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【対談】元書店員と読書好きが振り返る「サッカー本大賞2019」

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OWL magazineの読者の皆様、こんにちは。辻井亮輔(つじい りょうすけ)です。

以前執筆で使っていた「ふらいくる」という名前から改名しました。

名前を変えたからといって、特に中身が変わるわけではありません。ただ、「ふらいくる」からどことなく漂っていたふぬけた感じが少し薄まったような気がします。本当に「気がする」だけで、ただの気のせいかもしれませんが。

さて、2019年3月27日に「サッカー本大賞2019」が開催されました。2018年に出版されたサッカー本の中から、サッカー本大賞・翻訳サッカー本大賞・読者賞を選出する賞です。

賞の発表前に、OWL magazineでは受賞予想を行い、対談記事にまとめました。対談のメンバーは、澤野編集長と、僕です。

そして今回、賞の発表を受けて、同じメンバーで振り返り対談を行いました。

二人の予想は、どれくらい的中したのか。もっと的中させるためには、何が足りなかったのか。色々とお話させていただきました。是非、ご覧ください。

対談に入る前に、改めて対談メンバーのプロフィールを紹介します。

澤野雅之
OWL magazine編集長。18年間、書店員として勤務。書店の現場を離れた現在も、本に関わる仕事に携わっている。応援しているクラブは、横浜FC。
Twitter(@masawano
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辻井亮輔(ふらいくる)
OWL magazineメンバー。「つじー」と呼ばれている。当初は「ふらいくる」という名前で活動していたが、訳あって改名した。うっかり食事を抜くことがあっても、日々の読書は欠かさない。応援しているクラブは、北海道コンサドーレ札幌とエンポリFC。
Twitter(@nega9_clecle
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それでは、対談スタート!
(対談日:2019/4/13)

対談のはじめに

澤野雅之(以下、澤野):前回の対談はとても楽しかったですね!記事にするのが大変だったでしょう?

辻井亮輔(以下、つじー):あの日は、夢中になって3時間ぐらい話が弾みましたからね。ちょっと大変でした(笑)でも、ありがたいことに「面白かった」という声をちらほら頂いています。

澤野:中野吉之伴さんから感想を頂いたときは、びっくりしました。「2018年のサッカー本大賞でも振り返りをやって欲しい」というリクエストが!

つじー:2018年のサッカー本大賞といえば、中野さんの著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』が優秀作品に選ばれています。今思いついたのですが、過去のサッカー本大賞で選ばれた本を僕たちで紹介する企画をやってみるのはどうでしょう。

澤野:期待に応えられるか分かりませんが、今後の企画案としてちょっと検討しましょう!

つじー:そうしましょう!

予想と結果を比べてみた!

澤野:それでは早速、我々の予想と実際の結果を比べてみましょうか。

【澤野&つじーの受賞予想】
・サッカー本大賞
本命:ディス・イズ・ザ・デイ(津村記久子)
対抗:東欧サッカークロニクル(長束恭行)
※同時受賞の可能性あり
・読者賞
本命:東欧サッカークロニクル(長束恭行)
対抗:監督の異常な愛情(ひぐらしひなつ)
・翻訳サッカー本大賞
本命:うつ病とサッカー(ロナルド・レング 、木村浩嗣 )
対抗:億万長者サッカークラブ(ジェームズ・モンタギュー 、田邊雅之 )
【実際の受賞作品】
・サッカー本大賞
ディス・イズ・ザ・デイ(津村記久子)
MLS から学ぶスポーツマネジメント (中村武彦、LeadOff Sports Marketing)
・読者賞
監督の異常な愛情(ひぐらしひなつ)
・翻訳サッカー本大賞
億万長者サッカークラブ(ジェームズ・モンタギュー 、田邊雅之 )

つじー:澤野さんは、予想と結果を比べてどう思いましたか?

澤野:私は「よっしゃ当たった」という気持ちでした。大賞の一冊を除けば、本命と対抗で挙げた作品が入っているわけだからこれは当たりですよ。つじーは、発表直後のTwitterではちょっと悔しがってたみたいですね(笑)

つじー:僕はずっと本命が全部当たると思っていたので(笑)あまりに予想が完璧に的中しすぎて「事前に受賞作品を知っていたのでは」と周りから疑われたらどうしようかと思っていました(笑)

澤野:結果は、いらぬ心配だったってことですね(笑)それでは、授賞式で発表された順に賞の結果を詳しくみていきましょう。

読者賞を振り返ろう

つじー:読者賞は『監督の異常な愛情』でした。

澤野:つじーとしては、本命予想が受賞しなかったから悔しい結果かもしれませんね(笑)

つじー:やめてください(笑)ただ、本命を外すとすればこの賞だろうと思っていたので驚きはなかったです。

澤野:確かに読者賞が一番自信ないと言っていましたね。

つじー:読者賞は、各作品に対する投票の内訳は公表されるんですか?

澤野:具体的な数字は公にされていません。後で賞の主催であるカンゼンさんに話をうかがったところ、「接戦だった」とおっしゃっていました。

つじー:「どの本が最後まで読者賞を競っていたか」という話は出てきましたか?

澤野:いえ、そこまで話はしませんでした。

つじー:そうでしたか。この賞は澤野さんの読みが大当たりでしたね。予想対談で、この本について「サポーターの組織票があるのでは」とお話されていました。

澤野:そうですね!ひぐらしさんご自身が、受賞スピーチで「これははっきり言って組織票だと思います。サポーターの方が投票して下さりました」とおっしゃっていましたね。もちろん謙遜された部分もあると思いますが、大分サポーターを筆頭に多くのサポーターが投票した可能性は高いと思いますよ。

つじー:組織票が入るというのは、それだけこの本が多くの方の心を打ち、支持されている証拠だと思います。

澤野:本で取り上げられた、カマタマーレ讃岐の北野誠・前監督もご自身のTwitterで投票のお願いをされていました。このお願いには、讃岐サポーターの皆さんが勇んで投票したのではないでしょうか。

つじー:また、出版元の内外出版社さんがすごく熱心に読者の感想を定期的に追って、いつもTwitterで反応されていた印象があります。

澤野:そうですね。つじーの言う通り、色んな読者の声を追いかけている方でした。著者と出版社のチームが、読者と共に獲った賞と言えそうです。

つじー:この本の選評は、選考委員でブックディレクターの幅允孝さんが書かれていますね。

澤野:いきなり「装丁やタイトルからは奇書の匂いが」と書いてあって、やはり最初は色物的に捉えられてしまう本なのかと思いましたね(笑)でも最後は「長い時間をかけて取材して迫った著者の情熱に拍手を送りたいです。」と結んでありました。

つじー:奇書の匂いという話が出ましたが、タイトルや装丁がどういう風に、どんな意図で作られていったかというところは、出版社の方にじっくり話を掘り下げて聞いてみたいですね。

澤野:掘り下げれば掘り下げるほど、面白い話が聞けそうですね。

翻訳サッカー本大賞を振り返ろう

つじー:続いては、翻訳サッカー本大賞です。こちらは『億万長者サッカークラブ』が受賞しました。

澤野:我々も対抗としてこの本を予想していたので、これはもう的中ですよ。

つじー:この賞は、受賞の対象が4作品だけです。予想で選んだ2冊から受賞作品が出て正直ほっとしています(笑)

澤野:予想対談で選んだ2冊とも外したらどうしようという話をしましたよね。私もほっとしています(笑)

つじー:この本の選評を書かれたのは、選考委員長で作家の佐山一郎さんです。「イチ推しの評価に至りました。」と書かれています。

澤野:この選評を読むと、佐山さんが好きなタイプの本で、強く推薦したんだろうなということが伝わりますね。私は、授賞式で翻訳者の田邊雅之さんのスピーチを聞いていたのですが、そこでのコメントが印象的でした。

つじー:どんなコメントをされていたんですか?

澤野:「原著者、編集者、書店の方、読者の皆さんといった本を出す過程の流れに携わるすべての方々に感謝しています。」といった内容の言葉でした。一人一人の作り手の思いみたいなものを汲んでいらっしゃることが伝わるスピーチでとてもよかったなあと思いました。それと、「アカデミズムの世界の方々にすごく評価してもらった」という話も印象に残りました。

つじー:サッカーの枠を超えた分野でも高く評価をされた本だったんですね。

澤野:サッカーの本としてはもちろんですが、社会学的な見地で評価してもらえたところをすごく喜んでいらっしゃいました。

つじー:それは嬉しい評価ですね。

澤野:他のサッカー本とも少し毛色が違う、学術的な本という点が選考委員の皆さんからかなり高く評価されたのではないでしょうか。

つじー:他分野からも評価されるサッカー本というのは、それだけ多くの人に読ませる力がありますよね。「学術的な本」というのは、次回以降の予想で大きなヒントになる気がします。

澤野:これからの田邊さんのご活躍にも期待が高まりますね。

つじー:田邊さんは、もう今年、著書と翻訳書を一冊ずつ出版されることが決まっています。

澤野:え、そうなんですか?

つじー:『新・GK論』がご本人の著書として、戦術分析記事がヨーロッパで高く評価されているジャーナリストのマイケル・コックスが書いた『プレミアリーグ サッカー戦術進化論』という本が翻訳本として、それぞれ5月に出版予定です。

澤野:なるほど。それは楽しみですね!

つじー:これらの本が、また来年サッカー本大賞に優秀作品としてノミネートされる可能性があるかもしれません。

サッカー本大賞を振り返ろう

澤野:それでは、最後にサッカー本大賞の話に移りましょう。

つじー:サッカー本大賞は、『ディス・イズ・ザ・デイ』と『MLS から学ぶスポーツマネジメント』のダブル受賞となりました。

澤野:『ディス・イズ・ザ・デイ』は我々も大賞に予想していました。しかし、『MLS から学ぶスポーツマネジメント』は二人ともノーマークでしたね。

つじー:でも、ダブル受賞を予想していたのは、大きいと思いますよ。

澤野:そこはポジティブに捉えるんですね(笑)

つじー:やめてください(笑)予想でダブル受賞の可能性を話しておいてよかったと思います。これは的中ですよ!

澤野:我々が予想で対抗に推した『東欧サッカークロニクル』は、この賞が発表される前にミズノスポーツノンフィクション賞を受賞しています。「だからサッカー本大賞は別の作品にしましょう」ということではないと思いますが、異なる作品に光が当たるのは良いことだと思います。

つじー:偶然だと思いますが、過去のサッカー本大賞では、サッカー本大賞・翻訳サッカー本賞・読者賞で出版社の被りが一度もありません。仮に『東欧サッカークロニクル』が大賞だと、翻訳サッカー本大賞の『億万長者サッカークラブ』と、出版社がカンゼンさんで被ることになっていました。

澤野:私としては『MLS から学ぶスポーツマネジメント』の受賞は本当に予想外でした。つじーもそうでしたか?

つじー:まったく考えていませんでした。ちょっと自分の不勉強を恥じましたね。この本は受賞後、再度じっくり読ませていただきました。

澤野:予想対談の方では、あまりこの本を紹介することができませんでしたね。改めて読んでみてどうでしたか?

つじー:タイトルに「スポーツマネジメント」とあるのでビジネス寄りの本かなと思ってしまいがちですが、もっと大きな枠組みで捉えたほうがいい本ですね。これは日本で初めて出版されたアメリカサッカーの歴史本なのではと思いました。それくらい近年のアメリカサッカーは、リーグとともに発展しているということですね。

澤野:私たちの認識不足だったかもしれませんが、この本は本当に選考委員の隠し玉として出てきた印象を受けます。

つじー:過去のサッカー本大賞の受賞作品を振り返っても、一番ノーマークで受賞した本かもしれませんね。今までにない選考だったと思います。

澤野:この本の選評は、佐山さんが書かれています。『億万長者サッカークラブ』と同様、佐山さんが非常に高く評価されていたのかもしれません。

つじー:この本は、多くのサッカー好きに読んでいただいて、是非感想を聞きたいですね。

澤野:そうですね。まだ読んでいない方もいらっしゃると思うので、皆さんの感想や評価は大変気になります。

つじー:もう一冊の大賞は、『ディス・イズ・ザ・デイ』でした。

澤野:本当によかったです。私はすごくほっとしました(笑)

つじー:2冊とも外すことがなくてよかったです(笑)選評は、どの選考委員が書かれていましたか?

澤野:翻訳家・ライターの実川元子さんです。選評の冒頭から「最初からイチオシの一冊でした。」と書かれています。選考委員の幅さんは、フットボール批評で書評を書かれていました。この二人がすごく絶賛されており、今回の受賞につながったのかなという印象があります。

つじー:実川さんは、ご自身がガンバ大阪のサポーターですよね。やはりサポーターの心をくすぐる一冊だったのかなと思います。

澤野:読者賞を受賞したひぐらしさんや、優秀作品に選ばれた長束さんもTwitterで絶賛されていました。応援しているクラブがある、そのクラブへの思いを胸に秘めている方たちや、その人たちと深く関わっている方にとっては、響く一冊だったんじゃないかなと思います。


つじー:大賞の受賞を受けて「読んでみようかな」というつぶやきを何人かTwitterで見かけました。大賞をとることで、この本に興味をもってもらい、読者を増やすという流れを作られていると感じました。

澤野:津村さんが受賞のスピーチで、サポーターの人たちに対して「幸せな人たち」「生き方を尊敬する」といった趣旨の表現をされているんですよね。本当に幸せなことだと思います。

つじー:是非、今後とも執筆のお仕事でサッカーに関わって頂けるといいですね。

澤野:予想のときもお話しましたが、サッカー界はこの方を逃がしちゃだめです(笑)

つじー:津村さんは、他にもサッカーにゆかりのある作品を書かれているのでしょうか?

澤野:『この世にたやすい仕事はない』という作品の中には、カングレーホ大林というサッカークラブが登場します。このクラブ、実は『ディス・イズ・ザ・デイ』にも登場するんですよ。

つじー:次に読むべき津村さんの作品はこれで決まりですね!

澤野:『ディス・イズ・ザ・デイ』を読んで津村さんに興味を持たれた方は、こういう繋がりから他の作品を読んで頂くのもいいですね。

つじー:こちらの作品、なんと2017年に真野恵里菜さん主演でドラマ化されています。

澤野:なにー!!!

つじー:真野さんといえば、昨年柴崎岳選手と結婚されました。まさかこんなところでも、津村さんの作品とサッカーのご縁があるとは(笑)

澤野:それは是非ドラマもみたいですね(笑)

これからのサッカー本大賞とOWL magazine

つじー:今回、初めて予想をしましたが、結果をみるとそう簡単に当てられるものではないなと思いました。

澤野:そうですね。サッカー本大賞の選考は、選考委員の意向が強く出てると思います。次回以降の予想精度を上げるには、委員の皆さんの嗜好の分析や汲み取りが必要でしょうね。

つじー:ところで、選考委員による選評は、いずれ公表されるのでしょうか。

澤野:うーん、どうでしょうね。

つじー:前回は、受賞作についての選評がカンゼンさんのサイトで公表されていました。

澤野:私の記憶が正しければ、そもそも受賞本に対する選評が載るようになったのが前々回からだったと思います。

つじー:調べてみると、第1回のサッカー本大賞では、優秀作品すべてに対して選考委員による推薦コメントがフットボールチャンネルに掲載されています。

澤野:そうだったんですね。

つじー:以前は、フットボールチャンネルやカンゼンさんのサイトで選評などを読むことができました。しかし、今回は本のタイトルと受賞者のコメントだけでした。年々、一般の方が触れられる情報は減っているような気がして少しさみしいですね。

澤野:つじーのように本好きとしてサッカー本大賞を年々ウォッチしていた側からすると、そういう思いを抱くわけですね。私は、元書店員の立場としてサッカー本大賞について、カンゼンさんに以前からお伝えしていることがあります。

つじー:どんな話でしょう?

澤野:せっかくの授賞式ですが、平日の夕方に東京で開かれても、書店員はなかなか来れないんですよね。

つじー:なるほど。

澤野:まず書店の方に興味を持ってもらわないことには、この賞の結果が実際の店頭に反映されず、なかなか読者にも届きにくいと思います。

つじー:書店の皆さんに、もっとこの賞が広がってほしいということですね。

澤野:はい。書店で働いているサッカー好きの方になんとか認知されてほしい、もっと応援して欲しい賞だなと私は思っています。

つじー:ただ、僕たちが好きに色々言っても、それが無限に実現できるわけではありません。そもそも主催の方から見ると、見当違いな思いかもしれません。

澤野:その通りですね。今後もサッカー本大賞はずっと続いていくように思われるかもしれませんが、あくまでカンゼンさんという一出版社が「サッカー界のために続けていきたい」という思いをもって主催している賞です。この懐事情の厳しい出版業界の中で、決して余裕があるから開催している事業ではないと思います。

つじー:だからこそ、という訳ではありませんが僕のような在野の人間からも、このサッカー本大賞をより知ってもらい、盛り上げるお手伝いを微力ながらできたらとは思います。

澤野:もっと盛り上がってほしい、がんばってほしいと思っている我々自身が、今回の対談シリーズのように、まず率先して発信していくことは大切にしたいですね。

つじー:そうですね。読書の面白さの一つは、読んだ人それぞれ感想や解釈が違うところだと思います。僕が選評の公表にちょっとこだわっているのも、そこにあります。

澤野:確かにそれは面白さの一つですね。

つじー:選考委員の皆さんのコメントを読んで、「いやー、おれは違う意見だ。むしろこう思う」だったり、「この本のこと、全然知らなかったけどそういう視点で読むと面白そうだな」といった、読書のコミュニケーションがうまく広がるきっかけになったらいいなと思います。

澤野:色んな議論が方々で盛り上がることは選考委員の皆さんも歓迎してくれますよ。皆さん、自分たちが選んだ本が絶対一番だとは思ってなくて、自分たちなりの評価軸、委員としての責任感で本を選んでくださっていると思います。

つじー:やっぱり、タイトルだけ紹介されてもなかなか手が伸びないんですよ。選んだ方の思いが、仮に賛否があったとしても伝わる方が、手に取ってもらえるのではと思います。

澤野:HONZという書評サイトの副代表をしている東えりかさんが「書評ですごく大事な要素は、書く人の熱量です。熱量が伝わると手に取ってくれる人がいます」という話を以前されていました。

つじー:まさに思いが伝わるから、本が読まれるという話ですね。

澤野:授賞式で受賞者のコメントを聞くと、「読みたい!」という気持ちにみんなきっとなります。出席者も限られているし、そのリアルな熱量は、なかなか世間一般には伝わりにくいですが、そこを我々が間に入ってうまく伝えられたらなと思います。

つじー:OWL magazineで授賞式の模様をレポートすることも一つのアイデアですね。僕も授賞式にもぐり込ませていただけないかと(笑)

澤野:いいですね(笑)前回も今回も楽しい対談でした。サッカーと本に関する企画は毎月OWL magzineでやっていきましょう!このマガジンで、我々の思いをこつこつ伝えていけたらと思います。

つじー:是非、お願いします!本日は、ありがとうございました。

澤野:こちらこそありがとうございました。

おまけ①:サッカー本大賞2019の選考委員選評を公表します

澤野:我々が対談で使用した選考委員による選評は、カンゼンさんのご厚意で使用させてもらいました。

つじー:授賞式当日に、出席者に向けて配布されたそうですね。

澤野:そうです。その選評を、今回記事を読んで頂いた皆さんに読んでもらえるようにPDFファイルで配布します。

つじー:下のPDFファイルを是非ダウンロードして、選考委員の皆さん渾身の選評をお楽しみください!

澤野:対談での使用のみならず、読者への配布も許可していただいたカンゼンさんには、本当に感謝しております。ありがとうございます。

つじー:ありがとうございます。今後とも、OWL magazineをよろしくお願い致します。

おまけ②:おまけ対談(有料部分)

澤野:ここからは、おまけの有料部分です。今回は、サッカーと本に関連してちょっとした対談を載せます。

つじー:対談の内容は、以下の通りです。

・今年読んだおすすめのサッカー本
・今年読みたい気になるサッカー本
・サッカー雑誌の大きな変化について

澤野:是非、ご覧ください。

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