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急性期病院を退職して感じたこと

長年の急性期病院勤務を終えて改めて思うことがあります。

それはやはり病院って特殊な環境なんだということ。

私はリハビリだったのですが,やはり死とは常に隣りあわせでここ数年間は自分の担当患者わずか10人余りでも,平均しても月に2~3人は死亡退院となっておりました。

以前だと考えられないことで,また一般の人たちからもビックリされるかも知れませんが今の時代,死ぬ直前までリハビリすることって珍しくないんですよ。
もちろん筋トレしたり,無理に歩かせたりはしないですが,回復への期待も込めた廃用予防や,緩和ケアの一環としてのリラクゼーション的なリハビリはあります。

自分自身は5年ほど前に精神的に追い込まれたことあるんですが今,思い返すとこうした「身近な人が死ぬこと」への精神的ストレスもあったんだろうなって感じてます。

そう言えば内科のより重症な患者さんのリハビリをするようになった10年ほど前から「坐禅」に興味をもってするようになったのも3年前から「念仏」に興味を持ち始めたのもそういう訳かと,現場を離れてみて気が付かされました。

現在は自宅で鍼灸院しながら,東京で若い人たちに交じっての研修で周りは死の臭いすらしない環境で心も体もとても楽な感じがします。