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もう日本が豊かになれない理由

漠然とした印象だが、日本が豊かになれない理由を書いてみたい。


豊かとは

人それぞれ豊かの定義はあるが、私の印象としてはバブル前ぐらいだ。バブルはいきすぎだとしても、日々(企業の)成長を実感して、収入が上がる状態。金利も高く、預けるだけで十分。定年はきっちり60歳で、ねんきんで老後も安泰。

多分こんな状態じゃないかなと思う。

豊かになれない全体的な印象

日本も頑張っているとは思うが、それ以上に世界のほうが成長が速い。グローバルな変化についていけてない気がする。これは島国というのが理由かと思っていて、先日もバイデン大統領が日本は外人を嫌うという発言にも関係する。

元来、海の端っこのほうでほそぼそとやっていて我慢が美徳とかそういう価値観が強い。リスクを取ってガンガン稼いで、ガンガン使う!という国民性ではない。

島国なので外国人の往来も少なく、他の国よりは排他的に感じる。そもそも自国語と英語は他の国では、標準装備だと思っているが、日本は日本語しか話せない人がほとんどな印象。

このように世界が成長する中で、置いてきぼりを食っているのが日本で、逆に言えばよく自国通貨を発行したり、先進国になったもんだと思う。

それでもコツコツ真面目に働く国民性があればなんとかなったかもしれないが、その働く世代が少子化によって失われた。労働力もなければ、世界レベルの成長もないということで、終わりだと思う。

島国である所以の、世界との小さなズレが時間とともに大きくなって、取り返しがつかない状態になってしまった。

企業が成長しない

世界の時価総額ランキングに日本が入らない。日本に原因があるわけでもなく、世界の成長が速い。優秀な人材の往来があり、合理的に仕事をしている印章だ。

日本の企業と言えは、いまだによくわからない文化が根付いていて、その理由は高齢化だから。社内の高齢者優遇、煩雑な承認、社内政治などなど。儲けるものそうだが、マナーとか礼儀とかそういうのが、ビジネスの世界でも過剰に働いている気がする。

多分他の国はこんなことないんじゃないかなと思っている。人間である以上一定の感情は影響すると思うが、サクッと稼いでサクッと終わる印章。金を稼ぐというのが共通認識できちんと運用されている。

日本に投資する理由はない

新NISAで日本株を推す人がたまにいる。割安だとかそういう理由なのだが、円安でお買い得に見えているだけだし、割安だからといって理論値に戻る補償もない。

なんなら米国企業なら、その理論値を超えて成長すると思っている。割安→適正の幅より、割高→更に成長の幅のほうが大きいと思っている。

それに企業が成長しないのだから、株価は実態を伴っておらず、おもちゃにされているだけに感じる。遊び終わって、資金が流出したら、もうだれも見向きもしなくなり、上がるどころか出来高も減ることだろう。

昔は日本人は豊かで、安いからと言って途上国へ旅行をして、いろいろなサービスや物を買い漁っていたことだろう。そのときの心理は、途上国を下に見ていたはずだ。

今まさに日本がその「下に見られた」状態で、そんな国に投資しようとは思えない。私はそこそこ溜まったので、米国に投資をしてさらに伸ばせるが、資産がなくこれから日本で稼がなくてはならない人は、大変だなと思う。

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