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父の四十九日法要

 父の四十九日法要が終わった。高知市の五台山にある、竹林寺にて行われた。ここは四国八十八ヶ所の三十一番札所でもある。私のパワースポットだ。

 住職はあいにく県外出張とのことで(お坊さんにも出張があるのだ)、副住職にご対応いただいた。法要が始まる。父は七日ずつかけて仏様の元を巡り、あの世へ行くのだ。

 父が亡くなって以来、体調不良が続いている。悲しいとか寂しいとかいう実感があまりわかず、身体の方へ全て来てしまったらしい。

 なぜかお焼香の香りが生臭い感じがする。スピリチュアルを信じる方ではないが、変なものが自分にまとわりついているのだろうか?

 法要が進むにつれ、木魚が登場した。この木魚、私には鬼門で、つい笑いたくなるのである。ポカポカ鳴る木魚に合わせて密かに肩を震わせた。不謹慎極まりない()

 さて、仏教真言宗では、「勤行聖典」というお経を皆でよむことになっている。小冊子を渡され、副住職と一緒に唱和する。

 声を出しているとスッキリして来て、お焼香も良い香りになって来た。精神的なものにしろ、不思議なことである。

 一時間余りで法要は終わった。父は無事にあの世へ辿り着けたことだろう。写真の父は静かに笑っている。なんでお父さんこんな写真になってしまったのか(泣)。

 今日、満中陰のお返しを郵送して来た。これで一区切りだ。父のためにも、体調を整えて仕事に復帰したい。

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