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イケメンの処世術。【京の冬の旅】廬山寺

見てますか?今期の大河ドラマ。

私は見ていません。
というか見れません。家にテレビが無いから。

テレビ全盛期の時代ではなくなりつつあるとはいえ、やっぱり朝ドラとか大河とかで放映されると、ゆかりの地が注目されるのですよね。地域活性化的な視点ですごく大切。

と、見てない奴がえらそーに言ってみる。


ということで、「京の冬の旅」2か所目は廬山寺(ろざんじ)に行ってきました。

紫式部邸があったとされるところで、『源氏物語』執筆の地なんだそうです。あの名作が生まれた地……


毎日お参りしたら紫式部が憑依して、「私には書き残したことがある」とか言って私の身体借りて書き始めて、千年の時を超え源氏物語の世界再び!とお茶の間をにぎわせちゃったりしないかな。私は廬山寺に引きこもって、紫式部の思うままに筆を動かして、庭に咲く桔梗の花を愛でながら日々を過ごすのだ。けれどもそのうちに自分の意思で書きたいと思うようになって、紫式部の才能に嫉妬して、喧嘩して――


閑話休題。
今回の特別公開では、元三大師の鬼の像や、明智光秀が戦場に連れて行った仏様が見れる。

この元三大師、京都を歩いているとお札を目にすることが多い。角大師(つのだいし)とも言われていて、角の生えた恐ろしい鬼の姿で疫病を追っ払ったという逸話から、鬼の姿のお札になっている。これが可愛いんだな~。友人がこの前角大師Tシャツを着ていて。私も欲しいー。


さてこの角大師様について、ガイドさんが面白いお話を聞かせてくれた。

元三大師は「鬼大師」とも呼ばれている。
当時は美男子として評判高く、ある日宮中でお花見中の女官たちと出くわして、大騒ぎに。

渋谷に吉田亮が現れたみたいな感じです、とガイドさん。わかりやすいたとえをありがとう。

女官たちのピンクの声から逃れるべく、彼が何をしたかというと、お花見の御礼に、と鬼の姿に変身。女官たちはその恐ろしい形相に慄いて顔を伏せる。次に顔を上げたときには、鬼の姿はなくなっていたのだとか。


ということで、日々女子に色目を使われてうんざりしているそこのアナタ、困ったときにはどうぞ鬼に変身を。さすれば難を逃れることでしょう。


鬼大師像、かわいかったな。たとえ鬼の姿であろうとも、真のイケメンはそのイケメンの輝きを隠し切れないらしい。当時の女官たち、驚いちゃってちゃんと見てなかったんだろうな。もったいないな。


ではまた~。


冬の旅、いくつまわれるかな。
この前は泉涌寺に行ってきました↓


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