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デザインと造形美

こんばんは。最近急に寒くなって空気も乾燥し始めたので手のあかぎれが早くも出はじめたフジマキです。涙

先日、かねてから行ってみたかった karimoku commons tokyo を覗いてきました。

現在開催中の「ZAHA HADID DESIGN 展」(10/13〜12/3)もお目当てのひとつでした。

建築界の女王と呼ばれた 故 ZAHA HADID 氏
彼女の作品は特に建築が有名ですが、美しい曲線から構成されており、その未来的な造形は見るだけで彼女のものだとわかるくらい独創的でインパクトがあるものだと学生時代から感じていました。

今回、karimokuと彼女が残した ZAHA HADID DESIGN というデザインスタジオによるコラボの家具もその系譜を受け継いだとても印象的なコレクションでした。

細胞のような印象を受けた「Seyun Collection」
複雑な3次元形状の美しさもさることながら、それを実現させるカリモクの技術力にも脱帽

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ZAHA氏の作品を見ていると、「造形美」というものを考えさせられます。
もちろん機能的な側面もあるかとは思いますが、純粋にそのカタチがカッコいい・美しいという感覚って大事だと思っています。

造形センスはプロダクトデザインの基礎になるもののひとつですが、特に日本においては造形における余白や遊び心のようなものが失われているような気がしています。元来の価値観の違いもあるとは思いますが、日本では「機能美」や「無駄の無さ」「シンプル」といったことが重要視されており、「意味はないけれど美しい形状」というものに対する許容が少ない気がしています。

私も仕事で扱っている家具においては、技術やソフトの進化で機能面が変革していくことはひとつの流れとしてあると思いますが、一方で「造形美」や「CMF(Color,Material,Finish)」の全体が醸し出す存在感・世界観・雰囲気・空気感・質感・触感といったこともまたとても大事な要素になると思っています。

特に家具は物理的・物質的に空間に存在するものとして、私たちの生活や暮らし、仕事のリアルな現場や空間を構成するモノです。

そのようなモノの在り方を考える。
そこにこれからの家具に対するいろんな答えがあるように思っています。


ZAHA氏の様々なアンビルドやコンセプトモデルも展示されていました。

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2F・3Fはカリモクのコレクションショールーム
とても気持ちのいい空間でした

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