまだ暗い。目的地は屈斜路湖を一望できる津別峠展望台。ホテルから屈斜路湖の湖畔ぞいをひたすら走ることとになるのだが、こんな時間に走っている車があるはずもなく、前も後ろも対向車も走っていない。が、ここは北海道の山間部。気楽に走れる訳ではない。道のところどころ、薄暗い草陰から鹿の姿を何度か発見。こいつらが、急に道路に飛び出して激突(鹿ドン)したら旅は終了するし、下手した車も終了する。という事で、全然車がいないのにも関わらず緊張感をもちながら、対向車がないことを確認し、なるべく道の真ん中を走るように進む。

津別峠は国道243号線沿いの屈斜路湖プリンスホテルのすぐ先から道道588号線を登っていく。ここは道幅が狭く、急坂やヘアピンが多いヘビーな山道である。これを上がること約15分、津別峠展望台駐車場に到着。お気楽にTシャツで来たのだが、風が強いため結構寒い。車にあったウインドブレーカーを着る。気温計は12度の表示。駐車場から展望台まではすぐで、既に多くの観光客が、雲海出現を待っていた。

4時30分
津別峠展望台(着)
走行距離数:1087.4キロ
平均燃費:30.5㎞/L

7月・8月の屈斜路湖の雲海出現率は6割程度とのこと。つまりは3回のうち2回弱は見られるくらいの確率。条件としては前夜も当日の朝も晴れている事があるらしく、ここまでは条件はバッチリ。が、結論からいうと3回のうち1回を引いたようだ。んー、過去にトマムの雲海テラスにも行ったがイマイチで、どうも雲海とは相性が悪い。が、せっかく3時30分に起きたので、屈斜路湖からの日の出を撮影。んー、結局、何枚撮っても画はかわらず、仕方なく車に乗り込んで山道を下る。運転しながら考えたのだが、このままホテルに帰っても朝食にしては早すぎる。一方、確かに雲海は出なかったものの、絵に描いたような快晴で、中々あるものではない。という事で、早朝の摩周展望台に向かうことにした。

屈斜路湖の日の出

5時55分
摩周第一展望台(着)
走行距離数:1125.0キロ
平均燃費:30.3㎞/L

津別峠から再び国道243号線沿い屈斜路プリンスホテル前に来たあたりでは、すっかり朝となっていた。行きは、ずっと暗い道を走ってきたので同じ道でもだいぶ印象が違う。摩周湖の展望台まではおよそ38キロ。一度、弟子屈の市街をかすめて、また山を登って行く感じだ。到着は午前6時前。駐車場から階段を上がると眼下に摩周湖が広がる。摩周湖は通算で4~5回は聞いていると思うが、これほどまでに見事に晴れたのは初めてで、摩周ブルーとはよくいったものだ。何枚か写真を撮影し、すぐ近くの摩周第三展望台に寄りホテルに戻ることとする。

早朝の摩周湖

6時43分
川湯観光ホテル(着)
走行距離数:1141.5キロ
平均燃費:30.4㎞/L

7時前にホテルに戻る。ちょうどテレビでMLBの中継をやっていたので、ぼっーと見ていたら、知らない間に眠ってしまったようだ。目が覚めたは8時半。朝食会場の時間ギリギリだったため慌てて食事に。結局、最後の客になってしまったようだが9時には終了。再び部屋に戻り、とりあえず会社のPCを開く。ちょっと厄介な話があり、zoomをつないで解決。PCを閉じて今日の行程を頭の中でイメージする。次の目的地は知床半島の付け根の斜里。ここに移住した同僚がいるので一緒に昼食をとることにしている。その後の予定は未定だが、今夜の宿は美瑛。よって確実に言える事は、昼は斜里にいて、夜は美瑛にいなければならないという事。想定される走行距離は400~450キロの見込み。という事で、荷物をまとめてチェックアウト。ホテル勤務のSさんは午後から出勤との事でお会いする事ができなかったが、また来年にでも来ればいいか。

10時00分
硫黄山(着)
走行距離数:1143.7キロ
平均燃費:30.2㎞/L

ホテルから車で5分ほどのところに硫黄山という景勝地がある。その名の通り、いたるところから、噴煙が立ち上り、周囲には独特の硫黄のにおいが立ち込める。ちょうど箱根の大涌谷と同じ感じ。また、岩肌には硫黄の結晶が見られ、噴煙と相まってショッカーの秘密基地のようだ。

ショッカーの秘密基地風味

ちなみにここは駐車場代が500円だったが、どういう関係かは不明だが、早朝にいった摩周第一展望台が駐車場代がタダになるとの事で、再び摩周第一展望台へ。数時間前に来たばかりだが、結論から言うと早朝に来て正解だった。というのも、10時過ぎだと日が高くあがりすぎて、太陽が湖面に映りこんでしまうため、摩周ブルーが半減する。という事で、雲海には恵まれなかったものの、今日は天気も良いしいい画が撮れる気がする。硫黄山から摩周第一展望台を出たのが10時48分。ここから斜里まで60キロちょっとなので昼には斜里に到着見込み。

これだと青が半減

11時56分
斜里朝日町(着)
走行距離数:1215.2キロ
平均燃費:30.0㎞/L

摩周第一展望台から一度、山を下り再び川湯温泉前を経由し国道391号線で斜里に向かう。しばらく走ると峠に差し掛かり、30分くらいだろうか、峠を越えた所でいくつかの人家が見え始めた。どうやら清里町に出たようだ。車の進行方向の右手にキレイに斜里岳が見えたので適当に車を止めて写真撮影。清里から20分くらい走ったところで、ローソンを発見しKさんに連絡。すぐ近くとの事で「今いきます」との返事。このKさんは7~8年前、子会社に出向していて時の同僚で、帰任してからも接ではないものの業務で関わりのあったりした。よくよく考えてみれば、弊社は2020年4月からテレワークだったので、Kさんに限らず、同僚に会えるだけでなかなか懐かしい気分となる。Kさんは挨拶もそこそこに「斜里で湘南ナンバー(の車)なんて見たことない!」とか言っていた。という事で、ちょうど昼時なので、Kさんと食事に向かうこととする。

12時25分
福住斜里店(着)
走行距離数:1217.9キロ
平均燃費:30.0㎞/L

Kさんと何を食べようかと話したのだが、同僚感が強すぎるのか、社食間があり、ご当地名物というより国道沿いのそばに決定。Kさんと昔話をしつつ、なんで移住したのか?という話を聞いたり、カメラのレクチャーをしたりで、あっという間に時間が過ぎる。こちらは有給中だが、Kさんは午後からも業務があるので自宅まで送って、また来る約束をしてお別れ。時計を見ると13時30分すぎ。天気も抜群に良いしアグレッシブに約50キロ先の知床峠を目指すこととした。

そばは定期的に食べたくなる

14時50分
知床峠(着)
走行距離数:1271.8キロ
平均燃費:29.5㎞/L

斜里から海岸沿いの国道334号線を北上していくと、ウトロという町に着く。ここが知床の観光拠点でホテルやらお土産屋さんやらが軒を並べてる。5年くらい前だったと思うが、知床には来た事があり、ここウトロでは天気がよかったものの知床峠展望台は霧がかかっており、何もみえなかった事があった。ウトロからは峠を見上げても雲くらしい雲もなかったため、そのまま峠を目指す。ウトロから山道を上がること20分ほどで知床峠展望台に到着。天気もよく、羅臼岳や海の向こうに国後島まで見えて写真に収める事ができた。それはそうとトイレに行くなったが、展望台のトイレは何故か封鎖されている。記憶をたどるとウトロの近くにオシンコシンの滝という名所があり、そこの駐車場にトイレがあった事を思い出して、慌てて車で来た道を戻ることとした。

羅臼岳
うっすら見える国後島

15時32分オシンコシンの滝(着)
走行距離数:1293.7キロ
平均燃費:29.8㎞/L


一気に知床峠を下り、ウトロを過ぎてオシンコシンの滝へ。まずはトレイに駆け込んだ後、実際に滝を見に行く。ここは2回くらい来た事があるので、感動するか?と言われれば、それほどでもない感じか。それでも、大きく広がる水流は雄大にして迫力。という事で、超広角レンズで撮影。

オシンコシンの滝

16時11分
天に続く道(着)
走行距離数:1313.2キロ
平均燃費:29.8㎞/L

オシンコシンの滝の滝から斜里に戻る。さて、戻ったいいがどこに行こうかと思っていたが、ふと斜里に「天に続く道」の景勝地がある事を思い出して、向かうこととする。市街から車で10分くらい。実は直線で何キロも続く道は、北海道のいたるところにあり、上富良野の「ジェットコースターの道」も同じ。ただ、この斜里の「天に続く道」は上富良野のそれより長く、いくつかの丘陵を越えていくので、確かに「天に続く道」に見える。天気もよくそれっぽい写真を撮る事ができた。という事で、もはや他に写真の撮りようがないので、ここを後にする。ちなみに美瑛までの想定ルートはオホーツク沿岸の国道391号線から網走を抜け、美幌、北見をかすめ遠軽に抜けて旭川紋別自動車道で旭川から美瑛の予定。

道内ではよく見る光景だが、ここはかなり長い

17時00分
北浜駅(着)
走行距離数:1351.9キロ
平均燃費:30.0㎞/L

天に続き道を後にして、すぐに釧網線の北浜駅がある事を思いだす。この北浜駅は1987年発売のファミコンソフトの「北海道連鎖殺人・オホーツクに消ゆ」が舞台して出てくる。ゲームに出てくるで言ったら、摩周湖も屈斜路湖の出てくるじゃねーかと言われるが、ゲームに出てきただけではなく、海がすぐ近くでなんとも趣きがある駅としても知られている。

駅舎に貼られた無数の名刺にまぎれゲーム画像も

ちょうど17時に北浜駅に到着。電車が来るかもしれないと思い、アプリで北浜駅の時刻表を確認したところ17時に網走行の普通列車が到着予定。数分の差で間に合わなかったかと思ったが、それにしては全く列車を見かけていない。見通しのよい場所なので、見落とす事はないはずだが・・・。しばらく、ホームでうろうろしていると場内放送で5分遅れで到着とのアナウンスがあり、網走行きの列車が5分遅れてで到着。ホームは誰も待っていなかったので乗る客はいなかったものの、列車から大学生くらいの男性2人がキャリーケースを転がしながら降車。珍しく鉄道写真などを撮影したが、夕日が照らされるローカル線というのもなかなかな感じ。という事で、いい画も撮れたので、北浜駅の撮影のチェックをしていて、我ながらいい感じで撮れているなと思ったところ、ここから約50キロ先にサロマ湖があることを思い出す。数年前、ここの夕日を撮りたくて行ったはいいものの霧で何も見えずだったので、ここぞとばかり仇をとることした。現在、時刻は17時25分。今日の網走の日の入りを確認したところ18時14分。50キロを50分ならばギリギリ間に合いそうだ。急いで北浜駅を後にして国道を北上。いつも思いつきで場所を決めているが、まぁ、これはこれでなかなか楽しい。

本数の少ない釧網線の撮影に成功

17時00分
サロマ湖サンセットパーキング(着)
走行距離数:1401.1キロ
平均燃費:30.0㎞/L

北海道の道は1時間で60キロで進めるくらいの計算で考えるよいと言われる。これは札幌などの都会ではない道内移動の目安で、信号もなく、まっすぐな道が多い北海道ならではの話。だが、1時間60キロというと時速60キロになる訳で、意外と飛ばしている事がわかる。それはそうと、飛ばせば間に合うと確信しながら走っていたものの、網走市街は、それなりの街で、信号に多く引っかかる。ただ、市街を抜けると交通量も少なくなってきたので順調に走る事ができた。カーリングで有名な常呂町に差し掛かったあたりで、ちょうど18時、あと4キロの標識、なんとかギリギリ間に合いそうだ。国道から離れてサロマ湖公園線をひた走り、サロマ湖サンセットパーキングに到着。時刻は18時10分。サロマ湖の湖面にギリギリ太陽が残っていて、慌ててシャッターを切る。後で見返した時には、これではサロマ湖かどうかわからないなと反省。まぁ、今回は間に合っただけでもヨシとするか。という事で、太陽が沈み切った後は、近くにいたアベック(死語)の背後をシルエットにしてなってもらい、それっぽい写真に仕立ててすぐに車に戻る。なぜすぐに戻ったかというと、この駐車場は異常に虫が多いから。さて、これで本当に美瑛に向かわないと。

ギリギリ撮影できた夕日
サロマ湖のアベック(死語)

19時21分
トリトン遠軽店(着)
走行距離数:1455.0キロ
平均燃費:30.1㎞/L

当初の計画では、網走を抜け、美幌、北見をかすめ遠軽に抜ける予定だったが、予定は予定で、網走を通りすぎてサロマ湖まで来てしまった。改めてナビで遠軽まで道を確認したところ、湧別町の芭露というところを経由して遠軽に向えるとのこと。そしてこの時、大事な事に気がつく。おそらくこの時間から美瑛に向かったとしても、ほとんど山の中の走行のため食事するところがない。また美瑛の手前の旭川に到着するのも21時か22時すぎに予想されたためこれも期待薄。という事で、遠軽で食事をしないと夕食難民確定なので、食事ができるところがないか探したところ、北海道でおなじみの回転すしのトリトンを発見。ここから約55キロ。だいたい1時間の距離といったところか。

ワーケーションで美瑛に行く事が多く、その折、旭川のトリトンはよく行くのだが、いつも混雑していて、土日ともになると2時間待ちも覚悟しなければならない。ところが遠軽店では客も少なく難なくカウンターに通される。後で聞いたのだが、トリトンは一時的かどうかまでわからないが、メニューが少なくなったらしい。それでも15カン程度食べて店を後にする。

まいどおなじみのトリトン

時計は20時を少しまわる。ふとカミシホロホテルから電話がかかった事を思い出す。このまま美瑛に向えば23時は回るだろう。ひとまずホテル電話しておいた方が良いと思い架電。

「今夜から2泊お世話になりますNaokiです」
「ああ、どうも、どうも」
「今、遠軽にいまして、チェックインが遅くなりそうなんで電話しました」
「え?遠軽ですか??」
「はい」
「わかりました。お気をつけていらしてください」

とこんな感じ。20時に遠軽にして美瑛に泊まりたいというのだから正しい反応だろう。という事で、今度こそ本当に本日の宿・美瑛に向かうことする。

22時40分
クリスマスツリーの木(着)
走行距離数:1603.0キロ
平均燃費:30.3㎞/L

旭川紋別自動車道は、遠軽の町の端あり、比較的に簡単に乗ることができた。が、広域案内を見ると上川層雲峡ICより先が工事が何か通行止めとの事。とはいっても、国道39号線が並走しているので、それほど影響がなさそうだ。車は順調に上川層雲峡ICまで行き、それから国道39号線で愛別を経由して旭川市内へ。しばらく走る来ると大型ショッピングセンターやファミレスの灯りが目に入り、山から下ってきた感じがする。永山というところから旭川空港方面を抜ければ今日の宿がある美瑛に着く。残り30キロ程度といったところ。時計は22時過ぎだが、それなり街の灯りがあり走りやすい。旭川空港を抜けて国道237号線に入れば美瑛はすぐそこ。が、ここでまた思いついてしまう。美瑛の隣街に美馬牛(びばうし)というところであり、その美馬牛の手前にクリスマスツリーの木という撮影スポットがあるのだが、ここが道路から南向きに木がある。どういう事かというとこの時期で、これだけ天気が良いと、天の川が見る事ができる。これは行くしかないとの事で、美瑛を通過してクリスマスツリーへ。

クリスマスツリーの木は美瑛に来るたびに撮影しているので、場所もよく知っている。ただ、クリスマスツリーの木があるのは国道から1本入った畑の真ん中にあるため、22時40分ともなれば、びっくりするほどまっ暗な世界になる。ヘッドライトをつけてトランクから三脚を取り出してカメラをセット。ピントを合わせるのが難しく苦心したが、なんとか天の川を入れての撮影に成功。明日の天気は夕方から曇りらしいので、今日のうちに撮影しておいてよかった。そんなこんなで時計は23時20分。さすがにホテルに行かないと。

なんとか撮影成功

23時49分
ホテルラヴニール(着)
走行距離数:1613.0キロ
平均燃費:30.2㎞/L

ようやくホテル到着。時刻はもうすぐ0時。今日は早朝3時40分から撮影しまくっていたので、大げさにいえば20時間は運転・撮影を繰り返していた事になる。チェックインにしてさすがに疲労がたたったのか、風呂に入ったまま寝てしまう。ふと目が覚めて慌てて着替えてそのままベッドへ。さすがに長い1日だったので、諸々の整理は明日以降するとして、最優先事項として睡眠をとることとする。

今日の走行実績

本日の走行距離数:559.0キロ
通算走行距離数:1613.0キロ
平均燃費:30.2㎞/L


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