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シャッフル問題とイカサマについて

はじめに

ちょっと色々問題になっているので、各シャッフルの混ざり方と、オススメのシャッフル方法について語ります。

事の発端はコレ

デッキのカードをハイレアリティにして、対面の子供がファローミスって角が折れたらしい。
これについては、可哀想だと思うし、ジュニアの子って事は親が付いてるはずなので、そちらに請求するのが筋だろうと思います。
当然、この方の言っている通り、相手のカードを扱うという性質上丁寧に扱う必要があります。

そんな中、

このような発言を見かけ、コレがまかり通るようならイカサマ師が蔓延るだけなので、啓蒙としてファローシャッフルの必要性とやり方についてまとめていこうと思います。

ファローシャッフルの必要性について

まずこちらのツイートから

無作為のレベルはあります。

例として実践してみるため、以下の3色束を用意しました。
ファロー、ヒンズー、ディールで、混ざり具合とかかる時間について見ていきます。

20枚×3色=60枚の束

ファローシャッフル

まず、競技勢なら絶対やるこのシャッフル法がなぜ好まれているのか、実際にやってみたので御覧ください。

これらはたった5回ほどファローシャッフルした時間と混ざり様です。
かなり細かく混ざっており、時間も12秒とさほどかかりません。
これだけだと何の比較にもならないので、基準程度に見ておいてください。
次行きます。

ヒンズーシャッフル

基本的なシャッフル法とされていますが、どのくらい混ざるのでしょか?
一旦同じ時間シャッフルしてみます。

同じ時間シャッフルしたにも関わらず、全然混ざっていません。
同じ色の束がまだ大きく、もう12秒くらい欲しいかもってレベルです。
この時点で、シャッフル間の無作為レベルの差があります。
なんなら作為的とも取れるレベルです。
”固まって引きたい部分を束にできる”とういことは、予め積み込めば多少ヒンズーシャッフルをされても一定の束を引く確率が上がってしまうからです。

ディールシャッフル

結構やってるプレイヤーを見かけますが、どのくらいの時間がかかって、どのくらい混ざっているのか見ていきましょう。
7切りで両手使ってます。

バラして束の状態に戻すまで約30秒。
束はキレイにバラけています。
そう、キレイすぎです。
これは一種のイカサマの部類で、順番や配分を意図的に積めるため、この後数回ヒンズーシャッフルした程度では変わらず、作為的なレベルです。
殊更、相手が2~3個の山にカットするような甘いカットだとイカサマ師の思うツボです。
”ディールシャッフルだけ”するプレイヤーには気をつけましょう。
後述するオススメのシャッフル法で積み込みを粉砕しましょう。
本家MTGの競技シーンにおいて、このディールシャッフルはデッキ枚数を数える方法という認識であり、デッキを混ぜる方法ではないとされています。

で、こいつ

上から答えてくか~。

Q.相手が2分割するか3分割するか、それともそれ以上か分からなくない?
A.イカサマ目的で積んでいれば何分割でも何枚下送りでも関係ないです。積み込みは防げていません。

Q.じゃあそれ、充分無作為になってない?
A.無作為なのは相手だけで、あなたが作為的でない証明ができていません。もう一度混ざり度を写真で確認してください。

Q.「カード、スリーブを最も痛めやすい」とされる ファローシャッフルをわざわざ人のカードで行う必要ってどこ?
A.そもそもスリーブは消耗品であり、消耗するのを嫌うのであれば使用を控えてください。

Q.相手が一言「ファローするなよ」って言ったなら 人の物故意に傷つけてまで時間詰めるなよって。
A.時間は有限であり、消耗品も有限なため、無作為性とのそれぞれの落とし所を探った上でのファローです。

Q.お前がその分早く物考えるなりして時間詰めろや。 人に害を出すな。
A.早くキレイにファローシャッフルできるように練習しようね。思考時間も伸ばせるしデッキも無作為にシャッフルできて良いと思うよ。

Q.だからと言って、わざと傷つく手段を取るのはどうなんですか? 先述した通り、もっとマシ方法あるのに
A.どの方法かな?ヒンズーやディールの事なら組み合わせても作為的な積み込みが可能だけど、他に方法あるんだよね?教えて?

Q.すごく簡単なお話なのよ。 なのに皆さん、何でこんな事がわからないんでしょうね。
A.すごく簡単なお話なのよ。 なのに皆さん、何でこんな事がわからないんでしょうね。

その後こんな事言ってますが、「だから無作為」とはならないわけでして。
ファローが最も混ざるということは誰が試行しても自明であるので、サマ疑われないためにもしっかりファローしましょう。


そんなこんなでオススメのシャッフル法

というか、普通に考えて1動作辺りの組み合わせの変化値が一番高いのはファローシャッフルって事くらい、今の小学生でも分かってて競技シーンでよく使われてるのに、「シャッフルさえしてれば方法は関係ない!」とかいうやつはよっぽどの無知か、積み込みでイカサマしようとしてるかのどっちかです。

ファロー×ヒンズー

時間もかからず、かなり混ざります。
回数はファロー3~5回(気持ち多め)、ヒンズー2~3回を1~3セット。
特にゲーム開始時や、相手が長時間サーチで悩んでデッキの配置を変えていた場合はセット数を多めにした方が良いです。
ディールシャッフルは、基本的に混ぜる目的でやるものではないという認識を持っておいてください。
言うて、ゲーム開始時にデッキ枚数を数えるためにやるのは大丈夫です。
ディールはゲーム中1回くらいにとどめておき、ディールやる前に数回ファローを挟むことでより無作為でのディールが可能です。

ファローが苦手な人用

ファローが苦手な方、手のサイズ的にファローできないって人が多数かと思います。
そんなときは山を20~30枚ずつに分け、小さい束でファローして、ファローした束をまた小分けにしてシャッフルし、同じ少量ファローを繰り返してみてください。
自衛はするに越した事はありません。


最後に、ファロー×ヒンズーで1分くらいシャッフルした束を載っけて終わりにします。
また、絶対に相手のデッキを触るときは細心の注意を払い、傷つけないよう心がけてください。
それがたとえ10円のカードであっても、100万円のカードであってもです。
では、イカサマ師をのさばらせないよう、良きカードゲームライフを。

めっちゃ混ざってる

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