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2023年9月フィッシング報告

フィッシング対策協議会より、先月のフィッシング報告が発表されました。

参照:Securty NEXT

■再び増加


9月のフィッシング攻撃に関する報告は、3ヶ月ぶりに増加して再び11万件を超えたようです。
一方で、悪用されたURLやブランドは減少しています。


フィッシング対策協議会によれば、9月に報告を受けたフィッシング攻撃は11万7,033件で、前月の9万9,585件から17.5%増加しました。
減少が2ヶ月続いていましたが、3ヶ月ぶりに増加に転じました。


フィッシングサイトに悪用されたURLは1万4,934件で、前月の2万396件から26.8%減となりました。
4月以降、1万9,000件から2万3,000件超のレンジで推移してきましたが、やや落ち着きを見せています。
1日当たりに換算すると、497.8件となっています。


フィッシングサイトに悪用されたトップドメインを見てみると、
「.com」 約53.3%
「.cn」 約14.7%
「.cc」 約5.5%
「.xyz」 約4.5%
「.top」 約3.4%
「.shop」 約2.6%
「.cfd」 約2.3%
「.jp」 約1.7%

となっています。

送信元のIPアドレスを見ると、中国の通信事業者から配信されたものが約86.1%で依然として多くなっています。
また、PTRレコード設定がされていないIPアドレスからの送信が約94.1%を占めています。


■悪用ブランド


悪用されたブランドは前月比11件減となる80件でした。

業種としては、
「クレジットや信販会社」 17件
「通信事業者とメールサービス関連」 13件
「金融関連」 11件
「配送関連」 6件
「EC関連」 5件
「オンラインサービス関連」 5件


個別のブランドを見ると、「Amzon」を騙るフィッシングが約40.8%で、次いで「ETC利用照会サービス」「三井住友カード」「Apple」「マイナポイント事務局」が多く、上位5ブランドで約71.3%に上ります。
また、17件のブランドで1,000件を超える報告が寄せられており、これらで全体の約93.8%を占めています。

9月はマイナポイントの申込期限にあたり、「マイナポイント事務局」を装うフィッシング攻撃の被害相談が寄せられたほか、Appleなど新製品の発売に便乗したとみられる攻撃も発生しています。


先月は減少しましたが、今月はまた増加してしまいました。
フィッシング攻撃も日々巧妙化しているので、引き続き対策を強化していきましょう!


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