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余はいかにしておしまいさんとなりしか(前編)

 こんにちは。Twitterから来てくださった方が大半だと思われますので初めましての方はあまりいらっしゃらないでしょうが、一応。はじめまして。現在大学二回生で、Twitterでふらふらしております、緒方と申します。
 もともと読書感想文だったりのダラダラ文を書く行為が好きだった(ではなぜ大学のレポートをもっと真面目にやらないのか)のでそれが高じて今回noteを始めてみました。よろしくお願いいたします。
 今回ですが現在僕が通っている大学が夏休みであり、おしまいさんのワタクシは絶賛暇を持て余し中ということで暇つぶしに

僕がなぜおしまいさんとなり、こうした大学生らしくない体たらくな生活を送ることになったのか

について僕の人生を振り返りながら何となく考えてみたいと思います。

 まず初めに””おしまいさん””の僕なりの定義してみます。
 僕の中でのおしまいさんとは

年齢相応の交友関係を持たず、大体の物事にやる気を見いだせず、大学や会社といった所属組織に身を置きながらも、家に引きこもることが多い人

を指しています。
 これを僕の生活を具体例にもう少し考えてみます。僕は現在某大学に通い、サークルにも所属していますが大した友人、恋人はおらず、授業にもあまり通わず、基本的に家に引きこもってTwitterポチポチしています。将来への希望もあまり持たない(最近こそインターンとか編入について調べたり、勉強を開始したり、ギリ未来に向けた行動をしていると言えなくもないか)。とまあ、こういった具合でしょうか。
 日本では弱者男性、中国では寝そべり族、アメリカではDoomerと呼ばれている人たちとまあ似たような感じだと思います。(間違ってるかも)
 もっと大雑把に言えば、人種のブラックボックスである公立中学校のクラスに一人はいた、ひきこもりに近い存在でしょう。

 一応、僕なりの定義は終わったのでここからは本題に移り、人生を振り返ってみようと思います。特に下書きなどせずに、思ったことをつらつら書いているので読みぐるしいと思います。すみません
*身バレ防止の為に一部情報をぼかしたり、大筋が逸れない程度の虚偽情報を盛り込んだりしております。


簡単な経歴

 まず知っている方も多いと思われますが僕の簡単な経歴をサーっと記そうと思います。僕は地元の公立小中高を卒業後、大学受験に失敗し、大手予備校で一年間の浪人しましたが再度受験に失敗し、滑り止めの某大学に進学。そこでも受験を諦めきれず、もう一年仮面浪人という形で受験を続行するも、結局失敗し、大学に残留という形になります。

高校卒業以前

中学時代

 今考えれば僕が今日おしまいさんになる為のレールは中学時に建設計画が発案され、高校時代に舗装が始まったのだと思います。
 この当時の僕に「学校生活どう?」と尋ねると「特段楽しかった訳ではないが、特段つまらない訳でも、特段不満を募らせる訳でもない」と答えることでしょう。
 中学生時代の僕は地元の公立中学校に進学し、成績も学年内で上位8~10%ほどで、部活でも形だけとは言え県大会に出場など客観的に見ればそこまで悪い学校生活を送っているというものでもなかったと思います。しかし、中3で僕は違和感に気付いてしまいます。

あれ?俺、友達全然いなくね???

 僕が中学時代に仲良くしていたのは小学校から仲良くしていた連中ばかりで、中学で新たに知り合った人間を友人という存在に昇華させるプロセスが全くの未経験であることに気付いてしまいました。確かに塾内や部活内で話せる”””知人”””は存在しており、彼らとは砕けた口調で会話したり、時にはデリカシーやプライバシーのない会話をしたりと傍目から見れば友人に囲まれているように見える生活を送っていました。しかし、その関係性はあくまで塾や部活という環境内で限定されたものであり、そこから一歩飛び出て一緒に映画館に『天気の子』(僕が中3の時に公開されてた)を見に行ったり、飯を食いに行ったりという経験を全くしていませんでした。女性関係なんて言わずもがな。僕がそういった事柄への関心が芽生えるのが遅かったというどうしようもない理由はあるのですが兎にも角に同性はもちろんのこと、異性ともまともな交友関係を築けずに中学を終えました。
 周りはそうした年齢相応な適切な人間性を育んでる一方で僕は精神年齢が恐らく周りより幼い状態で高校に進学します。今考えると僕が中学時代に仲良くしていた連中はそういった関係を積んでなさそうに見える奴ばかりで「まあ、俺だけじゃないし」「そういう経験してるのは陽キャだけやん」と考えていたのがその前述までの泥沼に嵌った要因でしょう。

高校時代

 続いて僕は地元の偏差値60代の自称進学校に進学します。そこに至るまでの経緯は少し端折りますが僕はこの高校でクラス1位、学年でもかなりの上位に食い込むことに成功します。これは僕にとっては初めての経験でした。暴力、性、ドラッグが渦巻く魔境、公立中学校に在籍していたことのある方はご存じでしょうが、公立中学校は下は人を殴って少年院にぶちこまれる東京リベンジャーズの場地圭介もびっくりなヤンキーから上は東大京大医学部に現役ですんなり進学する天才まで幅広く存在しています。故に公立中学ではある程度の成績を取ることは簡単ですがトップを取るのはそこらの自称進でトップを取るよりも遥かに困難なのです。僕は公立中学校時代はトップなど夢のまた夢のまた夢のまた……といった具合でしたので高校に入ってトップを取った僕は有頂天になります。はっきり言って無茶苦茶調子に乗ってました。現役生の頃からTwitterをしていればバケモノみたいな天才を見て謙虚になれたのかもしれませんが。
 こうして僕の中に勉強ができるというアイデンティティーが構築されます。自称進のトップごときで調子に乗って…wと思う気持ちも分かりますし、今の僕でもそう思いますが自称進以下で中途半端に成績良い奴ってこういうこと平然と考えちゃうんですよね。兎にも角にも自分のことを勉強が出来ると思い込んだ僕は志望校を上げようと決意しました。高2の夏のことです。
 当時の第一志望は大阪市立大学(現在の大阪公立大学の母体となった大学)でしたが、志望校を上げるに際して何となく志望校は高ければ高いほうが良いのではないかと思い、京都大学を第一志望にしました。ただし、この第一志望は何となくの憧れみたいなものです。「アイドルの○○君と結婚したい!」と騒ぐ女子中高生はたくさんいますが別にそれは本気で結婚したいというよりはそれくらい大好きなんだという気持ちの表れであり、実際付き合い、結婚するとなると職場の同僚やら既存の友達やらを意識するはずで本気でアイドルとの結婚は射程圏内で考えている女性などほぼ0と言っていいでしょう。僕の京大もそんな感じで「なんかカッコいいなあ」程度の認識で最終的に神戸大学に滑り込めたらラッキーくらいに思っていました。
 しかし、そうしたかりそめの思いがいつしか本気になっていきます。僕は本当に京大に行きたくなってしまいました。あの当時の京大への思いは間違いなく、映画タイタニックのジャックとローズの互いを愛する気持ちよりも爆発的な愛だった。ジェームズ・キャメロンは俺の京大への愛をテーマに映画を作った方がいい。ワタシを演じる俳優だがもちろん吉沢亮一択だ。これだけはキャメロンがマジ切れしようと、20世紀フォックスが総出で裁判沙汰に持ち込もうと、曲げるつもりはない。
 まあこういう訳で京大への思いが強くなった僕でしたが勉強はしていませんでした。確かに僕は高校内では上位層でしたが僕の高校から京大に行こうと思ったら当時の順位、成績では足りませんでした。なので勉強しなくてはなりませんでしたが僕はペンを取りませんでした。理由は環境と僕自身の怠惰のハイブリッドでしょう。
 自称進って、環境で言うと二つ悪いところがあると思います。一つは生徒自身の意識の低さ。ガチ進学校だと数年後に控える受験に向けてコツコツ勉強する人間って一定数いると思うんですが自称進ってそういう人間ほぼ0なんですよね。なので僕も京大目指すと心の中では思っていても「周りは何もしてないし、俺も何もしなくてええか」となってしまい、勉強しませんでした。こう言うとガチ進でも勉強してない奴はいるぞ!と反発を食らうかもしれませんがそこでもう一つの悪い点が出てくる気がします。それは授業やテストのレベルの低さです。進学校だと授業のレベルやテストが自称進よりもはるかに高いことでしょう。高校という教育機関で進級するにはテストで最低限の点数を取ることが必須ですが、その最低限の点数を取る為の労力が自称進とは恐らく比べ物にならないんですよね。それに対して自称進のテストは本当に暗記要素が強いです。英語なんて最たる例でしょう。教科書の本文暗記暗記暗記。数学の問題も恐らく単調な基礎問題ばかりです。以前、キ㊙ストダイスTVのコバシ㊙ーさんが開成高校を卒業して東大に進学後、塾バイトで教え子の数学の定期テストを見たとき、これほど簡単なのかと愕然としたという旨の発言をしておられましたがガチ進学校とそれ以下にはそれほどの大きな差があるのでしょう。なのでガチ進の人たちは勉強していないつもりなのでしょうが定期テストに向けた最低限の勉強をしているだけで僕たち基準の今日は結構頑張ったくらいの量と質になっているのではないでしょうか。こういうのを見ると旧帝や早慶への逆転合格がいかに難しいか分かりますね。自分たちとノー勉の基準が天と地ほど離れている人たちと闘わなくてはならないので。
*ここまでの進学校トークは完全に僕の偏見ですのでもしかしたらかなりズレたことを言ってるかもです

 こうした環境面に加え、シンプルに僕が超が付くほどの怠惰だったのも災いしました。別に自称進以下でも毎年難関大に進学する人はそれなりにいますし、ネットなどを駆使して情報を集める努力をすれば良いのですが僕はそれをしませんでした。本当に受験を舐めている。
 まあそんなこんなで勉強をろくすっぽしなかった僕は高3に入ると阪大に志望を落としました。これも阪大くらいはいけるんじゃね?wという青学女子のま㊙こくらい腐った考えが根底にありました。プライドは高いくせに努力はしないバカって多かれ少なかれこうした妄言を吐き散らすんですよね。そのまま大して勉強することもなく、阪大入試本番に突入。見事に大差で落ちました。
 そして浪人が始まりますがここで再度あの考えが頭をもたげてきました。

あれ?俺、友達全然いなくね???

 この言わば青春コンプとでも言うべき思いに予備校生徒のレベルの高さや浪人生活での孤独感が混ざり、港区女子くらいバケモノな感情が醸成されていきます。

 長くなりそうなので今回はここまでにして浪人~今日に至るまではまた次回以降に持ち越そうと思います。
 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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