『重力と恩寵』

ヴェイユの『重力と恩寵』を近所の書店にまで買いに出かけた。ウキウキだった。

なかった。たしかにあの店のラインナップではあるはずもなかった。なぜああも「ある」と疑わず、はやる気持ちで自転車をこいでいたのか今の僕には見当もつかない。

胸の高鳴りというものは恋と同じで、失ってみると本当に「わからない」ものである。

サポートをいただいた際には書籍の購入費に充てさせていただきます。ありがとうございます。