短歌-2

寒いってわかってるのに隙間だらけの襟元を握って歩く

わたしにはわたしをひとり抱えられるだけの腕があればいいのよ (2012/1/5)

 わたしにもみっちり熱い子を抱うだけの腕が生えてきました

こんなにも早く秩序の染み込んで整列するブロックの動物

人間のふりして生きてるこんなにも雨が降ったら傘を差したり

真っ直ぐに歩けなくてもトロイメライ霧の中にボートで漕ぎ出す

伸びすぎた生垣私の心にもタラ・ララ・タタン守っておこう

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