miletも私たち1人1人と同じ人間。miletが私たちに見せてくれた苦しみや痛み、弱さ。暗闇を知っているからこそ、光を表現することができる。だからこそ、miletの歌声と音楽は人の胸を打つ。

 今日、2024年3月20日春分の日、私はmiletさんの”GREEN LIGHTS”横浜アリーナ公演最終日に行ってきたの。もうね、言葉にできない色んな気持ちが混じり合ってるの。最高に素晴らしいライヴを観た後の感動と余韻、でもそれと同時に、胸を締めつけられるような、この思い。これは、私がmiletさんの武道館公演や”5AM”ツアーを見た時からずっと心の奥で感じていたこと。それが、この”GREEN LIGHTS”によって、ひとつの線で結ばれた気がする。

 まずね、先にめっちゃ個人的だけど私にとって嬉しかったことを書くね。私今年の2月にスマホを買い替えて、電話番号も変わったもんだから、miletさんの”GREEN LIGHTS”の電子チケットがダウンロードできなくなってたの。こりゃいかんと思って数週間前から必死でローチケさんに問い合わせてたのに、一向に返事が来ないもんだから、私すごく悲しくていじけそうになってた。チケット無くても、当日横浜アリーナまで行って、ダメ元で訴えてみようと思ってたの。これでmiletさんのライヴが観れなかったら、悲しすぎるし泣いちゃうよね。そしたら、ライヴ前日の昨日にローチケさんからメールが来て、ちゃんと電話番号と名義が確認できるエビデンスを送ったら対応してもらえて、チケットをダウンロードできたの。諦めきれなかったから、本当に嬉しかった、本当にラッキーだったし、運命を感じた。

 今日はね、4年前にコロナ禍で中止になったmiletさんの幻のツアー”Green Lights”のグッズのパーカーとTシャツを着て行くことができて、すごく良い気分だった。ようやく、”Green Lights”が”GREEN LIGHTS”として日の目を見た気がした。

 “GREEN LIGHTS”のライヴ自体はどうだったかと言うと、もう素晴らしすぎた。miletさんのライヴの最高を更新してた。どうか今回は、miletさんだけにフォーカスして書かせてください。もう、miletさんの歌声が化け物過ぎた。「化け物」って言い方すると怒られるかもしれないけど、大学時代、シェイクスピア専門の先生が、「芝居において、”化け物”は最高の褒め言葉」と言っていたのを、私はすごく覚えてる。もちろん、miletさんのライヴは芝居じゃないけれど、私の中では、ありきたりな褒め言葉の領域を超越した、ものっすごいmiletさんのパフォーマンスが、もう通常の人間じゃ到底真似できない、最高を超えたレベルだったので、もう化け物だと思っちゃったの。本当、miletさんの歌声はギリシャ神話のセイレーンみたいだったよ。私はセイレーンの歌声は聴いたことがないし、セイレーンの物語によれば、もし聴いたら大変なことになってしまう。でも、miletさんの歌声は、きっとセイレーンの歌声はこんな歌声に違いない、と思うくらいの、神秘的で、透き通っていて、美しくて、儚くて、力強くて、優しくて、寂しくて、悲しくて、温かくて、圧倒的な、ヒリヒリするような、そんな歌声だった。もう、圧倒的な歌唱力、声量、声の伸び、表現力なんだけれど、もう「歌が上手すぎる」では片付けられない、身を削るような、魂のこもった歌声だったの。それくらい、渾身のパフォーマンスだったの。

 miletさんは、武道館ライヴや、”5AM”ツアーの時から、光だけではない、自分自身のダークな部分、自身が抱える痛みや苦しみ、葛藤、弱さ、本当の思いを、私たちへ向かって打ち明けてくれていたよね。武道館ライヴでのCateenさんとのパフォーマンスのとき、ピアノにのせて、miletさんは自分の気持ちを私たちに語りかけてくれていたね。あの時から、本当ならみんなに見せたくはないものも、勇気を出して、miletさんは私たちに少しずつ見せようとしてくれていたんだね。実は、私miletさんの武道館ライヴのことをnoteに書けていなかったのは、何か胸を締めつけられるような引っかかりがあったからなの。本当に素晴らしいライヴだったのに、身を削るように音楽を創り歌うmiletさんの姿を見て、何だか胸が苦しくなって、言葉にできなくなっていたの。でも、その引っかかりが、この”GREEN LIGHTS”でちゃんと解けたよ。miletさんがちゃんと私たちに伝えてくれたから、私も言葉にできるようになったよ、ありがとう。

 “5AM”ツアーの時もね、miletさんは自分の気持ちをとても大切な言葉にして私たちに伝えてくれていたんだよ。私の心のメモ(記憶の中で意訳しちゃっているから一語一句正確ではないから許してね)にはね、miletさんが言っていた

「曖昧な自分だからこそ創れる音楽がある」

「人間って白黒はっきりしているわけじゃなくて、グラデーションになっているからこそ美しい。夜でもない、朝でもない、5amの時間帯のように。」

これらの言葉が、永久保存版として残ってるの。miletさんが今回の”GREEN LIGHTS”で伝えようとしてくれたことも、これと繋がっている気がするの。

 “GREEN LIGHTS”でのmiletさんのパフォーマンスは人間離れしているくらい凄かったけれど、そこでのmiletさんはすごく人間らしかった。あれほどの類稀なる才能と美しさや優しさ、お茶目さを兼ね備えたmiletさんも、私たち1人1人と同じ人間。あれほどの才能があるが故に、凡人には計り知れない苦悩や、才能の大きさに比例するものを背負っているのかも知れない。それでも、こうして、自己と、他者と、痛みを伴うくらいに真摯に向き合うmiletさんのことを私は好きにならずにはいられないし、これからもずっと応援していく。miletさんは本当の闇を知っている人だからこそ、光を表現することができるのだと私は思うの。miletさんの音楽は信用できる、私はいつもそう思っているの。miletさんだからこそ、miletさんの音楽は、多くの人々の胸を打つ。miletさん、ありがとう。これからもずっと応援しています。

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