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上白石萌音 yattokosa tour 2021 〜吹き出し作戦〜


2021年7月1日、私がついに、好きで好きで大好きな上白石萌音ちゃんに対面した日のことを記憶が鮮明なうちに、書き残したいと思います。
この先、何かにつまづいた時、心がガシガシした時に読み返して、自分を癒すためだけのものなので、特にオチも何もありません。(断言)
でも、上白石萌音ちゃんの魅力だけはしっかり伝えたいと思います。


まずは、2020年9月に遡ります。
萌音ちゃん初のフルアルバム『note』を引っ提げたオンラインライブ『i note』が開催されました。
コロナ禍とあり、オンラインライブでの開催でしたので、私も自宅から参加させていただきました。

これまでアーティストのライブには何度か行ったことがありますが、すべてコロナ禍以前のことで、コロナ禍から始まったオンラインライブには初めての参加でした。

当日は、早々に家事を済ませ、夫と猫の協力を得て、無事にのんびりゆったりワインを片手に楽しみました。
自宅で、風呂上がりパジャマ姿のリラックスした空間で参加できるというのは、オンラインライブならではでとても楽しめました。

萌音ちゃんの歌唱も、バンドメンバーの皆さんの演奏も、原曲と違ったライブならではのアレンジも、MCも、演出も、照明も、、、とにかくすべてが素晴らしく、充実した時間でした。
全席最前列で、萌音ちゃんの歌唱の魅力の一つである "表情で歌の世界観を表現する" 様もしっかり拝むことができました。
歌詞に合わせてコロコロ変化する表情に、女優の一面も垣間見ることができ、演劇舞台を見ているような錯覚に陥る場面もありました。


そんなオンラインライブから7ヶ月が経った、2021年4月。
6月にリリース予定のカバーアルバムを引っ提げ、歌手デビュー4周年の集大成として、『yattokosa tour 2021』開催のお知らせがファンクラブlemonedo会員の私の元に届きました。
ツアー名の『yattokosa』は、萌音ちゃん考案で「やっとこさ会える」という意味が込められています。
前回のライブがオンラインだったこともあり、やっとこさ会える、、そんなツアー名にも、萌音ちゃんの人柄とファンに対する想いが表れていて、ファン冥利に尽きます。


大阪・福岡・鹿児島・名古屋・東京の5都市5公演のツアーであることと、コロナ禍故に、会場の収容人数も縮小されるため、チケットは争奪戦になると予想しました。
わたしは大阪に住んでおり、その時の大阪はコロナの感染状況も深刻で、参加できても大阪公演のみになる状況でしたので、チケットはおそらく難しいかな、、とほぼ諦めモードでした。
それでもやっぱり抽選に参加せねば、当選もない!ということで、ひとまずファンクラブ枠で抽選に応募しました。

そして、運命の当落発表の4月21日。
結果は、当選!
萌音ちゃんに会える事が確定しました。
諦めモードだなんて気取っていましたが、当落発表当日は何も手につかないほどにドキドキしていたことを今でもはっきり覚えています。
Twitterを見る限り、ほとんどの方が当選していたように思います。
やはり、ファンクラブ枠は強い、、

余談ですが、私が長年ファンを公言しているMr.Childrenはファンクラブといえど、バッサリ落選する事があるので(もちろんファンクラブ会員数も会場規模も違うので、比較にはなりませんが)、すんなり当選したことに信じられない気持ちでした。

とにかく、萌音ちゃんにやっとこさ会える。
あとは、コロナが少しでも落ち着いてくれることを願うだけでしたが、チケット当選後に発表された大阪の緊急事態宣言に、内心ヒヤヒヤした気持ちでした。
ただただ、無事に開催されることを祈りつつ、日々を過ごしました。


そして、ライブを目前に緊急事態宣言が解除され、一安心したところに、70年代〜90年代の昭和歌謡曲のカバーアルバムリリースにちなんだポップアップストア『あの店』が開店。
その翌日には、カバーアルバム『あの歌-1-』『あの歌-2-』『あの歌-1と2-』のリリースと続き、ライブを三日後に控えた6月29日、いよいよチケットの発券へ。

萌音ちゃんと同じ空間で、萌音ちゃんの生歌を聴けたらそれでいい、、
Mr.Childrenなんて、もう何回もライブに行ってるけど、最大で体長20㎝、最小で体長5㎝の桜井さんしか拝めた事がないし、それでもやはり生歌に生演奏のライブは最高に楽しいことを知っている私は、煩悩を捨て、悟りをひらいた気持ちで、チケット発券時間の14:00ピタでコンビニへ発券しに行きました。(煩悩の塊)

コンビニを出るまではあえてチケットは見ず、帰宅して落ち着いて見るんだと言い聞かせたのに、言い聞かせたはずなのに、コンビニから外に一歩踏み出した瞬間、私の煩悩がついに暴れ出し、無意識に券面を確認。
あー、もう私は煩悩に支配されてしまっている、この身体はもう煩悩の手によって動かされていると言っても過言ではない、そう思った瞬間、目に飛び込んできた座席番号に息が止まりました。

1階  6列  ◯◯番


心臓がギュッ!となった後、煩悩によって暴走を始めた身体をなんとか取り戻し、その後に控えていた仕事のために「とにかく帰宅や!帰宅!」と家路を急ぎました。

帰宅後、会場のフェスティバルホールの座席表を震える手で確認。端のブロックだったため、実質前から5列目の席でした。

なんのご褒美だろうか、、
ホール規模で5列目は体長152㎝、実際のサイズ感で萌音ちゃんを拝める、頭から爪先まで、その表情さえも肉眼で拝めるに違いない、、今年の運はこの上半期で夫の分も猫の分も使い切ったということか、、ありがとう夫よ、猫よ、、

そして、密かに計画していたことを進める方向で動き始めました。
それが『吹き出し作戦』です。


ここで、序盤に書き記した、昨年の『i note』オンラインライブの話に戻ります。
前述した通り、オンラインライブならではの楽しみ方を満喫した私でしたが、やはりライブに欠かせない歓声や、アーティストとの掛け合いができないのもまたオンラインライブならでは、、


またまた余談ですが、Mr.Childrenのライブでは、『口笛』や『innocent world』といった名曲は、桜井さん本人よりも、ライブに参加した観客が8割方歌うのが恒例で、それはそれは盛り上がります。
生演奏に乗せて歌う心地よさと、会場の一体感ったら、たまりません。
しかし、オンラインライブではそれは叶いません。もちろん、アンコールも届きません。


最後の曲が終わり、萌音ちゃんがはけた後からアンコールまでの時間をもどかしい気持ちで過ごしていると、オンラインライブ会場にいるスタッフの皆さんが、そんな私たちファンの気持ちを察し、代弁するかのように「アンコール!アンコール!」「萌音ちゃーん!アンコール!」と叫び始めたではありませんか!
なんて優しい世界、、
わたしも画面の前で手を叩きました。


この時のことがずっと頭にあった私は、このコロナ禍でのライブでどうやってアンコールを届けようか、、色々考えた結果、吹き出しを作成することにしました。

それが、こちら。


シンプルイズザベスト。
今見ると、大変お粗末ですが、とにかくアンコールの声を届けたい一心で作りました。
(ル細っ)
萌音ちゃんにも見える距離の座席が確保できたら作ろう、そして掲げようと決めていました。

ちゃんと読めるかどうか、夫と部屋の端と端に分かれて確認。
ライブ当日、ひっそりカバンに忍ばせて参加しました。



※この先はライブの内容に触れますが、曲名などのネタバレは含みません。開演前とMCの内容には少しだけ触れます。




2021年7月1日、フェスティバルホール大阪でついに、yattokosaツアーが開幕となりました。
会場内は少し肌寒いほどに、換気が徹底されており、アルコール消毒、検温、cocoaのダウンロード確認、本人確認が徹底されておりました。
私自身も、マスクを2枚重ねるなど、普段以上に感染対策をして挑みました。


座席へ向かうと、なんということでしょう!
私のブロックの一列目が潰されており、実質前から4列目になっているではありませんか!
しかも、斜めに舞台中央を正面に見る角度で、その舞台までの近さに、ますます胸が高鳴りました。

でも、どこか非現実的というか、まだそこに本物の萌音ちゃんが現れることが信じられず、不思議な感覚で開演を待ちました。

開演までも、舞台のスクリーンには萌音ちゃんのMVや、CM、あの歌のダイジェストムービーが映し出され、待ち時間さえも楽しく過ごせました。
そして開演時間になると、萌音ちゃんの声で開演にあたっての注意事項アナウンスが流れました。普段からナレーションもこなす萌音ちゃんのアナウンス、、やはり素敵でした。
最後は「もうちょっと待っててな〜」と関西弁で締めるファンサービスぶり。
会場では拍手が沸き起こりました。


そして、ついに開演。
幕が上がり、現れた萌音ちゃんの姿は、はっきりと肉眼で見て取れました。
やっと会えたことと、萌音ちゃんの透き通るように伸びやかで、それでいて力強くまっすぐな歌声に、自然と涙が溢れました。
あー、会えた。やっとこさ会えた。
そんな風に始まったライブはとにかく、歌、演奏、照明、演出、すべてにおいて最高でした。
バンドメンバーのみなさんも本当に楽しそうに演奏されていて、こちらも終始ニコニコゆらゆら、本当に幸せな時間を過ごせました。

コロナ禍でのライブ故に歓声はなく、手拍子や拍手で会場は盛り上がりました。
黄色で統一されたペンライトもすごく綺麗でした。
そんな中、子どもちゃんの可愛い声援だけが響き渡り、それに応える萌音ちゃんに、会場全体がほっこり。
MCではお誕生日のうちわを掲げていた方にお祝いをする場面も。
とにかく終始、優しい世界が広がっておりました。

セットリストも、これまでのオリジナル曲とカバーアルバムから数曲、あんな曲やこんな曲を生歌、生演奏で聴くことができて、本当に幸せなひとときでした。
ホール規模ということもあると思いますが、歓声がなくてもこんなにも一体感を感じられるとは、、


そして、あっという間にアンコール前の最後の曲が終わり、萌音ちゃんが退場。
いよいよ、吹き出しの出番です。
暗転する中、会場は声の代わりに手拍子が起こりました。
わたしも吹き出しを片手に手拍子をしていたところに、舞台が明るくなり萌音ちゃんが再登場。
そして、満を持して胸から顔の辺りで吹き出しを掲げました。ゆらゆらさせながら持っていると、、


「アンコール、、
     作ってくださったんですね。
          ありがとうございます」


と、萌音ちゃんに気付いてもらえました。
私のアンコール、届きました。
ほんの一瞬の出来事で、萌音ちゃんはもう覚えていないと思いますが、私にとっては一生の思い出になりました。
その後はすぐに膝の上に降ろし、引き続きライブを楽しみましたが、しばらく放心状態でした。思い出すと心臓がギュッ!
あの席だから成し得たことで、今回は本当に何もかも恵まれていました。


ライブ中、子どもちゃんの声援にも優しく対応したり、お誕生日の方をお祝いしたり、わたしのお粗末な吹き出しにも気付いてくれる、萌音ちゃんの人柄を肌で感じられたライブは、控えめに言って最高でした!


残る名古屋と、東京も、素晴らしいものになるでしょうね!
そして円盤化を楽しみに、また日常を生きていきたいと思います。

このご時世で参加を断念された方、学生さんでお金に自由がきかなかったり、受験生で断念された方をTwitterで多々見かけました。
私はいろいろと条件が揃って、参加することができました。
当たり前ではないあの二時間の出来事は、これから先につづく日常の "お守り" として、大切に胸にしまいます。


長々と、最後までお付き合いありがとうございました!



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