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ヨルシカ 雨とカプチーノ 音楽的分解

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今日はZipで特集をやったり、「若者に人気」という代名詞では片づけられないほど素晴らしいアーティストヨルシカに僕がハマったきっかけの『雨とカプチーノ』という曲の分解をしたいと思います。

ヨルシカ/盗作 (通常盤)[UPCH-2209]【発売日】2020/7/29【CD】↓

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ヨルシカというアーティスト性

私が感じるヨルシカのアーティスト性の基本情報として、顔出ししない=ビジュアルでは勝負しない、MVがアニメーション=想像力たてる独自の世界観、歌詞が文学的、というところがベースとなっており、ライブが楽しい!生演奏がめちゃうまい!とかそんなアーティストとは対比される人たちなんじゃないかと思います(技術はめちゃうまいんですけどね)「想像力」をフル回転曲を聴くと情景が見える「夏の田んぼが続く広い景色が広がる」とかそんな数少ないアーティストではないかなと思います。ギタリストのn-bunaさんが弾くギターフレーズ、スケール種類も基本的にはギターで最も多く多用される、ペンタトニックスケール(ドレミソラド)やメジャースケール(ドレミファソラシド)を基調とした聴きやすいフレーズ。その中から何回も聴きたくなるようなギターリフを生み出しています。

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富山県高岡市北部の海岸、雨晴海岸を舞台にしたMV『ただ君に晴れ』。どこか懐かしいような田舎の景色が音楽を通して見えてきます。

こちらの記事ではただ君に晴れも音楽的分解しています↓


さて、この『雨とカプチーノ』という楽曲、私が一番最初にヨルシカを聴いた楽曲です。いつもアーティストを聴くときはだいたい、イントロ~サビくらいまで聴いて「うんうん、なるほど」となりながら次の曲へ、次の曲へ、と繰り返して10曲くらい聴けばなんとなくそのアーティストの色が分かると思っています。

私も音楽を聴きながら、弾きながらそのアーティストを心から感じるようには心がけています


雨とカプチーノ:コード進行

雨とカプチーノを聴いた時に最も衝撃的で手を止めるきっかけが、サビ。MVでの効果も雨を舞台としたしんしんとしたところからサビに入った途端、ぐにゃぁ~っと一変した様子を見せます。上下逆さまになった映像、宙に浮いたかのような感覚をMVで=ここでしっかりと楽曲としても転調して音楽的にも転調により宙にふわっと浮いた感覚を出せています。

サビまでのイントロやAメロのコード構成はこんな感じ

E-F#-G#m7-B(Gdim)
灰色に白んだ言葉はカプチーノみたいな色してる

これはBメジャーキーのダイアトニックコードとしたB C#m D#m E F# G#m A#m(-5)で構成されています。Ⅳ-Ⅴ-Ⅵを繰りかえしてたんたんと…という具合ですね。

サビのコード進行を見てみましょう。

(A#7) D#m-B-C#-A#7-B-F#/A#-Cm7(-5)-Ddim
(さぁ) 揺蕩うように雨流れ僕らに嵐す花に溺れ

サビ始めのA#7で先ほどのBメジャーキーは無視されています。この淡々とAメロから続く流れをぶった切る感に私も思わず手を止めて、この曲に見入ってしまったのかもしれません。サビのキーはF#のⅥ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅲの力強いコード進行でしょうか。

GO!GO!7188のC7、NUMBER GIRLの鉄風 鋭くなってなどギターキッズなら誰もが手を移動したであろう形です。

また、サビ始めのギターのチョーキングが劇的な変化をするうえでとても良い味を出しています。ギター音質もクリーントーンから歪みたっぷりのディストーションをかけてより気持ち良いサウンドに仕立て上げていますね。

転調でもB→F#ということなので2フレットから9フレットへの移動をしています。色々な工夫もあり、こんなにもガラッと変わるもんですね。

Aメロ・サビとのギャップをMVまで活用して劇的に変化を付けた曲を一つの楽曲に収めてることができているというのに気づいた時、「こ、こんなアーティストがいたんや!!!」という衝撃を受けました。すぐさま、『ただ君に晴れ』や『だから僕は音楽を辞めた』など有名どころを聴いていくようになりました。

雨とカプチーノ:歌詞

正直、私は文才があるとは決して言えないため、歌詞の考察までするのは少しおこがましいとは思っています。なので、この言葉選びが、、、等の考察はこのブログでは控えておこうと思います。が、この楽曲に対して選んだ言葉が120%ぴったりとはまるような歌詞。改めて、n-bunaさんが書く歌詞を並べてみると文学的で素晴らしいですね!!

灰色に白んだ心はカプチーノみたいな色してる
言い訳はいいよ 呷ろうカプチーノ
戯けた振りして
さぁ揺蕩うように雨流れ
僕らに嵐す花に溺れ
君が褪せないような思い出を
どうか、どうか、どうか君が溢れないように
波待つ海岸 紅夕差す日
窓に反射して
八月のヴィスビー 潮騒
待ちぼうけ 海風一つで
夏泳いだ花の白さ、宵の雨
流る夜に溺れ
誰も褪せないような花一つ
どうか、どうか、どうか胸の内側に挿して
ずっとおかしいんだ
生き方一つ教えてほしいだけ
払えるものなんて僕にはもうないけど
何も答えられないなら言葉一つでもいいよ
わからないよ
本当にわかんないんだよ
さぁ揺蕩うように雨流れ
僕らに嵐す花に溺れ
君が褪せないように書く詩を
どうか、どうか、どうか今も忘れないように
また一つ夏が終わって、花一つを胸に抱いて、
流る目蓋の裏で
君が褪せないようにこの詩を
どうか、どうか君が溢れないように

ヨルシカ 雨とカプチーノ ギター弾いてみた

追記があるかもしれませんがこの辺でヨルシカ 雨とカプチーノ の考察の回は幕を閉じようと思います!また別のブログでお会いしましょう!猫わずらいでした!最後に猫わずらいが弾いてみた雨とカプチーノでさよならしましょう!

ヨルシカ  雨とカプチーノ ギター弾いてみた 

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