今日の収穫

こんにちは。
今日は、三島由紀夫の「仮面の告白」の解説動画と、日本3大奇書の解説動画を見た。

三島由紀夫については、非常に頭が良くてかつユーモアもある人、というイメージがあるくらいで、作品はエッセイを1冊読んだくらいだったのだが、「仮面の告白」のあらすじを知って、相当苦悩してきた人なのだな、と思わされた。
自分がヘテロセクシャルだからか、同性の筋肉に眼を奪われるという経験は無いため、保育園くらいからそんな性向があったら、ましてLGBTなんて言葉もない昭和の時代だったら、と恐ろしく感じた。
三島由紀夫のエッセイには女性についてや恋について書いてある所もあり、当を得ているなと思うところも沢山あったので、それも作家の想像力と、本質を見る眼からなのかな、と感じた。
作品内では主人公は童貞だったらしいが、現実にも三島は女性とは性交渉を持たなかったのかが気になった。

日本3大奇書については、「ドグラ・マグラ」、「黒死館殺人事件」、「虚無への供物」の3作品で、「ドグラ・マグラ」だけは読んだことがあったが、他2作は初耳だったので勉強になった。
とはいえ、どの作品も読了困難との事で、めちゃくちゃ読みづらそうなので読むかは分からない。


今日は珍しく動画で興味ある事柄を調べるという事をした。
1時間くらい観ていたが、集中力が少し戻って来た感じがして、嬉しい。
五木寛之の「心が挫けそうになった日に」を読み終えたが、講演をまとめたものである事を含めて、表題ほどは心を慰めてくれる本では無かった。
これなら、改題せず、講演集として販売して欲しかった。
ベストセラーになった「大河の一滴」は、コロナ下になった時、「死ぬかもしれない」と思って、生死観を培いたくて読んだ。
凄惨な話も結構書いてあったが、人間の「運命」「生きる」「死ぬ」などが優しく厳しい筆で書いてあって、仏教についてのくだりに影響されて、仏教を体系的に(つまり発祥から近代にかけて綿密に追っている)まとめた「仏教大全」みたいな専門書を購入し、コロナ真っ盛りに読んだこともあるくらいに、心に伝わった。

自分が今読みたいのは、心に「ぶっ刺さる」作品だ。
車谷長吉「赤目四十八滝心中未遂」や、桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」みたいに、心のどこかに突き刺さり、貫通し、その言葉にならない感覚を、読了後も心にしっとりと残す。
そんな読書がしたい。
人生を変えるような。
まだそういう本がこの世に残っていて欲しいと、切に願う。


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