2024年3月のトマムスキー旅行 (その1)
はじめに
先週末に八千穂高原で今シーズンの滑り納めをしましたが、報告したいことが、まだあります。時間軸があっちに行ったりこっちに戻ったりして申し訳ないのですが、気軽に読んで頂ければ嬉しいです。
「サンライズゴンドラ」という先月の記事にも記しましたが、今年(2024年)3月16日(金)から18日(日)の旅程で、北海道のトマムへスキー旅行に行って参りました。トマムでのスキーは5回目なのですが、今回は雪に恵まれ、自分達でも挑戦したことがありましたので報告させて下さい。
1.ダイヤ改正
異変に気付いたのは、妻でした。
姉夫婦と一緒した2月のトマム旅行の帰りの飛行機で、半分寝ていた私に話しかけたのです。
「ダイヤ、変るみたいだよ」
何を言っているのか、よくわかりませんでしたが、次月のトマム旅行のことというのは、なんとなくわかりました。ちょっと真剣に話を聞いてみると、3月16日からJR北海道のダイヤ改正があるという告知が、特急列車の背もたれのポケットに入っていたとのことです。
3月16日は、夫婦でトマムに行く初日だったので、帰宅後に調べてみました。やはり、私達が使っていた石勝線 南千歳駅 11時5分発の 特急とかち3号が11時17分発に変わっていました。それでも10分くらい遅くなるだけだし、トマム駅に迎えに来てくれる星野リゾートのバスは、ダイヤ変更に対応しているだろうから、問題はないと思いました。妻も同じ意見でした。
でも、すぐに彼女から別の提案が上がったのです。
「9時26分の おおぞら に乗れたら、もっと早く着くよ」
ダイヤ改正以前は、南千歳駅を午前9~10時台に出てトマム方面に向かう特急列車はなかったです。ところが3月16日から、おおぞら3号が9時26分に南千歳駅を出て10時43分にトマム駅に着くようになるらしいのです。
確かに、今までの行き方ならリゾナーレトマムに着くのが13時になってしまう。それを、ちょっと頑張れば11時まで早められるというのは、非常に魅力的です。もちろん、ホテルのチェックイン時間前ですが、旅行の荷物をフロントで預かってもらい、チェックイン時間になるまでスキー場で滑れることは確認してありました。なので、早く到着できればそれに越したことはないというのは、二人とも同じ考えでした。
2.乗り遅れのリスクにどう向き合う?
それでも…!!
セントレアを7時5分に飛び立つPeach MM61便が新千歳空港に到着するのが8時50分。実際に飛行機のドアが開いて降りられるようになるのがこの時間とは限りませんし、ボーディングブリッジからセキュリティーゲートをくぐり、同じ空港ターミナル内といっても1階の到着ロビーから地下のJR駅へのエスカレーターまで結構距離があります。そこを降りて9時6分の快速エアポートに間に合わないといけない…。定刻で飛行機を降りられたとしても、たった16分!
大丈夫か? と思うのが道理です。
それでも…昼前からトマムで滑れる!という魅力に賭けました。
もし乗り遅れたら特急券を払い戻して、11時過ぎの とかち3号を買い直せばいいと考えたのです。同時に、特急おおぞら3号に乗り遅れるリスクを減らすために、次の工夫を考えました。
行きの飛行機の座席を、なるべく前方の通路側にとる
手荷物は機内持ち込みだけとし、預かり荷物の受け取り時間をカット
手荷物はリュックで背負い、できるだけ軽くする
特急券だけでなく乗車券も事前入手して、切符購入の時間をカット
1.~4.のために、専用ケースで別送するスキー用具以外に、着替えや菓子そしてインスタント食品などもダンボールに詰めてホテルに送りました。当日にリュックに詰める手荷物を減らしたかったのです。
また、仕事帰りにJR東海の駅に寄って、全線切符売り場で新千歳空港駅からトマム駅までの乗車券と指定席特急券を購入しておきました。
そして行きの飛行機の座席も、10列目付近の通路側と真ん中にとることができました。
3.新千歳を駆け抜ける
いよいよ3月16日を迎えました。前月に姉夫婦をセントレアからトマムに案内したばかりでしたので、首尾よく新千歳行きの飛行機に乗り込むことができました。機内持ち込みの荷物は、近所へお買い物に出かけるくらいの量に抑えられ、貴重品とスマホだけといっても過言でないかもしれません。それらを前席下に押し込み、ひたすらドアクローズを待ちました。多分、定刻1分過ぎくらいで飛行機は動き出したと思います。
飛行中は妻が機内Wifiで自機位置をモニターしてくれたので、時間と照らし合わせて到着遅れが生じないか何度も確認しました。おかげさまで、ほぼ定刻通りに新千歳空港へ着陸、ドアオープンとなり、想定通り速やかに飛行機から降りることができました。
制限区域内でドタドタ走るのは憚ったのですが自然と速足になり、預かり荷物受取所をスルーしてセキュリティーゲートを出た後は、駆け足になっていました。妻も一生懸命ついてきてくれたので、「大丈夫、まだ間に合う」などと声をかけました。二人でトマムで滑るために、朝にジョギングを一緒にしてましたが、この時ほど、トマムのために頑張ってきた甲斐があったと感じた瞬間は…なかったかもしれません。
到着ロビーから中央の出入り口を横目に通り抜け、ひたすらJRの降り口を探します。やっと見つけた案内表示を頼りにエスカレーターを降りて地下1階のコンコースに出て、おなじみの北海道と本州とを重ね合わせた看板のあたりで行きの切符を取り出し、改札をくぐりました。
改札を通って左手の階段下に見える次発列車の案内には、"9時6分 快速エアポート103号" の名前がまだありました。
あわてて階段を転げ落ちたら元も子もないので、「間に合った、ゆっくり階段を降りよう」と妻に声をかけて、車内の空席に腰を下ろしてから1分もたたないで出発の電子音が響きました。本当に、ギリギリだったと思います。
ホっとした挙句に出た私の言葉は、「次はもう、止めよう」でした。それだけしんどい乗り継ぎだったのです。
4.石勝線の車窓より
新千歳駅から南千歳駅までは一駅だけなので、すぐに着きます。そこで特急おおぞら3号を待つのですが、待ち合わせ時間は17分です。この接続の良さも、今回頑張って新千歳空港を駆け抜けたメリットでありました。
予定通りの特急列車に乗れて、これで11時までにトマムに着く目途がたちました。新千歳空港でも、南千歳駅でも弁当を買うゆとりがなかったのですが、予め用意していたパンがリュックに入っていたので、それを食べながら車窓を楽しみました。
石勝線の車窓からの霧氷はいつも美しいのですが、この日は、青空と雪原に映えていた気がしました。
5.ホテル到着
そんな感じで列車での時間を過ごし、予定通り10時43分にトマム駅に到着しました。ホームに降りて中央付近に切符回収の箱と出口があり、段々を降りるとバスが待っています。1台しか来ていなかったので、案内の方に尋ねるとザ・タワーとリゾナーレの両方に向かうバスとのことでした。やはり、この時間に到着する宿泊者は多くないと星野リゾートもふんでいたのだと思います。
雪道をバスが走り、ザ・タワーで宿泊される方々が降りたあと、私達を含む何組かの宿泊客をリゾナーレトマムに連れていってくれました。エントランス前では担当の方が、雪の降るなか、私達の到着に合わせて深々とお辞儀をして下さいました。
11時頃の到着だったので、ホテルロビーはその日のチェックアウトの方々で混雑していました。スタッフの方が私達をカウンターではなく、脇のソファーに案内して下さり、そこで簡単な受付をして下さいました。おかげで、チェックアウトの人達とごちゃ混ぜにならずに済みました。
これでやっとスキーの報告になりますが、字数が膨らみ過ぎましたので、稿を改めて記させてもらえたらと思います。
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