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文章力向上のカギは「もう一人の自分を育てること!」

最近、リモートワークが増え、オンラインでのテキストコミュニケーションが増えた今こそ、「伝える力」というものが、注目されています。
さて、今回は、池上彰さんの『伝える力』(PHPビジネス新書)という本を紹介したいと思います。

池上さんといえば、NHKのこどもニュースのわかりやすい解説で人気を博し、今は様々な番組で引っ張りだこの人気解説者ですよね。

その池上さんが、「話す」、「書く」、「聞く」能力が仕事を変える!『伝える力』という本を書かれています。

とてもわかりやすい文体で、難しいことも優しく解説している読みやすい本なのですが、このなかで特におすすめなのが、「文章力をアップさせる」ために何をすべきかについて書いてある章。

文章力をアップさせるために必要なこと

物事を誰かに伝える場合は独りよがりにならにようにすることです。
そのためには「もう一人の自分」を持って、それを育てていくとよいでしょう。

と、本に書いてありますが、その”もう一人の自分”とは何なのでしょうか?

それは、自分の書いた文章に、自分自身で一人ツッコミをするということです

・本当にこの企画おもしろいの?
・この文章、読みにくいな、表現が周りくどくないかな?

このように、自分の文章をもう一人の自分が客観的な視点で、ツッコムことが必要なのです。ちなみに、このツッコミは、一人ブレーストーミングとも言われるものだそう。

私もよく、文章を書いたあとは、すぐに公開するタイプではないで、次の日に、書き手から読み手の気持ちになって、客観的に見て文章を読み直し、再考するという作業をするようにしています。

この文章の再考こそ、一人ツッコミの大切な時間です。

人は文章を書いていると、“ライティングハイ”になって、自分の言葉や文章に酔う傾向があります。”あー、、いいこと書けた!!”など、陶酔した文章ほど、実はあとでみると、ツッコミどころだらけだったりしますよね。

文章は文字の視覚的情報としては入るので、一人ツッコミはしやすいですが、池上さんはテレビの収録中もしているそうで、ゲストの人やみんなの表情を見ながら、“あ、これみんなわかってない、まずいぞ!”など、
自分ツッコミをして、臨機応変に、話す内容も変えているそうなんです。

さすが、池上さん。話す内容をその場に合わせて変えていくなんて、すごい対応力と、ツッコミ力ですね。

この一人ツッコミ力を身につければ、文章はもちろんですが、話すことばも磨かれ、コミュニケーションがとても円滑になるはすです。

オンラインでのコミュニケーションが加速した今こそ、ライティング力を身につけ、自分を適切に表現することが不可欠。

そのためにも、“もう一人の自分を育て内省し、一人ツッコミをしていく”ことを大切にしたいですね。

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