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私が創作大賞2024に応募することの意義とは?

昨年は幸運に恵まれ「創作大賞2023 note賞」を受賞した。
「創作大賞2024」の応募が開始されるまで、note賞を受賞できたことの細かい分析や改善点など全く考えていなかった。自分の好きを夢中で形にして、熱い思いを精一杯詰め込んだ結果だったからだ。
だが「今年はそれだけでは駄目じゃないか?」と自問自答している。


1.オモ写という文化を広めたい

私の活動の中心は「オモ写」だ。
※オモ写とはフィギュア等のオモチャを使った写真作品をいう。
簡単に説明すると、シルバニアファミリーの人形を主人公にしてジオラマの中で生活感を持たせて撮影し、写真作品としてX(旧Twitter)で発表している。舞台はハンドメイドの店舗やメーカー発売されたジオラマだ。家具や小物(食べ物など)もコレクションしたリーメントやカプセルトイを使用している。

日本のお惣菜

「オモ写」という言葉をまだ御存じ無い方もいらっしゃるだろうが、以前に比べればかなり浸透してきた。今やオモ写は世界中に広がり、Webニュースや雑誌でも話題となり市民権を得ている。

もともと子供のオモチャ遊びは、複数のオモチャを使い想像力を働かせ自由に遊ぶ楽しさがある。それを大人が金に物を言わせて遊ぶ訳であるから、ただ楽しく遊べば良いというものでもないのだ。オモ写を見て感じるものがなければいけない、と私は考えている。

実生活では苦しい事、悲しい事、辛い事、嫌な事が多く、懸命に日々の生活をおくっている。そんな中、少しの微笑みと癒しがあれば一時でも救われる事もあり、小さな幸せを感じる時もあると思う。

2.自分の世界観を大切にする

「オモ写を見て感じるもの」を伝えるために必要不可欠なものが、自分の世界観である。ここがブレると全く伝わらなくなるのだ。私が撮影した写真を見て「あ、これ御猫様と座布団さんのだ」と分かっていただけて、かつ、うっすら微笑んで癒されていただければ、たまらなく嬉しい。

具体的に自分の世界観を表現する方法として心がけているのは
・懐かしい昭和感を出す
・和風の舞台を多用する
・可愛いを前面に出す
・美味しい食べ物素材で幸福感を招く
・暴力表現は絶対しない
の5点だ。どれが欠けても駄目である。

お母さんのハンバーグ大好き!

3.見えない所までこだわる

写真撮影で画角とアングルという言葉がある。
簡単に言えば、画角は写真に写る範囲であり、アングルは被写体に対するカメラの角度である。この画角とアングルを決めるのは撮影者の感性と経験だ。ここもブレると印象が変わってしまう。私はまだまだ写真撮影を勉強せねばならないが、長く続ければ続けただけの知恵と道筋が見えてくる。

ではなぜここで画角とアングルの話をしたかと言うと、写真に写らなくなり見た人の目に見えない所をどうするか?という問題があるからだ。見えないのだから合理的に考えてこだわる必要がない、と割り切るのか、それとも見えなくとも存在感は伝わるのだからこだわる必要がある、と判断するのか。

私は後者だ。「馬鹿なの?」って言われても全然構わない。見えなくても、隠れた所でも質感や質量は存在し伝わってくるものだ、と確信しているからだ。

4.情報量は多くする

写真の背景としての考え方だが、あっさり派とごっちゃり派に分かれると思う。主人公を引き立たせるためには背景は簡素化するほうが効果的だ、と考える人が多いだろうが、私は敢えて背景をごっちゃり重ねるのが好きだ。

お餅ぷう~

それはなぜか?
単純に、目から入ってくる情報量が多いと楽しいからだ。第一印象で目から情報を得たら、次は細かく観察するために拡大したり左から右に目線を移動して何があるのか確認し想像する。自分が体験した思い出がよみがえり懐かしい気持ちになる。この過程が、私の写真をまた見たいという気持ちに繋げている、と信じている。

5.背景は必要だ

背景は自分の世界観を確立するための重要な要素である、と考える。
次の画像をご覧いただきたい。

2019年に株式会社キタンクラブが主催する「整列パンダ Twitter 写真コンテスト」で優秀賞をいただいた作品だ。応募条件はキタンクラブが販売する「並べ隊 整列パンダ 全4種」を使用することであった。

キタンクラブ公式X(Twitter)からお借りしました

この時は敢えて無背景とし、4コマ漫画を見る感覚で主人公のパンダの動きに注目を集めた。応募条件の全4種を確認しやすくするためだ。今振り返るとこの作品はアイデアの勝利であり、厳しく言えば、思いつけば誰でも入賞の可能性があり、もっと言えば私らしさが無いのだ。

つまみぐい謝罪会見

2022年に株式会社バンダイが主催する「ガシャポンどうぶつオモ写コンテスト」で入賞した作品だ。応募条件はバンダイが販売するガシャポンどうぶつを使用して撮影すること。

当時は、芸能人の不倫が発覚し記者会見で謝罪するという場面がニュースで多々見られた。その時代性を反映させ1コマで表現した作品である。
赤い絨毯のステージは簡単に工作した私のハンドメイドだ。この頃にはすでに私らしさを探求し、背景としての舞台を模索していた。

6.無いものは作る

私の写真作品の核となるものは「生活の中のひとコマ」である。
擬人化されたどうぶつたちが主人公であり、普通に生活する中で特に食にスポットをあて、食の楽しさや微笑ましい会話が交わされる場面に小さな幸せを見出してもらいたいのだ。

突如話が変わるが、
小説家新川帆立先生と秋谷りんこ先生のYouTubeのnote対談を拝見して共感することが多かった。分野が違えども話が見えたのだ。
・見る人の興味を引くこと
・エンタメ重視
・本職が見てもこんな事は無いと思われないように注意する
・資料は可能な限り集めること
・行き詰ったら寝かせる
対談を聞きながら自分の事に置き換えてうんうんと頷いていた(笑)

何を言いたいのか。
オモ写を通して表現することで大切なものは、
・自分の世界観
・見えない所のこだわり
・情報量の多さからくる楽しさ
・背景から感じられる自分らしさ
これらがバランス良く絡み合って生み出されるのが、見る人の興味でありエンタメ性であると思うのだ。であるからこそ写真撮影には背景が必要だと考える。

場面設定は可能な限り増やしたい。
和室や洋室の自宅環境だったり、喫茶店、デニーズ、コメダ珈琲店、などなど考えるだけでも楽しさが溢れてくる。だが自分の都合に沿った商品は販売されていない。当たり前のことだが(笑)

だからこそ無いものは作る。

デニーズ
コメダ珈琲店
割烹こはるび
焼き鳥屋
レトロな喫茶店

7.創作大賞2024

オモ写は私のライフワークであり、必然的に背景となる舞台を作ることもライフワークになる。可能な限り沢山の人たちにオモ写を楽しんでいただき、微笑んでもらいたい。だから、天から降って来たアイデアを形にして、写真撮影できるよう努力する。
創作大賞2023note賞受賞者として恥じることのないよう最善を尽くし、創意工夫を忘れず、挑戦したい。あー!自分でハードル上げてしまった(笑)

さ、資料集めも終わり、工作材料も揃った。
がっつり工作開始としましょうか!

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