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これからクラウドの勉強してももう手遅れなのか?

記事を書くにあたった経緯

はじめまして!noteデビューしました!@new_marty7です。

ここ数日間Twitterのタイムラインが荒れていたり、自分のツイートにいろんな意見があったので自分なりの考えを伝えたいと思いnoteを書くことを決意しました。ことの発端はこの一連のtweetです。

元のツイートはAWSの勉強を今からしても飽和気味だから意味がないという趣旨のツイートでした。これは自分がエンジニアとして働いている上での認識とは真逆だと思い、このツイートが一人歩きして欲しくない、あまりエンジニア市場に詳しくない人が鵜呑みにして欲しくないなぁと思い何気なく返信したら思ったよりも反響があり、たくさんの意見がかきこまれていました。自分もここまで反響があると思っていなく思ったことを整理せずにそのままツイートしてしまったのは反省です😓補足のツイートはしましたが、もう少し詳しい内容を伝えたいと思い今この記事を書いています。

※この記事はこの引用リツイートをしようと思った自分の中の考えを言語化しようとしたもので、Yokochiさんのツイートへのアンサーとはちょっと趣旨が違うかもしれないです。(今回も前提がおそらく違うので。)そこはご了承ください。

先に結論

ツイートからもわかると思いますが自分の意見は「マーケットにはクラウドの人材の需要はまだまだあるから今からクラウドの勉強を始めても全く遅くない」です。
そもそも「飽和している」や「不足している」という言葉より「需要がある」という表現の方が正しかったかもしれませんね🤔

なぜそう思うのか

では、本題のなぜ自分はクラウドのエンジニアの需要がまだまだあると思うのかについて書いていきます。

理由1:SlalomのCloud Residency Program

まず自分は2023年4月にSlalom JapanにCloud Residency Program(CRと略します)の一員として入社しました。CRは何かというと、すでにソフトウェアエンジニアとして経験のある人を雇い、クラウドの研修を3ヶ月程度行うことによってクラウドに強いエンジニアにしようというプログラムです。(USでは新卒レベルを対象にしていますが日本ではすでに経験のあるエンジニアを対象に行われました。)これはSlalomのEMEA & APACのExecutive PresidentであるJohn Tobinが直接GOを出したクラウド人材への投資になります。つまり、グローバル企業であるSlalomのエグゼキュティブが莫大な投資をしてでもクラウドの人材を育成することに価値を確信しているということです。

カンのいい方は、クラウドの経験のあるエンジニアを雇えばいいじゃないかと思うと思います。なぜそれをせずにCRを会社として行っているかを説明します。

クラウドに強いエンジニアを獲得するにあたって採用側が求めることは以下の3点です。

  • ソフトウェアエンジニアとしての経験、実力がある

  • 会社のカルチャーにマッチする

  • クラウドの経験がある

今、エンジニアは人材不足であり上の2点を満たすエンジニアを採用するのでさえ苦労しています。ましてやそこにクラウドの経験も必須となると採用どころかマーケットから探し出すだけでも大変になります。そこでクラウドの人材を育成する投資をすれば必ず会社にいいリターンがあると判断されたのです。

まとめると、クラウド人材の育成に投資するほどマーケットにはそういった人材が少ないということです。

理由2:日本のITの市場の方向性

二つ目の理由は日本のITの方向性を考えた時にクラウドの需要は高まるという点です。SlalomはAWSの2023年SI Global Partner of the Yearです。グローバルで顧客のAWSでの開発や、オンプレ環境からAWSへのマイグレーションをサポートしている企業です。なのでAWSのマーケットについてはとても敏感です。そんな企業の社内のアメリカ出身のエンジニアたちが口を揃えてこう言います。「日本のソフトウェア市場はアメリカの10年遅れている」「今の日本は10年前のアメリカを見ているみたいだ」と。つまり10年前のアメリカのIT市場を参考にすればある程度は日本のIT市場の動向も予測できるということです。

では、10年前のアメリカはどうだったのでしょうか?これは完全に社内のエンジニアから聞いた話で自分で確認したことではないのですが、オンプレ環境からクラウドへの移行の需要が高まってきたのが10年前のアメリカだそうです。そして実際に日本はまだオンプレの環境がたくさんあり、これからクラウドへの移行が加速していくはずです。Slalomでもそういった案件をサポートしているのでまだまだクラウドへのマイグレーションのサポートは需要があります。

ここではSlalomという企業の特性上、マイグレーションができる人材が需要があるという話をしましたが、クラウドのマイグレーションが進みクラウド上で動くシステムが多くなればクラウドエンジニアの価値が高まるのは必然だと考えています。

理由3:社内のPlatform Engineerの稼働率の高さと不足

ここまではSoftware Engineeringの視点で話しましたが、Platform Engineeringのエンジニア不足しているという事情もお伝えします。SWEとPEの違いは自分は自信をもって説明できるほど理解していませんが社内のPEの方の話を聞いた限り、ざっくり言えば次の通りです。

  • SWE: コードを書く人。クラウド上で触るのは主要のサービスのみ。

  • PE: SWEがコードを書くことに集中できるようにクラウドの環境を整える人。CI/CDや100以上あるAWSのサービスに精通している人。

なのでSlalomではSWEとPEは違うCapabilityということになっています。そんな中、PEが車内では圧倒的に足りていません。PEのエンジニアはSWEと比べてどのプロジェクトからも引っ張りだこで社内で一番忙しそうなエンジニアのうちの一人です。数的にもまだ少なく、積極的に採用しようとしていますが、難しいそうです。なのでPEはまだまだ少なく需要が高いといって安全だと思います。

AWS Cloud Practitionerの資格について

ツイートでこの資格についての言及があったので自分の考えを書いておきます。

AWS Cloud Practitioner, Azure AZ900, GCP Cloud Digital Leaderの資格はクラウドの入門の資格です。エンジニアであれば1週間も勉強すれば取れると思います。(自分はAWS Cloud Practitioner, Azure AZ900をそれぞれ1週間程度の勉強でとりました。)1週間クラウドを勉強しました!というエンジニアがたくさんいたとしたらそれはクラウドの基礎的の知識のあるエンジニアがいていいことだと思います。ただ、そのレベルのエンジニアがたくさんいたところでクラウドの勉強するにはもう遅いことにはならないと思います。「ITパスポート」のレベルの知識を持ってる人がたくさんいるからIT業界に今から行くのはもう遅い!とはなりませんよね。ただ、これはめちゃくちゃ主観的な話なので考え方はたくさんあると思います。

まとめ

以上の理由から自分はまだまだクラウドが勉強する価値のあるエリアだと思います。それぞれの考え方はその人が所属している環境にかなり左右されることはわかっています。こんな考え方もあるんだなという程度で思ってもらえればと思います。いろんな考えを見て自分自身で考えて取捨選択してほしいです。Everyone has to start somewhere!自分はこれからクラウドを勉強する方には自信を持って勉強をしてほしいです!

意見の一つとして参考になれば幸いです!
これからもエンジニアに関しての情報を発信していきたいと思っているので楽しみに待っていてください!

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