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まだインボイスに登録していないライターは「仕事が来ない」っていうのは本当なのか?

国の制度には抗えませんから、いずれ登録しなくてはならないのがインボイス(適格事業者)。今はまだ猶予措置が行われていますので、まだ強制力はなく、登録するしないは選択できる余地があります。けれど、普段から仕事発注をいただいている企業さんや編集プロダクションから、適格事業者になることが発注の条件になれば、登録するしか道はありません。

けれど活躍されているライター仲間の一部、それも意外に稼いでいる人たちは、実はいまだ適格事業者になっていないケースがあります。「それってどういうこと?」って思うかもしれません。

理由は、ニッチな案件を受注している人たちだからです。ニッチな案件というのは、主に「あなたにお願いがしたい」と依頼がくる人、すなわち誰にも代わりが効かない仕事をしている人たちです。あなたにしか書けない原稿が欲しいと思っている人は、あなたにお願いをするしかないじゃないですか。

ブックライティングを手掛けているライター仲間から、昨年10月インボイス制度が始まって以降に聞くのは、普段からお付き合いのあるところから「適格事業者ですか?」との確認はあっても、「登録しなければ仕事の発注はしませんよ」と言われたという話はまだ聞いたことがないのです。いずれインボイス事業者としての登録はすることにはなるのはわかっていますが、猶予期間はその猶予に沿って移行をしていく感じなんですよね。

ニッチな個人のライターほど、実はまだインボイスに登録していない

「まだインボイスに登録していないライターは「仕事が来ない」っていうのは本当なのか?」という今日のタイトルの回収ですが、これは本当ではありません。

確かに今すぐにインボイスに登録しなくては仕事が来ないライターもいます。それは誰でも代替が効くからです。誰が書いてもいいのであれば、そりゃインボイス登録事業者の方がいいに決まっています。消費税分が確実に経費(損金)になりますしね。でも今すぐに登録しなくても、仕事をたくさんしているライターもいるのもの事実です。

以前でも記事で書きましたが、締め切りをこちらで決められるライターもこの類です。

せっかくライターになるのであれば、自分にしか書けない原稿を求められるライターになることを目指したいですね。




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