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こころの境界線を意識すると楽になる話

こんにちは。はじめましての方もおられるかもしれません。
このたびくっしーゼミとしてNEFNEでワークショップを担当しますくっしーこと櫛田です。
どうぞよろしくお願いいたします。

ふだんは精神科デイケアで作業療法士として勤務しています。仕事柄様々な悩みを伺うことがあるのですが、やはり「人間関係」が多いです。

その中でよく話に出すのは、境界線の例えです。

自分の周りにある見えない線、バウンダリーとも言います。

全身を覆う膜みたいなかんじでしょうか?
内側に安心や、心地良さが担保されている線です。ふよふよして自由自在に広がったり狭くなったりします。

人との関わりで、境界線が交差します。

満員電車、0距離、不快に思う気持ち。あれ、こころの境界線です。
恋人や赤ちゃんの0距離、くっついてうれしい。同じ0距離なのに。これもこころの境界線です。

人と自分を分ける線です。

その境界線、実は、自分以外のところへも越えて動きます。

こんな例えはどうでしょう。

自分の畑があります。種から野菜を育てるための水は、自分の分しかありません。
隣の畑、水やれてなくて土がカラカラです。気になる。つい、自分の水をやる。ありがとうと感謝されて、うれしい。相手は自分の水がないと言う。かわいそうになって、またあげてしまう。
そうすると、自分の畑は芽が出ず、隣の畑だけ青々と実ります。
隣は収穫できたと喜んでいます。

結構簡単に、やすやすと、境界線は越えます。

意識して、境界線を持ち、自分の快/不快に気づいておくと、人間関係はだいぶ楽になっていきます。

今回のワークショップでは、
“「こころの境界線」の上手な引き方”
と題して、

・こころの境界線とは?
・境界線を越える/越えられる こと
・上手な引き方

など、知識だけでなく、ワークを通して学びながら、参加の方の実際の人間関係のお悩みについて、具体的にどうすればいいかを考えていく内容になっています。

ご興味ある方、よろしければぜひご参加ください。


くっしー(櫛田理彩)/医療法人三家クリニックデイケア勤務。作業療法士、公認心理師。ほかに、WRAPファシリテーター、ABD認定ファシリテーター、大阪府作業療法士会社精神部門委員、大阪保健医療大学非常勤講師など。学びを深め、経験を共有することで、皆でエンパワメントしていきたい。



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