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安藤りなプロのリベンジに注目【麻雀最強戦】

「麻雀最強戦2023 ファイナル」の最後の出場者がいよいよ決まります。

 2023年11月12日(日)の「麻雀最強戦2023 ザ・リベンジ」の優勝者が12月のファイナルに進出します。

 ザ・リベンジには8人の麻雀プロが参戦。今回は特に、SNSの積極的な発信などで麻雀ファンの人気を集める若手プロに注目しています。

 近代麻雀の読者アンケートの投票で2位に入り、出場の決まった日本プロ麻雀連盟・安藤りなプロです。

 北海道を拠点に活動している安藤プロは「てんパイクイーン8」で優勝し、手役に狙いを定めた攻めの打ち筋が魅力。ザ・リベンジで人気Mリーガーら強豪相手にどんな戦いを繰り広げるのか楽しみです。

 安藤プロはてんパイクイーン8で劇的な大逆転で栄冠に輝きました。

 「りなたん」の愛称で親しまれ、SNSなどを通じたファンへの発信力と真摯な対応は素晴らしいです。

 麻雀の対局では、強気な攻めの打ち筋を見せています。

 安藤プロが麻雀最強戦の舞台に初めて立った2023年4月8日(土)の「麻雀最強戦2023 最強&インフルエンサー決戦」。B卓で3位にとどまり、決勝進出を逃したものの、その特長が出ていました。

 B卓はRMU・山本ひかるプロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・西嶋千春プロ、日本プロ麻雀連盟・安藤りなプロ、日本プロ麻雀連盟・白銀紗希プロの並び順。上位2人が決勝に進みます。

 東1局に西家・安藤プロにチャンス手が入りました。5巡目にカンチャンの7索をずばっと引き入れ、三萬単騎待ちで聴牌です。

 安藤プロはピンフや「678」の三色への手変わりを待ち、高打点狙いでしっかりと黙聴に構えました。

 6巡目に5索をツモって三萬を切り、2索・5索・8索待ちで迷わずリーチです。

 安藤プロは7巡目に一発で2索をツモ。裏ドラが1枚乗り、リーチ・タンヤオ・ピンフ・一発・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の3000、6000です。

 開局早々、跳満をツモって幸先良いスタートを切った安藤プロ。その後は手が入らず、思うような加点をできません。

 それでも、トップ目で迎えた南1局1本場。再びチャンスが訪れます。

 持ち点は西家・安藤31300、北家・白銀27200、南家・西嶋24100、東家・山本17400です。

 安藤プロは6巡目に絶好の七萬をツモり、「567」の三色のイーシャンテンです。

 ラス目で親の山本プロが8巡目に1索をポン。役牌の中を暗刻にしたイーシャンテンです。

 安藤プロは8巡目にドラの4筒をツモりました。

 安藤プロは親の山本プロから鳴き仕掛けが入っているのにもかかわらず、4筒をツモ切りました。

 三色に狙いを定めた強気な攻めの一打で本領発揮です。

 安藤プロは9巡目に「567」の三色確定の5筒をツモりました。カンチャンの六萬待ちでリーチです。

 リーチ・三色の手です。出あがりで5200点、ツモれば満貫。勝ち上がりの決め手となります。ツモが効いていたので手応えを感じる先制リーチだったはずです。

 ところが、この勝負手は実りません。

 山本プロが危険牌を押し、12巡目に九萬を暗刻にして3筒・6筒待ちで追いつきました。

 西嶋プロが13巡目に高めリャンペーコーの手で聴牌し、6筒を切って6索・9索待ちでリーチの声をかけました。

 このリーチ宣言牌で放銃。山本プロは中・ドラ1の3900点(+1300)です。

 放銃した西嶋プロはもちろん、決め手を逃した安藤プロも悔しい一局となりました。

 その後、安藤プロは山本プロと白銀プロに逆転され、3着目で南4局を迎えました。

 持ち点は東家・白銀33200、南家・山本33000、北家・安藤28300、西家・西嶋5500です。

 安藤プロはトップ目の白銀プロと4900点差、2着目の山本プロとは4700点差です。1000、2000のツモあがりか、2600点の直撃で逆転できます。

 安藤プロは10巡目に一萬をツモりました。 

 「123」の三色を狙い、トイツの3筒を1枚外しました。懸命に逆転の手を作りにいきます。

 逃げきりを図る2着目の山本プロは11巡目に七萬をポン。ペンチャンの7筒待ちで形式聴牌しました。

 このままでは役がないのであがれません。發を鳴いてあがれる単騎待ちに変えたいところです。

 一方、安藤プロは11巡目に5筒をツモりました。

 さらに、12巡目にラス牌のドラの2筒を引き入れ、イーシャンテンです。

 「123」の三色狙いを貫き、六萬を外しました。

 山本プロは15巡目に9筒を重ね、9筒・發のシャンポン待ちに変わりました。後付けの發だけあがれます。

 安藤プロは17巡目にペンチャンの三萬をツモり、1索・4索待ちで聴牌しました。

 安藤プロは黙聴に構えました。ピンフがつかないので、出あがりできるのは三色がつく1索だけです。

 しかし、1索はオリに回っている西嶋プロが4枚持っていました。4索も山には残っていません。

 山本プロは18巡目に發をツモりました。發の400、700です。

 B卓の最終結果は山本34500、白銀32500、安藤27900、西嶋5100です。

 安藤プロは敗れましたが、持ち味を発揮した一戦でした。

 ザ・リベンジでもぜひ、麻雀ファンを魅了する持ち前の攻めを見せてほしいです。

 ザ・リベンジはABEMA麻雀チャンネルで11月12日(日)午後2時から生放送します。

 A卓で日本プロ麻雀連盟・内田みこプロ、日本プロ麻雀連盟・安藤りなプロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・村上淳プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロが対戦します。

 B卓で渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、日本プロ麻雀連盟・石井良樹プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、TEAM雷電・黒沢咲プロが対戦します。

 

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