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20代。今春から社会人。

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大好きです、今度は嘘じゃないっす

その子に出会うまで、人を好きになるという感情がよく分からなかった。 中3の夏、塾で出会った他校の女の子に一目惚れをした。人生で初めて人を好きになった。 塾では模試の結果が貼り出されることもあり、みんながどのレベルの高校を受験するかなんて大体わかっていた。模試の結果を見ながら、その子とは同じ高校に行くものだと思ってた。 だけど叶わなかった。その子は違う高校に行った。それでも高1の時に告白して、付き合うことができた。数ヶ月後にフラれた。 忘れようと思ったけど忘れられなかっ

    • 電車を待つ時間に考えること

      駅のホームで電車を待っている。 まもなく電車がホームに入ってくる。 私は周囲に気を配る。後ろから押されやしないだろうか、と。 そんなことあるわけない、と笑われるかもしれないが私はもう長いことこの感覚を持ち続けている。 世の中には、色んな人間がいる。 自分の後ろにいる人が、絶対に押さない人間だとは言い切れない。自分以外の他人は100%理解できるものではない。見た目からは何も言えないのだ。 電車がホームに入ってくる瞬間までスマホをいじり続けている人をよく見る。正直に言って信じ

      • 「結婚」という人生のゴールに辿り着けない

        「未婚率が上昇し、少子高齢化が~」というニュースを見ることも増えてきた今日においても、やはり大抵の人は結婚するのだろうと思う。 結婚はその人の社会性を保証するものだ。 あぁこの人は誰かと一緒に生活することが出来る協調性を持った人間なんだな、と周囲の人間に思ってもらえる。 「結婚できる人間」というのは立派なステータスだ。 そして、自分は結婚できる人間ではないという認識を最近固めつつある。 結婚するということは、残った人生をその人と共に過ごす、という約束でもある。 自分の残

        • 年齢を言い訳に使う呪縛から、いつ解放されるのか

          4月から働き始めた。 ようやく社会人となった。 私は院卒なので同期とは歳が離れている。 この2歳差というものが何とも不思議なものなのだ。 もちろんタメ口で会話をしている。敬語を使われても困るだけなので有難い限りだ。 やはり就職活動というフィルターは凄い。 企業側が学生を恣意的に選べるからだ。 大学受験はそうもいかない。どれだけ性格やコミュニケーション能力に難があってもテストの成績次第で入学可能だが、就活は違う。どんなに頭が良くても会社は学生を落とすことが出来る。 同

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          新幹線の車窓から見える絶対に交わらない生活たち

          新幹線に乗って窓の外を眺めるのが好きだ。 車が走っている。 人が歩いている。 それぞれに生活がある。 それを私は新幹線から眺めている。 絶対にあの人と生活が交わることはない。 それでも今こうやって眺めている。 とても不思議な気分だ。 そういう人たちがこの世の中にとてつもない数存在していることに頭がクラクラしそうになる。 こうやって世界の広さを実感する。 小さい頃から新幹線に乗るたびにこんなことを考えていた気がする 先日良い記事に出会った。 新幹線から見えた牛丼

          新幹線の車窓から見える絶対に交わらない生活たち

          学歴という名の足枷

          とある芸人のドームライブを観に行った。 長年お世話になっているラジオ番組のスペシャルイベントだ。 良いライブだった。内輪ネタたっぷりだったが、ファンにとってはそれが心地良かった。 ずっと応援してきて良かったなと思えるライブだった。 今回のライブに限らず、アーティストなどのライブに行くたびに思うことがある。 「ああ、自分はこっち側の人間なんだな」と。 ステージに立つ人はあっち側の世界の住人だ。輝いている。簡単に言うと「Only one」である。 対して、自分はそのステ

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          もうここには帰って来ない方が良いんだなと感じた

          この年末年始も地元に帰省した。 ありがたいことに小中高時代の多くの友人が会ってくれる。 私の地元は田舎である。東京に数時間で行けるとはいえ、山の麓に位置し、人口は数万人である。 私は高校時代からこの地元を早く出たかった。 そのために地元から遠い大学を選んだ。 20歳になり成人式の際の中学校同窓会で、将来地元には帰らないことを決意した。当時仲が良かった中学時代の友人の半分以上とは会話をするのがきつかったからだ。共通の話題も少なく、面白いと思うことも違った。 この時から

          もうここには帰って来ない方が良いんだなと感じた

          この世から戦争は無くならない

          未だにウクライナとロシアの戦争が続いている。残念ながら終わる気配はない。 イスラエルとハマスの戦いも酷い有り様である。 なぜ人類は戦争を繰り返すのか。 私なりの答えは「他人が自分の思い通りになると思っているから」である。 戦争が始まる理由のひとつに宗教が挙げられる。 A国「B国は我々と違うb教を信仰している。しかし、我々が進行しているa教こそが正しい。b教なんぞを信仰しているB国を征服し、a教を広めよう。」 よくあるパターンだ。 それに加え、悪意の無い「自分がa

          この世から戦争は無くならない

          『正欲』から学んだ「他人に期待しない」ということ

          朝井リョウの著書『正欲』が映画化され先日公開された。 2年前にこの本を読んでから、自分にとって大切な一冊であるこの作品の映画化が非常に楽しみだった。 原作から少し変更点もあったが、とても満足だった。あの世界観とストーリーを映画で味わうことが出来て良かった。 『正欲』から私が学んだことは「他人は決して理解できるものではない」ということだ。そして同様に「自分が他人に完璧に理解されることもない」ということでもある。 これらを自分の中で咀嚼しながら日々生きている。 一番の変

          『正欲』から学んだ「他人に期待しない」ということ

          "普通の人生"という難しさ

          なぜ働くのか なぜ結婚するのか なぜ子供を作るのか そういった疑問は全て「それが普通のことだから」で答えることができる。 普通の人はこんなこと考えないんだろうな、と思っている。 けれども自分は考えてしまう。 別に考えてる方が偉いとか凄いとかそんなことは一切思わない。 ただ、そういう疑問が湧く以上、自分は普通の人生は送れないのだなと思っている。 なぜ結婚するのか。少し掘り下げてみよう。 私の周りにもそろそろ結婚した先輩や同級生がちらほら出てきたこともあって、飲み会の

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          パナソニックのCMと『ONE PIECE』と『正欲』から考えたこと

          ここ最近TVerを利用していると、やたらとパナソニックのCMが流れてくる。 子供がやってるカフェに、人間と会話をすることができる鹿が訪れ、人間の日頃の行いにケチをつけるあのCMである。 (個人的にこのCMは一切共感できないのだが、今回はそれは本題ではない。) 何回もこのCMを観ると、 「脳が発達し、言語を操り、人間と意思疎通ができる生物が現れたときに、それを受け入れることができるのか」 という疑問が頭に浮かんだ。 いま我々人間が社会を形成しながら生活しているのは、ひと

          パナソニックのCMと『ONE PIECE』と『正欲』から考えたこと

          人間は2種類に分けられる

          「人間は2種類に分けられる」 なんと手垢の付きまくった文章であることか。 私の考える2種類とは、何か困難にぶち当たった時に「もし生まれなかったらこんな苦しみを味わうことなんてなかったのにな」と思う人とそうではない人である。 私は、前者である。 これは人生が懸かった大きな場面だけの話ではない。「ああ今日バイト行くのめんどくさいな」そう思う瞬間も含まれる。「そもそも生まれてこなければ面倒なバイトに行く必要も無いのにな」、私はそう思うのである。 人生において、何かに対して嫌

          人間は2種類に分けられる

          この社会はいつまで続くのか

          キリストが生まれて2000年あまり。人類はとてつもない進歩を遂げてきた。 自分がこの世界に生を受けて20年と少し。ようやく社会の一員になるときが近づいてきた。 しかし悲しいことに、社会に目を向けると争いごとに溢れている。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル問題など国際的なものから、SNS上のしょうもない揉め事など、多種多様の争いがある。 そんな争いが無数にある社会には何も期待できない、というのが本音である。 身も蓋もないことをいうが、その争いの先に何があるのだろう

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          バンクシー展に行ってきた

          先日、友人に誘われバンクシー展に行ってきました。思い出の記録も兼ねて、写真を載せます。 作品の解釈は個人的なものです。 他にも作品はたくさんありました。非常に面白かったです。 これはこんなことを言いたいんじゃないんだろうか、と友人と話しながら楽しみました。 天才か反逆者かなんて正直どっちでもいいけど、作品の芸術性には心動かされた。

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          病院に行ったらよくないことを考えてしまった

          先日、人生で初めて大学病院に行った。少し難しい歯の治療が必要となり、通っている歯医者で大学病院を紹介されたのだ。 大きな病院だった。受付には多くの人が溢れ、医療従事者と思われる方が往来している。これだけの人が医療を必要としているのかと軽く衝撃を受けた。 CTスキャンの控え室で順番を待っている時だった。1人のヨボヨボの老人が看護師さんを怒鳴っていた。予定時間にスキャンを受けられないことに納得がいかないようである。ただ、CTスキャンには様々な科から患者が集まっており、その時多

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          新宿のカレー屋さんで親切に触れた話

          数年前の夏、帰省ついでに東京に寄り、寮のOBがやってるという新宿のカレー屋さんに行った。 このOBとは面識があるわけではなく、どれくらい年齢が離れているかもわからなかった。 店に着き、窓に面した1人席に着席。 カレーを注文した。ライスは大盛り、辛さはMAXの10番で。 私の寮では外食に行くことがあると、基本的に大盛り&辛さはMAXにする。いわゆる「攻め」を正義とする寮の文化だ。これを避けると「日和ってる」と言われるのである。 OBの店に来たのであれば、たとえ1人であ

          新宿のカレー屋さんで親切に触れた話