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『音楽文』のウェブサイトが2022年3月末をもって終了になるため、過去に音楽文に掲載し…

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『音楽文』のウェブサイトが2022年3月末をもって終了になるため、過去に音楽文に掲載して頂いたものをnoteに載せました。

最近の記事

青い光を探して、歩みを止めないmiletの音楽的進化/深化

 昨日はね、気持ちの面で、どうしても今感じているこの思いを文字にして残しておかないと、という強い思いで、一瞬でnoteを書き上げたの。昨日のnoteはね、miletさんに対して私が感じたことを書かずにはいられなかった。昨日ちゃんと自分の気持ちを発露させたことで、今日はちゃんと、昨日私が観たmiletさんの”GREEN LIGHTS”横浜アリーナ公演2日目がどれほど素晴らしいライヴだったのかを、ちゃんと落ち着いて書けそうな気がする。  もうさ、のっけから度肝を抜かれてぶっ飛ん

    • miletも私たち1人1人と同じ人間。miletが私たちに見せてくれた苦しみや痛み、弱さ。暗闇を知っているからこそ、光を表現することができる。だからこそ、miletの歌声と音楽は人の胸を打つ。

       今日、2024年3月20日春分の日、私はmiletさんの”GREEN LIGHTS”横浜アリーナ公演最終日に行ってきたの。もうね、言葉にできない色んな気持ちが混じり合ってるの。最高に素晴らしいライヴを観た後の感動と余韻、でもそれと同時に、胸を締めつけられるような、この思い。これは、私がmiletさんの武道館公演や”5AM”ツアーを見た時からずっと心の奥で感じていたこと。それが、この”GREEN LIGHTS”によって、ひとつの線で結ばれた気がする。  まずね、先にめっちゃ

      • ここ最近の気持ち

         ここ最近、自分の中で、物(モノ)に対する執着が薄れてきている。というか、物を手放したい気持ちがとても強くなってきているのを感じる。以前の自分自身からの変化。  私は今まで、物を買うことが大好きだった。大好きなアーティストたちのライヴツアーがあると、そのグッズを沢山買った。大好きなアーティストたちの素敵なグッズたちに囲まれていると、とても満たされた、幸せな気持ちになった。大好きなアーティストたちのインタビュー特集が組まれると、飛びつくように雑誌を買った。オタク心により、グッ

        • 素晴らしいライヴを立て続けに観て余韻から抜け出せないな。

           もう本当に凄かった、夢心地、まだ日常に戻りたくないな、というか戻れないな。私はこの1週間、大好きなアーティストたちのライヴに行って大充実だったの。  11月17日(金)は昭和女子大学人見記念講堂で開催されたiriさん”Plugless Tour”。  11月18日(土)はmiletさんのツアー”5PM”の東京国際フォーラムでのファイナル公演。  11月25日(土)・26日(日)はEveさんのさいたまスーパーアリーナでのライヴ”花嵐”。  三者三様の、とんでもなく素晴

        青い光を探して、歩みを止めないmiletの音楽的進化/深化

        • miletも私たち1人1人と同じ人間。miletが私たちに見せてくれた苦しみや痛み、弱さ。暗闇を知っているからこそ、光を表現することができる。だからこそ、miletの歌声と音楽は人の胸を打つ。

        • ここ最近の気持ち

        • 素晴らしいライヴを立て続けに観て余韻から抜け出せないな。

          miletさんの新しいアルバム『5am』最高だからみんな絶対聴いたほうがいいよ!あとライヴも最高だから、ぜひ行ってみてね!

           私が文章を書く時、大学時代文学部系だったからいつも評論みたいな硬い感じになっちゃうんだけど、最近それに疲れてきたから、語りかけるみたいに書いてみるね。  まずみんな、miletさんの新しいアルバム『5am』はもう聴いた?めっちゃいいよ、私miletさんが今までに出した2枚のアルバム『eyes』と『visions』も大好きなんだけど、この『5am』が1番好き。アルバムジャケットの写真の色合いとか雰囲気もすごく好き。収められた曲たちも全体的にヘヴィでダークでパーソナルな感じが

          miletさんの新しいアルバム『5am』最高だからみんな絶対聴いたほうがいいよ!あとライヴも最高だから、ぜひ行ってみてね!

          Eveがアリーナライヴ”虎狼来”で示したライヴ・アーティストとしての多面的な魅力と実力

           この感動をフレッシュなうちに大事にパックしておきたかった。  私は2023年8月26日・27日にぴあアリーナmmで開催されたEveさんのライヴ”虎狼来”に両日参加する予定だったのだが、体調不良により断念し、泣く泣くチケットをリセールに出した。何ヶ月も前からずっと楽しみにしていたライヴだった。体調も回復してきたなか、どうしても諦めきれなかった私は、ファイナル公演前日の夜にリセールのサイトを見てみた。すると、サイトを開いた瞬間にアリーナ21列中央寄りの席が奇跡的にリセールに出

          Eveがアリーナライヴ”虎狼来”で示したライヴ・アーティストとしての多面的な魅力と実力

          生きていれば、空想でまた会える。空想があるからこそ、繋がれる。

           昨日、2023年6月14日、米津玄師『空想』さいたまスーパーアリーナ公演を観てきた。ここから先はライヴレポートでも何でもなく、私の心のつぶやき、心のメモ。何の脈絡もない、心の覚書。  みんなそれぞれの生活があって、それぞれの人生がある。普段は交わることのない人たちが、空想を通して出会い、楽しくて美しい時間を過ごした後、また別れて、明日からはまたそれぞれの日々を生きる。その一瞬の刹那。時にしんどくて面倒くさい現実の生活とちゃんと向き合うからこそ、空想の大切さに気づく。そして

          生きていれば、空想でまた会える。空想があるからこそ、繋がれる。

          私のガーデン、私の心の中にある大切なもの

           “ガーデン”——その曲を藤井 風がピアノの弾き語りで歌うのを聴いた時、私は涙が止まらなくなった。  この”ガーデン”という曲は、藤井 風の2nd album “LOVE ALL SERVE ALL”に収録されている。愛と切なさと優しさ、温もりを感じさせる楽曲だ。この曲は、非常に個人的な意味で、今の私の心境にとてもフィットする。何かを手放さなければならなくなった私の心に、とても響いて、不思議なくらい、まるで私のことを歌っているような気がするのだ。  私がその曲を初めてライ

          私のガーデン、私の心の中にある大切なもの

          そこには愛とgraceが溢れていた。というか、愛とgraceしかなかった。

           ただただ本当に美しくて、素晴らしくて、幸せな時間だった。そこは愛とgraceに包まれた場所だった。  2023年1月14日(土)に開催された、藤井 風”LOVE ALL ARENA TOUR”の埼玉スーパーアリーナ公演。私はそのライヴを観て、”青春病”の本当の意味が分かった気がした。私はその曲を聴いた当初は、歌詞に出てくる《青春はどどめ色》というフレーズにより浮かんでくるイメージから、青春という儚いものにとらわれるな、という達観したメッセージを受け取っていた。でも、今回の

          そこには愛とgraceが溢れていた。というか、愛とgraceしかなかった。

          Maroon5の東京ドーム公演初日が最高過ぎた

           昨日(2022年12月3日)、Maroon5の東京ドームでのライヴに行ってきた。私が大学生の頃 “This Love”という曲がヒットしていて、その頃から私はMaroon5の曲をずっと聴いている。超大ファンという訳ではなかったけれど、思い返せば自分の生活の中で、当たり前のようにMaroon5の音楽が流れていて、大好きな曲も沢山ある。そんなバンドのパフォーマンスを生で観られるこの素晴らしい機会を逃すまいと、私は奮発して約3万円もするバルコニー席のチケットを購入した。でも購入し

          Maroon5の東京ドーム公演初日が最高過ぎた

          米津玄師がみんなと創り上げたライヴ『変身』〜さいたまスーパーアリーナ公演1日目を観て感じたこと〜

           仕事を終えた私は急いで電車に飛び乗り、18:07にさいたま新都心駅に着いた。小走りでさいたまスーパーアリーナの会場に入ると、”PLACEBO”を歌う米津さんの歌声が聞こえてきた。「しまった、18:30スタートかと思ったら18:00スタートやったんかい!」と私は自分の馬鹿さ加減に腹が立った。ドキドキしながらライヴ会場の扉を開けると、そこには宇宙のような別世界が広がっていた。  2022年10月26日18:17、私は注釈付指定席から、米津玄師さんのライヴを観ていた。注釈付であ

          米津玄師がみんなと創り上げたライヴ『変身』〜さいたまスーパーアリーナ公演1日目を観て感じたこと〜

          米津玄師とサラ・マクラクランの8つの共通点

          私の大好きな2人のシンガーソングライターたちについて。そして、「音楽文」への感謝  みなさんは、サラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)というカナダ出身のシンガーソングライターをご存じだろうか?彼女は特に北米ではよく知られているシンガーソングライターだが、日本での知名度はあまりない気がする。彼女の代表曲は”Angel”という曲で、ヴィム・ヴェンダース監督による映画『ベルリン・天使の詩』のリメイク版『シティ・オブ・エンジェル』の挿入歌となっており、耳にしたことがあ

          米津玄師とサラ・マクラクランの8つの共通点

          miletのライヴは「愛」だった

          milet 1st tour『SEVENTH HEAVEN』から受け取った愛と希望  「三度目の正直」って言葉は本当なんだな。そう思わせてくれたmiletの1st tour 『SEVENTH HEAVEN』が、2021年7月22日に東京ガーデンシアターで行われた最終公演で幕を閉じた。miletさんは、2020年3月から4月にかけて開催予定だったツアー『Green Lights』と、2020年11月から12月にかけて開催予定だったツアー『eyes』を2回ともコロナ禍により断念

          miletのライヴは「愛」だった

          米津玄師『Pale Blue』に収められた美しい音楽について

          美しいものの中にある奇妙さや下品さと真摯に向き合うことで生まれる真にポップな音楽  過去のインタビューで、自分の音楽に「遅効性の毒」を仕込む、と言っていたけれど、遅効性どころか即効性の毒だと思った。今回は、聴いてから毒が回るのが早すぎませんか、危険じゃありませんか、と感じた。これは、2021年6月16日にリリースされた米津玄師のシングル『Pale Blue』を聴いての私の率直な感想だ。  “Pale Blue”のMVを初めて観た時、米津さんの髪の色やファッションが衝撃的だ

          米津玄師『Pale Blue』に収められた美しい音楽について

          米津玄師”Pale Blue”のMVが映し出す「美」

          カラフルで奇抜なのに、エレガントで普遍的。  《ずっと》米津玄師の”Pale Blue”における、この頭から離れないくらいに印象的なフレーズを聴いていると、繰り返しの美学、繰り返しの心地良さを感じる。それは終わらない、永遠の時間を想起させる。でも、私はふと思う。”感電”や”カナリヤ”で、一瞬一瞬の、刹那的なものに宿るきらめきを歌い、表現し続けてきた米津さんが、一見それとは正反対にあるように思われる《ずっと》という繰り返しの円環を、こんなにもストレートに、狂おしく歌い上げるな

          米津玄師”Pale Blue”のMVが映し出す「美」

          米津玄師の進化する歌声に宿る普遍性

          ドラマ『リコカツ』の主題歌”Pale Blue”を聴いて感じたこと  「めちゃくちゃ面白いドラマだ、絶対に最終回まで毎週観よう!」2021年4月16日に放送がスタートしたテレビドラマ『リコカツ』を観て私が素直に感じたことだ。主演の北川景子さんと永山瑛太さんが最高に魅力的で胸がきゅんとした。まず、北川景子さんが本当に美しくてチャーミングで、主人公の咲を演じるのは北川さん以外考えられないくらい素敵だった。永山瑛太さんの演技も最高で、彼が演じる紘一は、古い価値観に囚われすぎの、現

          米津玄師の進化する歌声に宿る普遍性