国際社会経済研究所(IISE)

国際社会経済研究所(IISE)は、世界の知の集積で未来の社会価値創りを牽引する、NEC…

国際社会経済研究所(IISE)

国際社会経済研究所(IISE)は、世界の知の集積で未来の社会価値創りを牽引する、NECグループの独立シンクタンクです。

リンク

マガジン

記事一覧

【図解コラム】私たちはデジタル情報をどのように電波や光で送っているか

民間企業による人工衛星を使ったビジネスによって、今後10、20年で市場が爆発的に広がると期待されている宇宙産業。さらに人工衛星の通信における媒体が「電波」から「光」…

スペースXの背景にある米の支援構造 日本社会は宇宙ビジネスをどう支えるか?【『宇宙ベンチャーの時代』著者インタビュー】

世界で宇宙開発競争が激化するなか、2023年に日本政府はJAXAに10年で1兆円規模の「宇宙戦略基金」を設置することを発表した。民間企業や大学に宇宙開発のための資金を支援…

OneWeb、Project Kuiper、中国政府……スターリンク以外の衛星コンステレーションの動向

急拡大する宇宙ビジネスの中で特に注目されている「衛星コンステレーション」。一定の軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムを指しますが、中で…

「ソートリーダーシップ」とは何か? VUCAの時代を生き抜く、新たなビジネスプロセス

近年、企業活動においてその重要性を増しているマーケティング手法の一つ「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。国際社会経済研究所(IISE)の公式noteでは、こ…

ソートリーダーの哲学が時代を切り開く! ~BtoBマーケティングの第一人者、庭山一郎氏が本質に迫る~

革新的な考えを世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つである「ソートリーダーシップ(T…

経営戦略の中心に「ソートリーダーシップ活動」を 。NECがシンクタンクを軸に進める理由とは? ~対談・NEC田中執行役 Corpora…

社会課題の解決や理想的な社会のコンセプトを自ら発信し、世の中の賛同を得ながら実現を目指す。「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の名のもとに公表するかは…

Thought Leadership evolving from marketing to corporate strategy?

I'm Kumi Fujisawa, Chairperson of the Institute for International Socio-Economic Studies (IISE). Here at IISE, we serve as an independent think tank within th…

なぜルクセンブルクは世界有数の宇宙ビジネス国家になりえたか

世界最大級の衛星通信企業であるSESが本社を構え、欧州最大規模の宇宙ビジネスカンファレンス「NewSpace Europe」を毎年開催するなど、世界の宇宙ビジネスにおいて大きな存…

「必要なのは、衛星データが前提の社会デザイン」新しいルール構築に向けた、城戸彩乃さんの仲間づくり

宇宙ビジネスに取り組む企業の増加や衛星データ利活用の推進によって、宇宙産業は今後 より大きな発展が予想されています。そんな中で、将来的に宇宙ビジネスをより大きく…

ソートリーダーシップがマーケティングから企業戦略へ進化する?

はじめまして、国際社会経済研究所(IISE)理事長の藤沢久美です。 私たちIISEは、マーケティング手法の一つであるソートリーダーシップをベースにした経営戦略『ソートリ…

ソートリーダーシップHub(TL Hub)、ここにはじまる。

はじめまして、国際社会経済研究所(IISE)の公式noteです。2024年度から本noteにて「ソートリーダーシップHub(TL Hub)」を新設します。 ここでは「ソートリーダーシッ…

Web3実装社会のデザイン

2024年2月9日、国際社会経済研究所(IISE)が開催した「IISEフォーラム2024 ~知の共創で拓く、サステナブルな未来へ~」では、各テーマに沿ったブレイクアウトセッション…

自動運転や防災・減災まで 地図アプリだけじゃない測位衛星の活用事例

自動車のカーナビゲーションシステムやスマートフォンの位置情報サービスに活用されている、衛星測位システム。アメリカによる28機の人口衛星からなる全地球測位システム「…

基幹インフラ事業者の審査がスタートする意義とは?

5月17日からいよいよ経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ事業者の審査制度の運用がスタートします。日本の経済安保が前進していく大きな節目となるのは間違いありま…

環境問題解決に向けた先端技術、宇宙、資金~ASIA GREEN TECH SUMMITインタビュー~

IISEの野口聡一理事が、2024年3月8日にシンガポールで開催されたASIA GREEN TECH SUMMIT(日本経済新聞社・Financial Times共催)のキーノートインタビューに登壇しました…

宇宙技術をいかにして生活に溶け込ませるか 北欧デンマークに学ぶ、オープンな社会実装プロセス

宇宙ビジネスの広がりにともなって、日常生活における「宇宙の利活用」が本格化することが予想されます。それによって生まれたインフラやテクノロジーを日常生活に浸透させ…

【図解コラム】私たちはデジタル情報をどのように電波や光で送っているか

民間企業による人工衛星を使ったビジネスによって、今後10、20年で市場が爆発的に広がると期待されている宇宙産業。さらに人工衛星の通信における媒体が「電波」から「光」へと変わると、地球上ではさらなる高速・大容量・低遅延の通信が実現すると言われています。 以前、IISE noteのコラム記事では「情報通信において電波と光にはそれぞれどんなメリットがあるのか」を紹介しました(記事リンク)。そもそも、私たちは普段スマホやPCで文字や音声、画像に映像と、さまざまなデータを送り合って

スペースXの背景にある米の支援構造 日本社会は宇宙ビジネスをどう支えるか?【『宇宙ベンチャーの時代』著者インタビュー】

世界で宇宙開発競争が激化するなか、2023年に日本政府はJAXAに10年で1兆円規模の「宇宙戦略基金」を設置することを発表した。民間企業や大学に宇宙開発のための資金を支援するもので、国内の宇宙ビジネスの活性化に期待がかかる一方、国内事業者からは「“補助金”で宇宙ビジネス市場が育つのだろうか」と懐疑的な声もあがっている。 宇宙産業においてベンチャー企業がビジネスの軌道に乗るまでには大きなリスクがあり、イーロン・マスク氏率いるスペースXが成長を遂げたのは、NASAによる新しい

OneWeb、Project Kuiper、中国政府……スターリンク以外の衛星コンステレーションの動向

急拡大する宇宙ビジネスの中で特に注目されている「衛星コンステレーション」。一定の軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムを指しますが、中でも近年は米Space Xの「Starlink(スターリンク)」を筆頭に、高度200km~2000kmの軌道上に何百、何千、何万機と衛星を打ち上げて連携させる"低軌道・大規模”の衛星コンステレーションを各企業や政府が計画しており、関心が寄せられています。 Starlinkはすでに高度550kmの低軌道に5250機以上

「ソートリーダーシップ」とは何か? VUCAの時代を生き抜く、新たなビジネスプロセス

近年、企業活動においてその重要性を増しているマーケティング手法の一つ「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。国際社会経済研究所(IISE)の公式noteでは、これから全5回にわたって、ソートリーダーシップの意義や進め方、プロセスなどについて解説します。 ソートリーダーシップの考え方自体は、以前からあるものでした。新たな価値や市場を築き、世界に大きなインパクトを与えてきた様々な企業の活動を振り返ると、ソートリーダーシップと呼べるものが少なくないことに気

ソートリーダーの哲学が時代を切り開く! ~BtoBマーケティングの第一人者、庭山一郎氏が本質に迫る~

革新的な考えを世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つである「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。その重要性を多角的に考察するために、各専門家にインタビューする第一弾は、日本におけるBtoBマーケティング分野の第一人者である、シンフォニーマーケティングの庭山一郎氏です。「ソートリーダーは最上位のリスペクトを表す言葉」、「ソートリーダーには哲学が必要」といった示唆とともに、日

経営戦略の中心に「ソートリーダーシップ活動」を 。NECがシンクタンクを軸に進める理由とは? ~対談・NEC田中執行役 Corporate SEVP 兼 CGAO×IISE 藤沢理事長

社会課題の解決や理想的な社会のコンセプトを自ら発信し、世の中の賛同を得ながら実現を目指す。「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の名のもとに公表するかは別として、こうした活動を展開する企業は少なくないと考えられます。様々な形でソートリーダーシップを実践する企業の経営層、キーパーソンの方々と、シンクタンク「国際社会経済研究所(IISE)(以下、IISE)」理事長の藤沢 久美による対談を通して、ソートリーダーシップにおける活動のヒントを見出し、新たな知見

Thought Leadership evolving from marketing to corporate strategy?

I'm Kumi Fujisawa, Chairperson of the Institute for International Socio-Economic Studies (IISE). Here at IISE, we serve as an independent think tank within the NEC Group, spearheading "Thought Leadership Activities," a management strategy

なぜルクセンブルクは世界有数の宇宙ビジネス国家になりえたか

世界最大級の衛星通信企業であるSESが本社を構え、欧州最大規模の宇宙ビジネスカンファレンス「NewSpace Europe」を毎年開催するなど、世界の宇宙ビジネスにおいて大きな存在感を発揮しているルクセンブルク。 世界から宇宙分野の民間企業が70社以上集まっており、NASAから月への貨物輸送を委託されている日本の宇宙ベンチャー・ispaceも、2017年よりヨーロッパの事業開発拠点として同国にオフィスを構えています。 国土面積は神奈川県ほどという小国にもかかわらず、ルクセ

「必要なのは、衛星データが前提の社会デザイン」新しいルール構築に向けた、城戸彩乃さんの仲間づくり

宇宙ビジネスに取り組む企業の増加や衛星データ利活用の推進によって、宇宙産業は今後 より大きな発展が予想されています。そんな中で、将来的に宇宙ビジネスをより大きく育てていくため、携わる企業や人にとってはどういった取り組みが必要になるのでしょうか。 自身を「技術の翻訳者兼プレイヤー」とし、企業と連携した宇宙テクノロジーの社会実装に取り組んでいるのが、株式会社sorano me代表の城戸彩乃さん。同社は主に宇宙産業に関する業務支援やコンサルティングを行い、宇宙技術の利活用を考える

ソートリーダーシップがマーケティングから企業戦略へ進化する?

はじめまして、国際社会経済研究所(IISE)理事長の藤沢久美です。 私たちIISEは、マーケティング手法の一つであるソートリーダーシップをベースにした経営戦略『ソートリーダーシップ活動』の牽引役を担う、NECグループの独立シンクタンクです。そもそもシンクタンクが、マーケティングの手法を取り入れて経営戦略の牽引をするというのは、とてもユニークな試みです。私たちにとっても日々、新たな挑戦でもあります。 そんな私たちの日々の挑戦から見えてきた「経営戦略」の視点から「ソートリーダ

ソートリーダーシップHub(TL Hub)、ここにはじまる。

はじめまして、国際社会経済研究所(IISE)の公式noteです。2024年度から本noteにて「ソートリーダーシップHub(TL Hub)」を新設します。 ここでは「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」、およびソートリーダーシップ戦略における有用な情報を、様々な観点からみなさんに触れていただけるよう、シンクタンクであるIISEが発信をしていきます。まさに「ソートリーダーシップのハブ(Hub)」となる媒体であり、拠点です。 私たちはTL Hubを、

Web3実装社会のデザイン

2024年2月9日、国際社会経済研究所(IISE)が開催した「IISEフォーラム2024 ~知の共創で拓く、サステナブルな未来へ~」では、各テーマに沿ったブレイクアウトセッションを実施。「Web3実装社会のデザイン」のセッションについて紹介します。国際社会経済研究所(IISE)理事長の藤沢 久美、Decentier代表取締役の小畑 翔悟 氏、IISE 特別研究主幹の池野 昌宏らが登壇し、「Web3の社会実装を進めるうえでこれから求められること」について議論しました。MIMIG

自動運転や防災・減災まで 地図アプリだけじゃない測位衛星の活用事例

自動車のカーナビゲーションシステムやスマートフォンの位置情報サービスに活用されている、衛星測位システム。アメリカによる28機の人口衛星からなる全地球測位システム「GPS」がおなじみですが、日本でも準天頂衛星システム「みちびき(Quasi-Zenith Satellite System、QZSS)」が、測位衛星4機体制で2018年から運用されています。 衛星測位システムは、複数の測位衛星から発信した電波を(スマートフォン等の)受信機が受け取り、測位衛星それぞれとの距離を測り受

基幹インフラ事業者の審査がスタートする意義とは?

5月17日からいよいよ経済安全保障推進法に基づく基幹インフラ事業者の審査制度の運用がスタートします。日本の経済安保が前進していく大きな節目となるのは間違いありません。 基幹インフラ事業者の審査は経済安全保障推進法の4つの柱の一つで、電力、水道、空港、銀行、鉄道、携帯電話といった国民の安全にかかわる基幹インフラが外国からのサイバー攻撃や破壊工作などによってサービスの安定供給が妨害されないようにするための制度です。 基幹インフラ事業者は自社の設備の安全性について国からの事前審

環境問題解決に向けた先端技術、宇宙、資金~ASIA GREEN TECH SUMMITインタビュー~

IISEの野口聡一理事が、2024年3月8日にシンガポールで開催されたASIA GREEN TECH SUMMIT(日本経済新聞社・Financial Times共催)のキーノートインタビューに登壇しました。今回はこのキーノートインタビューの内容を報告します。 同イベントでは、アジア地域を中心とした各国のビジネスパーソンが参加し、アジアにおけるGXの方向性についての活発な議論が行われました。 キーノートインタビューのモデレーターは、日本経済新聞社の安藤淳編集委員が務められ

宇宙技術をいかにして生活に溶け込ませるか 北欧デンマークに学ぶ、オープンな社会実装プロセス

宇宙ビジネスの広がりにともなって、日常生活における「宇宙の利活用」が本格化することが予想されます。それによって生まれたインフラやテクノロジーを日常生活に浸透させていくためには、どういったプロセスが必要になるのでしょうか。 IT技術とテクノロジーの社会実装における成功例として注目されているのが、北欧・デンマークのスマートシティの事例です。ロスキレ大学准教授で北欧研究所の代表・安岡美佳さんは、デンマークによる技術実装の様子を、とても「さりげない」ものと表現します。 デンマーク