洋食好きとしては無視できない。トッピングで好みの定食を生み出せる「グリル Sano惣」
午前中のトレーニングを終え、あらかじめ目をつけていたお店へランチに向かいます。
安くて美味い洋食を食える店があるという評判を聞き、洋食好きとして無視できないということで、早速伺った次第です。
それが、グリル Sano惣というお店。人気のスーパー銭湯「なにわの湯」からもほど近いところにあります。
年季の入った店構えといい、開きっぱなしの入り口ドアといい、名店の香りしかしません。
ランチ時の混み合いは避けたったので、開店(11時)と同時に突撃。座席はU字に近いカウンターのみ。
一番奥に陣取り、メニューを確認します。
噂には聞いていましたが、ほんとにやっすい。
ハンバーグランチやカレーなどは600円。
「上」牛カツですら850円とな。
これでも昔に比べたら価格は上がってるんでしょうけど、めちゃくちゃ安いです。とてもありがたいけど。
しかし、洋食好きが狂喜乱舞するのは値段だけじゃありません。
トッピングメニューが超豊富なんです。メインの定食にいろんなものを追加できる仕組みは嬉しいったらない。
洋食屋といえば、あらゆるメニューを食べたくなるのは洋食好きならわかる「あるある」ですよね。
いろいろ食べたいからといって、単品で追加注文すると食べ過ぎになってしまうので、結局どれかを選択しなければいけないジレンマを抱えなければなりません。
食べたいものは全部食べるんやの精神で伺った神戸の洋食の名店「グリル一平」では、無事に腹がちぎれましたから。(※明らかに食べ過ぎましたが、最高に美味かったので一片の悔いもなかったことは言うまでもなし)
さて、オーダーをどう組み立てましょうか。
牛カツランチがスタンダードメニューぽかったので、当初はそれにしようかと思いましたが、洋食屋さんのミンチカツ好きとしては「ミンチカツ」トッピングはマストといえます。
そうすると、揚げ物×揚げ物となってしまい、バランス悪い。
そこで、メインを「ハンバーグランチ」とし、トッピングに「ミンチカツ」、さらにトレーニング終わりですからタンパク質補給と見栄えから「目玉焼き」も追加。
我ながら完璧な組み合わせだなと思いながら、オーダーしました。
待っている間に、おっちゃんが来店。「いつもので」が通用する常連ぶり。
たぶん席もいつも同じなんでしょう。めちゃくちゃ席が空いてるのに、わざわざ座ってる人のひとつ隣に陣取ってましたから。
自分にも「いつもので」が通用する常連の店が欲しいな〜とか考えていたときに、ハタと気づきました。
しまった。
ハンバーグとミンチカツて、ほぼ一緒やんけと。
似て非なる料理ではあるものの、ジャンル的には近い。
というか、違いは衣の有無くらいじゃないか。
トッピングをコロッケにするか、メインを牛カツにしておけばよかったかもしれないと、人知れず後悔の念にさいなまれていたら料理がやってきました。
完全に美味そう。そしてこのアルミ皿がレトロな趣でとてもいい。
こういう気取ってない感じ、好きですよ。
洋食界のスターであるハンバーグとミンチカツが醸し出す圧倒的なビジュアルを前にしたら先ほどの後悔など、どこ吹く風。
「この組み合わせしかないわ」と悦に入ることができました。
これで850円はお値打ちすぎるでしょ。さっそくいただきましょうか。
ハンバーグは、やわらかな食感が特徴的。
肉汁ぷしゃーとかはありませんが、シンプルで良い。
日常的に食べたいのは、こういうタイプのハンバーグだと思いますね。
ミンチカツはご飯がよく進んで仕方がない。
ハンバーグとミンチカツほぼ一緒やんけと、ふざけたことを抜かしてしまい申し訳ない。
もうまったく別物ですわ。それぞれが主人公だわ。
個人的には、ミンチカツが好みでしたね。ご飯とベストマッチ。
主人公たちの背後で隠れちゃってるスパゲティも、洋食屋さんぽくていい。
アクセントになるんです。洋食界のバイプレイヤーですよね。
目玉焼きはちゃんと半熟。分かっていらっしゃる。
ハンバーグをワンバンさせてもいいですし、でもやっぱりご飯にオンザっちゃいますよね。
ちょっと醤油垂らしたりなんかしてね。
近所にこんな店あるのめちゃくちゃラッキーかも。いやー、良い店見つけました。
また食べたくなる味。こういう店なくならないで欲しいな〜。
お気に入りの組み合わせを見つけて、いずれは「いつもの」が通じるようになりたいと思います。
グリル Sano惣
大阪府大阪市北区長柄西2丁目4−14 Maison de SANO
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