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岡田友弘コラム「オトの楽園」

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新日本フィルnote唯一の大真面目コンテンツ、岡田友弘「オトの楽園」。「すごい読んだ感」だけを追求して音楽にまつわるエトセトラを書き綴ります。 岡田友弘SNS:okajan201… もっと読む
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記事一覧

「諸行無常の響きあり」・・・現代クラシック音楽の大名跡ストラヴィンスキー

ある人はこう言った… 「カメレオン音楽家」「1001の顔を持つ男」・・・そのような比喩をして…

座右の名言とともに紹介!…シェイクスピア作品を題材にした音楽作品のススメ

はじめに 「人間万事、塞翁が馬」「一石二鳥」「生きてるだけで丸儲け」「死ぬこと以外かすり…

ざっくり学ぶ「協奏曲」早わかり!

序章・協奏曲とは? 「協奏曲」…「キョウソウキョク」と読みます。英語では「コンチェルト」…

武満徹…この曲から聴いてみよう!〜初めての方へおすすめの作品

武満徹…タケミツトオルと読む。この人は日本の現代クラシック音楽を代表する作曲家だ。海外で…

あの日聴いた「音楽」(第1回)…1991年のマーラー「交響曲第4番」

確か1991年の晩秋、もしくは初冬あたりだっただろうか。自宅から電車で1時間ほどかかる秋田市…

まだまだあるぞ!いろんな人の「第九」を聴こう!(後編)

前編に引き続き、さまざまな作曲家の「第九」のボク的オススメを紹介していこう。 マーラー:…

まだまだあるぞ!いろんな人の「第九」を聴こう!(前編)

トリフォニーホールやサントリーホールを訪れた際に,最近クラシック音楽やオーケストラの演奏会に足を運ぶようになったと思われるクラシック音楽ルーキーのみなさんを、以前より多く見かけるようになった。その光景を、僕はクラシックの現場にいる一人としてとても嬉しく眺めている。 ルーキーのみなさんも「第九」の名前や有名なメロディーはご存知だろう。 「第九」は日本の風俗や文化に定着している。それは他のクラシック作品にはあまりないことだと思う。日本では年末を中心に多く「第九」が演奏される。

アリ?ナシ?どっち!?・・・オーケストラ曲の「リピート(くりかえし)」

オーケストラとの合奏初期に必ずと言っていいほどに聞かれること、言わなくてはならないことが…

ラヴェルに「ゴジラ」の影を見た!・・・ラヴェル「ピアノ協奏曲」と伊福部昭

世の中には「似ている曲」がいろいろある。 母校中央大学の校歌の前奏部分が、ゲーム「ドラゴ…

「悲しいとき」には何を聴く?…超個人的チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」鑑賞…

「悲しいときー!」からはじまるさまざまな「ネタ」で人気となったお笑いコンビがいた。 その…

「動機」を探せ!・・・メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」の取調室

「犯行の動機は!?」と薄暗い取調室で若い刑事が容疑者に、その犯行動機を聞き出そうとする。…

ブルックナーの金字塔的作品〜交響曲第8番(後編)

前編に引き続き、ブルックナー「交響曲第8番」のことを綴りたい。後編は「オトの楽園的楽曲ガ…

ブルックナーの金字塔的作品〜交響曲第8番(前編)

「交響的大蛇」・・・このようにブルックナーを評し呼んでいた人物がいる。それはヨハネス・ブ…

ボクの「ブルックナー体験記」

1989年のこと、秋田市で小澤征爾が指揮をする演奏会があると知ったのは、確かテレビのコマーシャルだった。夕方のニュースの間にそのコマーシャルは流れたように記憶している。テレビ局の開局20周年記念の特別演奏会を知らせるもので、画面には燕尾服姿の小澤征爾がエネルギッシュに指揮をする姿が映し出されていた。曲はベートーヴェンの「運命」の第4楽章であった。学校の授業で「運命」を鑑賞していたので曲がわかったことは幸運だったが、当日の演奏曲目をしっかり確認しなかったので、本番の日まで「運命