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『SUNABACO今治』へ行ったら2回も生き返った話 【後編】

この記事は猫山が2023年9月にSUNABACO今治でセミナーをした時の旅行記【後編】です。【前編】【中編】はこちらです↓



2023年9月3日
《2日目 今治〜香川県高松市》


ホテルの部屋で目が覚める。気分は悪くない。と、言いたいところだが頭が痛い。でもまあそのくらいだ。

昨日は24時まで飲んでいたと思う。飲み始めたのは18時くらいだから結構長く飲んでいた。このくらいで済んだのが奇跡みたいなものだ。

今日は僕にとっての本番であるセミナーがある。しかも2本だ。

ほぼ4時間ぶっとおし

1日に2本もやることになった経緯は前編に書いたが、SUNABACO今治の盛り上がりに一役買えるのなら2本だろうが3本だろうがやる。お安い御用なのである。

でも、受けた以上はきっちり有益なものとしなければならない。参加してくださった皆さんに何か持ち帰っていただく。そうでなければ意味はない。やればいいってもんじゃない。

なので準備も入念に行うし頭の中でシミュレーションも何度も行う。本番で詰まったり迷ったりしすると聞き手が不安になってしまう。それは避けなければならない。

そして何より体調だ。特に頭のコンディション。

セミナー中は信じられないくらい頭が高速回転するのでベストで向かう必要がある。なので前日の飲酒は避けるべきである。
でも無理。楽しいから飲んじゃう。アホなのかな?

とにもかくにも本番当日。コンディションはベストではないが、マシな方である。さあ、朝食を食べよう。

世界との約束であるウインナーとカレー

旅行先では食欲が落ちるので、朝から食べられたとしてもコレくらいである。男の子の量じゃない。温泉卵って嬉しいよね。絶対に取っちゃう。


朝食を済ませ、8時くらいににホテルを出る。

セミナーは9時30分からだから随分と早いが、どこかでコーヒーを飲みながら最終脳内リハと資料チェックをしようと思ったのだ。

今治駅を悪く言うつもりはないのだが、駅周辺にカフェがない。駅の並びにスタバかドトールくらいあってもいいんじゃないでしょうか徳永今治市長。

カフェが欲しい

外は朝から暑い。いきなり汗が噴き出してくる。僕は汗っかきである。

唯一、コーヒーを飲みながら作業ができそうなベーカリーが駅内にあるのでそこへ行く。ちゃんと調べたのだ。えらい。

入る。暑い。

なんとエアコンが入っていない。比較的涼しい朝だからかわからないが、入口が開けっぱなしになっている。焼き立てパンの『暑い』匂いが充満している。とても作業できる気温じゃない。

絶望的な気持ちになる。この周辺にカフェや喫茶店など見当たらない。ホテルに戻ろうにもチェックアウトしてしまった。駅のベンチで作業などできない。暑すぎて死んでしまう。詰みである。

一縷の望みに賭けて、SUNABACO今治に向かってみる。

昨日、SUNABACO今治スタッフのあきさんからは、今日は9時ごろ開けると聞いていた。それが本当なら、いま行ったところで開いていない。でも、開いているかもしれないじゃないか。

9時頃開けると言ったときのあきさんの目は泳いでいた・・・・・・・・・・・・。あれはきっと正確には把握していなかったに違いない。可能性はあるぞ。

僕は賭けに勝った。開いてたよSUNABACO今治。マジで助かった。



中に入ると今日のセミナーの準備中だった。みなさん忙しそうに動いている。昨日は深夜まで働いていたというのにテキパキと動いている。本当に働き者だと感心してしまう。

僕も手伝えばいいのだが、一応ゲストでもあるし脳内リハもあるので座ってMacBookと睨めっこする。あまり時間はないのだ。

そんなおり、SUNABACO代表のなかまこさんが不穏なものを作り始める。なんと、濃度100%のハイボールだ。

なんかやばいものを持っているように見える画像だが、実際にやばいのである

確か僕が悪ふざけでウイスキーの原液をそのまま炭酸化させる話をしたら「やりましょう!」と言ってたのを覚えている。で、実際にやってくれた。あいかわらずどうかしている。

とはいえ興味があるので飲んでみたかったが、セミナー直前である。そのチョイスはない。残念である。(お土産でいただいた)

そうこうしているうちに開始時間が迫ってくる。受講者の皆さんがどんどん入ってくる。椅子がどんどん埋まっていく。どうやら、今日は満員のようだ。

さあ、スイッチオンだ。

満員で立ち見の方もいた



今回のセミナーは2本立てで、それぞれ別の内容となっている。

第1部は「銀行マンが泣いて喜ぶプレゼン資料の作り方」で、金融機関に融資を依頼する場合にどのような資料作りを行えばいいかをレクチャーする。

SUNABACO今治は創業者への支援を行っていきたいと考えている。その際に、金融機関からの資金調達はかならず課題となって持ち上がってくる。このセミナーは、その支援を目的としている。

そもそも、SUNABACO今治開所イベントの時、徳永今治市長になかまこさんが資金調達セミナーを行うと約束していた。それが果たされた形となる。思いのほか実現が早かったけれども。

内容は非公開なのでここでは詳しく紹介できないが、1枚のスライドを紹介したい。

セミナー資料より

僕は、これが融資(借入)の全てだと思っている。この感覚がなければ融資は活かせないし、成功している人はこの感覚が鋭い。

融資を使って手に入れるのは設備などのモノではなく「時間」。この感覚が死活的に大事だと思う。



続いて第二部、note講座を行う。

これまでもnote講座はやってきたが、今回はビジネスでの活用に注目した内容となる。「書き方」については下記のnoteに全てぶち込んでいるので、noteがうまく書けず悩んでいる人は是非読んで欲しい。自信作です。

noteの拡散力は他のSNSと比較すると低い。爆発的にバズることがほぼないので一見するとビジネスでの活用は不向きなように感じるが、僕はそんなことはないと思っている。

noteは質の高いユーザーと繋がることができるメディアだ。コアユーザーを獲得するためのツールとしてとても有効だと思っている。そんなことをお話しさせていただいた。

セミナー資料より

この内容はどんどんブラッシュアップさせていきたいと考えているが、まだ僕には経験が足りていない。精進が必要なのである。




講義中、視線が刺さる感覚を覚えた。圧倒的な集中力と共に視線が注がれている。その発生源を探る。


今回のセミナーで、3名の若い方にご挨拶をさせていただいた。

1人は、起業しながらも次の展開に悩む10代の会社社長

1人は、これから起業しようとしている20代前半のフリーランス

1人は、銀行に勤務していたが退職し起業を決意した20代前半の方

セミナーをしている最中、彼らは異常なまでの視線を僕に送っていた。

わずかな情報も聞き漏らすまいと、全身全霊をささげるような眼差しを僕に送っている。

その視線はあまりにもまっすぐで、そこにはひとかけらの澱みも濁りもない。

あまりに透き通った川を見るとき、綺麗だと感動すると同時に不安になる。あまりに現実離れしすぎた光景を目にすると、自分が今どこにいるのかよくわからななくなってくるのだ。

清冽な川のような目。彼らの留保のない眼差しは、僕に深く刺さり、僕を不安にさせた。

彼らの眼差しには、未来が見える。可能性を感じる。

彼らは、将来に怯えながらも、将来を信じている。

簡単に言ってしまえば、ただの青臭い若造だ。まだなんの実績もないだろう。しかし、少なくとも今の僕より、真っ直ぐなものを持っている。

最前列には、昨夜バーカウンターに陣取られていた鈴木社長が座っている。社長も、僕を見ている。

その視線は、その目は、とても深い。底が見えない。底を見せない・・・・・・深さがある。

社会的立場があり、実績があり、守るものやしがらみが増えた人物は、簡単に底など見せるわけにはいかない。底を見せたら、刺されることがあるからだ。多くのものを抱える人間は、より深く、より複雑になっていかざるを得ない。

例えるなら、水位が深いため暗い緑になっている川を想像させる。底は見えないが、深いことはわかる。

不気味ではあるが、不思議と安心感がある。「ここは深い」と事前にアナウンスがあることは、実は安心なことなのだ。

若い彼らは、透明で浅い川だ。何もかも剥き出しにして、僕に目線を送る。

彼らの目線には、なんのアナウンスもない。それは事前の準備をさせない勢いに溢れている。

留保のない熱意。それを躊躇なく発揮し、いま僕に注いでいるのだ。


僕は、随分長い間それを忘れていたような気がする。年齢を言い訳にして。

僕は、多くの物事を留保し、日々躊躇している。彼らよりも時間がないというのに。

目を覚さなければならない。勝手に自分で作った檻から、自分を自由にしなければならない。

若くはなれない。老化は如何ともし難い。

しかし、生きる姿勢はいつだって変えることはできる。僕が、彼らのような姿勢で生きることは十分可能だ。



でも、よく考えてみれば、僕は彼らと同じだった。

僕も彼らと同じように、新しいことをして、自分の人生を拓こうとしている。

同じ時期に、同じベクトルにトライしている。ならば、何も変わるところはない。

彼らの透明すぎる目線を受けて、僕は生まれ変わったような気になった。おっさんから、若者へ。

そんなことは言葉遊びの空想だ。あなたはそう言うかもしれない。

でも、僕と彼らは変わらない。

同じように足掻き、苦しみながら一歩づつ前進しようとしている。

僕らは同じで、僕らは仲間だ。


同志よ、共に人生を拓いていこうぜ。





SUNABACOでの出会いはいつも素晴らしい。ハズレというものがない。今回も言葉にならないほど、得難い出会いをいただけた。

これらは偶然じゃない。SUNABACOのみんなが年数をかけて設計してきたものだ。時間も、コストも、人も、情報もかけて積み重ねてきたものなのだ。一朝一夕でできるものではない。

僕はこれからも貢献したいと願っている。そして、貢献できるだけの存在になりたいと思う。

関わりを持てた人のお役にたちたい。前向きに生きる人を支援したい。そんな感情が溢れる。そう思わせてくれる人が、SUNABACOには引き寄せられる。


おかしな時代になってきている。はっきり言えば、より困難な時代になりつつある。生きていくのが、少々辛くなってくるかもしれない。

SUNABACOに行こう。まずは、空気を感じるだけでいい。

きっとあなたの人生を拓くきっかけになるだろう。

あなたの大切なものを蘇生させてくれる。

SUNABACOは、そんな場所なんだ。






《終》





おまけ

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