忘れたころに仮面ライダー龍騎の話

いつぞやの記事ぶりです。忘れてないです。ただちょっと時間を置いただけ。言い訳です。

劇場版龍騎を見終わりしばらくの間、龍騎のことは考えないようにしていたのも事実。だってよ、なにあの展開。どこの世界にスクリーンで手首切って死ぬヒロインがいるっていうの?子供向けだよね。どこが?なあ教えてくれよ・・・
 わたしがその当時の少年だったら泣いてるわ。優衣ちゃんが初恋だったらどうするんだ。性癖ゆがむ




★登場人物のこと

城戸 真司(龍騎)
 お前がナンバーワンだよ

 おばか・猪突猛進・熱血・仲間を信じる・ちょっと揺らぎがち・悩んで自棄になる・最後は悟る・死ぬ ―― 贅沢属性全部乗せです。ありがとうございました。愛すべき主人公。これと言って文句のつけようがない主人公。時々「いい加減疑うことを覚えなさいよ!」と活を入れたくなるが、そこは後述の人が突っ込んでくれるので黙っておくのが吉。
 役割としてはWの祥太郎くんなんだけど、彼はそれ以上にお人よし。そしてそれ以上に抱え込みすぎ。何でもできるわけないのに、自分がどうにかしようとしなきゃ、と思い込みすぎて結果的にぐちゃぐちゃになってしまった。自暴自棄の時の城戸くんは本当に見ていられなかった。辛い。けどそれだけ感性が普通の人間だったってことだろう。どこにでもいるちょっとだけ正義感の強い未熟者
 城戸くんの最大の魅力は、苦しみながらも信じるもののために最後まで突っ走ったところだと思うし、弱い者の味方であり続けた、本当のヒーローだってところ。彼は誰の味方でもないけど、誰かの味方だった。何故殺したし。いいじゃないか生きてて・・・(その結果が劇場版)


北岡 秀一(ゾルダ)
 いけすかねえキザ野郎。臆病な優しい人。やめりゃいいのにライダーバトルに手を出してしまったところが、常日頃口にしている主義に反してるのが面白い。ただし死ぬ。穏やかに。なんでだよ。
 劇場版では死ななかったものの、美穂ちゃんのお姉さんを救えなかったことに罪悪感を感じていたのが、やっぱりこの人人間臭すぎてライダー向いてねえ~~~~~とのたうち回る羽目になった。城戸くんをライダーに向いていないと言ってるお前が一番向いてないよ!キザぶってる場合じゃないよ!自分をもっと大事にしてくれよ!!!!!!!!!わたしは北岡先生が龍騎のヒロインだと思っている。


手塚 海之(ライア)
 推し。
一番初めに脱落した。最後のシーンが美しすぎて城戸くんと一緒に泣いた。
 クールポジションなのに献身的なのやめてほしい。絶対死ぬって。親友の代わりにライダーになったってやめてほしい。絶対死ぬって。仇を見て激高しちゃダメだって死ぬから!主人公の身代わりになったらダメだって!ほらやっぱり―――
 そこからしばらく龍騎が観れなくなったくらいには推しです。生きて欲しかったなぁ。


浅倉 威(王蛇)
 なんなのこのひとこわい。
 
最初から最後まで己を貫いた。心のちびっこ置いてけぼりだよ。ただ、個人的に生卵一気飲みはあまりお勧めできないので、どうか健康に気を付けてください。最後が射殺って君だけ出る作品間違ってないか???
からの、劇場版だった。生身のままファムの首しめるのやめなさい!!!!


★東條 悟(タイガ)・佐野 満(インペラー)
 
いろいろ考えさせられることが多い回担当。特にタイガ。怖い。なんなのこのこ。よくある英雄願望こじらせなんだけど、役者さんの無感情演技も相まって滅茶苦茶怖かった。東條くんは敬愛する教授を殺したあたりでもうどうにもならなかったな。ブレーキを失ってからはもう転落しかない人生だったね。最後に英雄になれたのも皮肉でしかなかった。
 佐野くんは・・・この子は最初から詰んでたと思う。この子の最後、皮肉過ぎませんかね?制作陣はニチアサということを忘れていたんじゃないかな・・・?
 全然本質は違うけど、どちらも似たような存在だった。でも言葉にしようとするとできない、そんな不思議な二人。タイガのデザイン格好いいですね。


★神崎 優衣/神崎 士郎
 
この兄妹はもうねえ。もうねえ、兄貴はもうちょっと言葉をつくすべきだったと思うんですがね。まあ言葉を尽くしたら妹が絶望しちゃうんですけど、最悪の結果が劇場版だと思いますけども、でも言葉が足りなすぎる。お兄ちゃんはいつまでも妹を護る存在なのは確かなんだけど、現実の妹はどんどん成長していったわけで、
 考えれば考えるほどこの兄妹は情緒を狂わせる。優衣ちゃん役の方のお顔立ちがとても好みでした。幸せになってほしい。心から。




★秋山 蓮(ナイト)

 先に謝罪しておきます。気持ち悪いよ。
 初登場時からして嫌な予感がした。長い脚に真っ黒なコート翻してバイクに乗って主人公を小馬鹿にした斜に構えた嫌な奴!大好物に決まってるだろういい加減にしろ。
 全然関係ないけど名前の響きでNANAを思い出した。若いころまったく共感できなくて自分は世間様とずれているんだとちょっと悲しくなった漫画だった。でも歳食って読んでも一ミリも共感できないから別にいいやと割り切った漫画でもあった。矢沢愛は天使なんかじゃないが最高だと思っている。
 城戸くんが熱血レッド枠なら、蓮さんはクールブルーもしくはキザブラック枠だと思うが(年代がばれる)、でもこの男、城戸くんに負けない熱い部分も持っているとんでもなく卑怯な男だった。さんざん城戸くんを「バカ」呼ばわりするくせに、その「バカ」になるところも持ち合わせているずるい男だった。目的のために冷酷であろうとするくせに、土壇場で非情になりきれず、冷酷ではなくヤケクソになるドジっ子属性も持っていて、なんだ属性山盛りじゃないかいい加減にしろ!!!!!
 何度も信念の違いからぶつかり合い、最後には認めた兄弟みたいな城戸くんを看取ってから、覚悟を決めて最後の戦いへ、そして愛する人の傍らで満たされた顔で死んでいった秋山蓮。なんだこの男。主人公か????突如流れたキャラソンだけはどうしても今だに「????」ですが。びっくりしたわ。なんで流したし。
 優衣ちゃんの精神的兄ポジションでもあった蓮さんが劇場版で優衣ちゃんの最後を見た時の表情、一生忘れないからな制作陣。まったく参ったぜ。性癖ゆがむ。


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