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為替介入効果も一時的で進む円安

先日の為替介入効果も一時的で円安が止まらない。これは明確なトレンドだと考える。


円安は投機的ではない

乱高下するのであれば、投機的と考えられるが、ここ数年の円安は投機的ではない。むしろ投機的なのは、為替介入のほうだ。

ここ数字は、ジリジリとまた円安になっている。こういう動きは、明確なトレンドだと言えるだろう。多くの人が、円を売ってドルを買ったほうがいいだろうと考えていて、それが反映されている。投機筋が、円売りドル買いをやっているわけではない。

いつまで続くかわからないが、とりあえず大きな流れは円安で間違いないだろう。そこに介入などで一時しのぎをしても、いい押し目となり皮肉にもさらに円安を助長することになる。

介入で落ちたところを買えば、またもとに戻るので利益を上げることができるといった具合だ。

日本国民の新NISA砲

新NISAで人気の商品は、オルカンやS&P500だ。いずれも日本円をドルに買えて購入する。つまり円安の要因となる。私も月10万円、先日も20万円分のS&P500を買った。これはつまり、ドルを買って円安にしたということだ。

新NISAは今年から始まったばかりだ。1月一括投資組はおそらくそれほど多くなく、5年で1800万円を投資する最短プランもそれほど多くないと思われる。だが、最短プランの人は一定数いるので、今後5年は円安の一因となる。

また個人資産1000兆円が、もし新NISAに向かったとするとこれまた円安の一因となる。どれほど円安になるかはわからないが、継続して円を売ってドルを買うという動きがでることは確かだ。

新NISAが流行れば流行るほど、円安になる日本国民の新NISA砲だ。

財務省の狙いは

介入は一時的というのはわかってやっているだろう。できれば口先で牽制しつつ、どうしようもなくなったら介入。だがこれは根本的な解決になっておらず、何が目的なのかというと、米国の利下げ待ちの時間稼ぎだろう。

だがなかなか利下げにはならず、利下げ期待も後退すると更に円安になる。ないとは思うが、さらに米国が利上げしたら、これはもう更に円安は決定的となる。

だが、金利だけではなくいろいろな要因が絡み合っている円安。財務省は「とにかくなにか起これ」という気持ちで時間稼ぎをしているようにしかみえない。

円を買うのは、インバウンドの観光客だけである。そのうち、日本国内でもドル決済OKになったら、誰も円なんて買わなくなるだろう。私も今年を思い返してみて、使いもしない数百万の日本円意味ねーと思って、さっさと新NISAの成長投資枠でS&P500を買おうと思って行動した次第だ。

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