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【古道を歩く】愛知県岡崎市の古道・道根往還③ ~終点・「鍛冶屋」から起点・「欠の三本松」へ歩く~


はじめに

古の方々が長く使用した古道・道根往還。
前回の記事で「この先が道根往還に続いています。興味がある方は是非……」としても良かったが、実際に自分自身が歩いてみないと見えない景色・思いもあるだろう。

そういったことから今年3月下旬のとある日。
実際に歩いてきた。百聞は一見にしかず、だ。
「ここぞ!」という絶景が点在する古道ではないため、単調な山道の写真になると思う。しかし、興味がある方などに伝われば良いと思うのだ。

なるべく単調な内容にしないためにも『岡崎市史』を参考に歴史などを織り交ぜながらゆっくりと道中を辿っていく。
基本的には写真多めの記事になるだろう。ご相伴いただければ幸いだ。

道根往還を歩く

行程の概要

道根往還の地図は下記の記事を参照いただけると幸いだ。

起点が『欠の三本松』、終点が『鍛冶屋の五本松』と伝えられている道根往還。
欠の三本木~鍛冶屋(現・鍛埜町)は約8キロの道のりだ。今の私に往復で16キロの山道を歩き切る体力があると到底思えない。

帰路の心配が頭をよぎり、鍛冶屋から欠の三本松までを歩くことにした。
鍛冶屋までは、「名鉄バス・65番 桜形行 上鍛埜停留所下車」を利用している。

名鉄バス 65番・桜形行 上鍛埜停留所下車
県道35号(岡崎設楽)線を北上する。およそ12㎞・30分強のバス旅
画像出典元:iPhoneマップ

名鉄・東岡崎駅からのバス。桜形行きは4便/日。
私は昼12時台のバスを利用した(2024/3月当時)。
※現在は時間改定のため、8時・11時・15時・19時台にバスがある模様

鍛冶屋を出発

13:06 上鍛埜着

空気が澄んでいた

バス停の下に目をやると乙川がある。

川のせせらぎが心地よい
この日の最高気温は10℃

ちなみに、この時は時間が惜しく乙川近くまで寄らなかったため、後日、(風景を写真に収める目的で)車で訪れた。
※最寄りに駐車場/スペースはないのでご注意を

山間部だけあり、やはり大きな岩が散見される
4月中旬頃
のどかな風景だ

バス停の横。乙川と反対側。
旧家・天野邸に移築された岡崎城城門が遺されている。

このように歴史を遺してくださることが有難い
画像のような由縁があるそうだ
日暮れまでに欠に着きたい、先を急ぐ旅
失礼と知りつつ道根往還に足を進める

既に執筆した記事でも旧岡崎城城門に触れたことがある。
岡崎市祐金町に在る「善立寺」にも旧岡崎城城門が山門として、その姿を今に遺している。

善立寺山門@岡崎市祐金町
旧岡崎城城門とのこと
ネコチャーン撮


さて、バスで来た方向に少々戻る。
13:14 在りし日の「鍛冶屋の五本松」付近に到着

画像右は公民館?だそうだ

13:15 道根往還の案内板発見

この傾斜のある道を進んでいくと道根往還
八幡宮は正立寺の奥にあるようだ
少し道を進むとすぐに山に入ったーーという実感が湧く

13:17 正立寺 着

ジブリ作品に出てきそうな雰囲気だ
焼杉の鎧張りの外壁が趣きがある
時間があれば参拝したかった

正立寺に向かって左手の道を進む。

しばらくは軽トラが通れそうな幅の人工道が続く

13:21 コンクリ?アスファルト?の道から土の道に変わる

画像左手のフェンスは獣除けかーー

13:22 人里近いところ故かーー。イノシシ?捕獲用の罠があった。

イノシシ捕獲用の罠だろうか
しっかりと間伐がなされている
危険を伴う作業だ
自然を守る仕事に頭が下がる思いだ

13:23 傾斜がでてきた。怠けた体にはきつい。しかし、気分は良い。

溢れ出すワクワク感と道に迷わないか……という不安感の鬩ぎ合いが始まる
次第に軽トラが入れる幅はなくなる
この緩やかな傾斜が足にくる

13:25 巨石

岩を飲み込むように木の根がはる

今回のまとめ

1つの記事で20以上の画像を貼ると見難いと個人的に思ったため、今回はここでストップ。

私個人の感想だが、鍛冶屋~県道335号(南大須鴨田)線に出るまでの古道を進むのにかなり苦慮した記憶がある。
足元に大振りな石が多々あり、体幹を問われ、更に先を行くと沢(だろうか)までの高低差でめまいがした←私は高所恐怖症。

あまり変わり映えのない風景が続きはするが、全行程・約8キロの行程を引き続きお付き合いいただけると幸いだ。


最終改定:  年 月 日( 回目)
※後に読み返した際に変更があれば、改定日を修正いたします

【注意事項】
著作権の観点から、無断引用・転載はお控えください。
引用・転載の際は必ずお声がけください。

参照・参考文献
『新編岡崎市史 民俗12』

岡崎城跡整備基本計画 ―平成 28 年度改訂版― 編集・発行 岡崎市教育委員会社会教育課
https://www.city.okazaki.lg.jp/1300/1304/1332/p011770_d/fil/okj-siryou-hyoushi.pdf



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