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極東から極西に行くことにした13:カミーノ準備編・お風呂と洗濯

前回の粗筋。
ザックの背負い方と、荷物が多いことについて考えてみた。



・洗濯どうしよう

 荷物でずっと決まらなかったのが水モノ……お風呂や洗濯に使う石鹸等。
 最初は全部同じ石鹸でいくつもりだったのだが、新川さんの本を読んで、洗濯石鹸を持っていく事を心に決めた。
 洗濯石鹸の持って行き方は色々あると思う。粉状のものをジプロックや空のペットボトルに入れたり、液状のものを小さめのボトルに入れ替えたり。
 どんな洗剤がいいのかなあと口コミを見てみたらあまり考えていなかった問題に気がついた。

「硬水と軟水?」

 そういえば、ライフガードをしていた時に、安売りしていた硬水のミネラルウォーターを好んで飲んでいた。あれは確か、フランス産。最初は誰かが箱で購入したのだけれど、口に合わなくて事務所に持ってきたのだ。好きだったので追加で買ったのだけれど、私ともう一人くらいしか飲んでいなかった気がする。

「あー、粉石鹸、硬水と相性の悪いのがあるのか」

 フランスとスペイン、隣同士だけれど水はどうなのだろう。
 バックパッカーの記事を読んでいたら、紙状の石鹸があると言うことが書かれていた。ヨーロッパでも使ったそうだし何より軽そう。
 Amazonで調べると日本で買える種類もあるし良いかもしれない。


水色の箱が紙石鹸。半分で少ない洗濯一回分だそう。箱は邪魔なのでジプロックに入れていく予定。
スクラバはお風呂用着替え入れ兼洗濯機。後半寒くなってきたら洗濯が億劫になりそうなので購入。

 紙石鹸が現地の水に合うことを願って揃えてみた。これで一先ず日々の洗濯はなんとかなるはず。
 S字フック、洗濯バサミ代わりのクリップは百均で購入したから、現地に物干しがあればなんとかなる。


・お風呂用石鹸

 
 次に悩んでいたのはお風呂用の石鹸。
 体を洗うのは普段ボトル入りのボディーソープ。そしてシャンプーとリンスも当然ボトル入り。ここに化粧水や乳液が加わるわけで、ボトルだらけになってしまう。
 液体は重いので、何かを減らしたい。

「私固形石鹸持っていく予定ですよー」
「なるほどねぇ」

 休み時間Sさんに尋ねるとそんな答えが返ってくる。確かに大分軽量になる。海外の巡礼した人の記録でも、固形石鹸の事が書いてあった。彼女はネットに入れて、シャワー室でぶら下げて使っていたらしい。

「固形石鹸、いいんだけど持ち運びどうしようか」
「あー……」

 固形石鹸の難点は、使った後乾くまで少し時間がかかるところ。ザックの中に濡れたものはあまり入れたくない。
 ネットに入れた石鹸をザックにカラビナでぶら下げる? それもなんだかな。

 固形石鹸を持っていく方法も調べたら色々出てきた。毎度お馴染みジプロックに入れたりタッパーに入れたり。旅行用のケースもあったけれどどれもピンとこない。
 その中でも、古いピーラーを使用して削った石鹸をジプロックに入れていく方法は良さそうだった。使う分だけひと削り、ふた削り、シャワールームに持って行くから袋が濡れることがない。

「……」

 石鹸について調べることに飽きてきたので、珈琲を入れて、アウトドア記事を読む。最近暑過ぎてキャンプができていないから、ギアが腐りそうだ。カミーノに行く前に一回くらい行きたいものだけれど……。
 ハンモックやULギアの記事を見ていてふと思い出した。
 発表当初、異様に価格が高騰して買えなかったものがある。あれから時間も経ったし、ひょっとすると適正価格になっているのではないか。


マタドールというメーカーのソープバーケース

 あった。
 中に濡れたままの石鹸を入れておくと24時間以内には乾いてしまうという不思議な袋。オーストラリアかどこかのメーカーで、外に染み出すこともないそうで、キャンパーの間で一時期話題になっていた。
 当時気になって見てみたら馬鹿みたいな値段でそれきり興味を無くしてしまったのだが、今は普通の値段に落ち着いている。
 これなら、使用した石鹸がベタベタになるのを心配する必要はない。石鹸は自宅にある普通のやつを持っていけば良い。

 残念だったのが、このソープバーケース、牛乳石鹸とコラボしていたものが2021年にあった模様。可愛い牛の、牛乳石鹸のパッケージデザインで、ザックにぶら下げたらちょっとテンション上がりそうな商品だった。再販はされていないらしい。

 Sさんにソープバーケースの情報を流し、後日聞いたらタッパーで持っていくつもりだったそう。

「あれ、良さそうですねー!」

 なんてにこにこしていたけれど、彼女が使うかは分からない。
 「必要なものリスト」は書いて共有しているけれど、なんだかSさんは独自の方法で荷物を集めてパッキングする気がするのだ。それでいいし、お互い自由に集めることにした方が楽しそうだ。


・シャンプーとリンス


 水モノの中で最難関。ザックの中で場所を食う重たい二つ。シャンプーとリンス。
 リンスインシャンプーにすればボトルは1本に減らせるけれど、これが意外と売っていない。何回かドラッグストアに行ったけれど、大体メリット一強なのだ。
 以前メリットを嗅いだらなんとなく職場の匂いがする気がして、手が出なかった。Amazonで別の商品を見ても、どれが肌に合うか分からず選ぶのがとても難しい。

 結局、選ぶのに飽きて、珈琲を淹れてからバイク記事を読んだ。この時は何も思いつくことも無く、ただ普通に楽しんで終わった。
 やっぱりバイクはクラシックな形か、ネオクラシックな形のものが好きだ。愛車のボンネビルはクラシックな良い形をしている。カミーノ行く前に、綺麗に洗ってチェーンにオイルを差しておこう。


ボンネビルT100 空冷。大きいけれど重心が低めで乗りやすい。ゆるキャン△のしまりんのおじいちゃんが乗ってるのが同じトライアンフというメーカーのスラクストンというバイク。オーシャンズ8で出てくるのもトライアンフ。
SSTR(sunrise sunset touring rally)のステッカー。
SSTRについてはまたいつか別の記事で。


 やっぱり自分のバイクが一番と満足して記事を読むのをやめて再度リンスインシャンプーを探す。口コミで、肌が弱い人でも使えそうなものを見つけていく。


お試しで買ってみた。


 痒くなってしまう人でも大丈夫そうなものを見つけて、試しに購入。これで調子が良ければ大きいサイズを買うことにする。
 今のところ湿疹ができることもなく、痒みや軋みもなく順調なので購入予定。寧ろ調子が良いくらいなので、ひょっとしたらカミーノ後も使うかもしれない。
 私は髪が短いのでリンスインシャンプーは少量で済むけれどSさんは長いから、大変そうだ。


・お風呂用タオル

 
 タオルはまだ迷い中。
 手拭い最強説があるけれど、どうなのだろう。確かに早く乾くし軽いし持ち運びやすい。
 手拭いなら山のお土産で沢山持っているから新たに買う必要はない。


爺ヶ岳の雷鳥軍団手拭い。このほかにも5、6枚ある。


 後はサウナ好きの間で一躍有名になったMOKUタオル。こちらは今治のタオルだそうで、拭く→絞る→拭くを永久に繰り返せる代物。やはり軽いし嵩張らないので、手拭いとどちらが良いかずっと迷っている。


 ぼちぼち9月が近づき、カミーノに旅立つ人がちらほら。私は半ばからなので、今準備されている方達とは会えなそう。
 でも長い道の手前と先でお互い歩く日が来る筈だから不思議な感じがする。
 どうか良い旅路を。
 Buen Camino!


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