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[2023-2024]年末年始あれこれ②

続きます。

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二〇二四年元日、連休二日目。
八時前に起床。前日は年を越しながらそこそこ喋って起きていたので、初日の出タイムはぐっすり眠っていた。カーテンを開けたら晴れの日の光がまぶしい。おはよう新年。今年もよろしく。

少しして、今年最初のオンライン自助カフェを開店。昨年、一昨年は出勤前に化粧しつつ開けたな…と思いを馳せていたら、いつもと違うメンバーが参加してくれた。何を話したのかは忘れた(毎回そんなもん)。実家に帰省してぬくぬくのんびり過ごしている子がいたりして、ちょっとした特別感をお裾分けしてもらった。

カフェ閉店後、布団の引力が強すぎて吸い寄せられるように二度寝。私の人生、たぶん、「睡眠時間」は平均~平均以下レベルだろうけど、「二度寝時間」は圧倒的に平均より長い気がする。二度寝で睡眠を確保している感じ(早朝覚醒が頻繁なだけかもしれない…)。要するに元日からデフオルト睡眠。

ますます日が高くなってから(ちゃんと)起床。
朝ごはんはお雑煮。と言っても、特にお正月を演出するものは準備していなかったので、餅入りごった煮、みたいなお雑煮。緑色を補うためにパクチーを入れたら、一気に国籍不明になった。香味野菜圧勝。少量でこんなに主張できる存在だとは…わたしもパクチーのような存在感・影響力がほしい。

その後、映画を観た。
コメントでおすすめしてくださった「ラヂオの時間」。三谷幸喜監督のコメディ映画。コメディ? 喜劇? どたばたしっぱなしのストーリー展開なのに、そこここで感情移入してしまう。
おもしろかったー!まる。年始に観るに最適だった。多少変な人間がいてもいいよね、と思えたところも、自分にとって良かった。救われた。

夕方、近所に初詣に行くことにした。
いまの土地には明るくないので、神社やお寺がどこにあるのかよく知らない。とりあえず検索して、徒歩圏内でお参りできる場所を探した。

おそらくいつもはたいしてひと気のないであろう、こじんまりした神社だった。元日という日柄、家族連れなど参拝客は多かった。屋台も出ていたし。小さな子がりんご飴をなめている。久しぶりに実物見たけど、あの色、やっぱり毒々しすぎやしないか?

行きと違う道を通って帰宅。
わざと遠回りをしながら帰っていたら、たまたまだけれどいつも通勤で通る道に出た。
この道はいぬくんのお家がある道。
とにかく、めちゃくちゃに吠える大型犬を飼っている家があるのだ。ご近所迷惑にならないのかしら…とまったく無関係のわたしが勝手に心配してしまうくらい、通るたびにその犬はよく吠える。
でもビー玉のようなきれいな目をしていて、湿ってつやのある鼻を持っているのだ。
わたしは通るたび、小声で「いぬくーん」と呼んでいる。いぬくんは、わたしが呼ぼうが呼ぶまいが、ただめちゃくちゃに吠える。番犬としてはかなり有能だ。
日常ですっと通り過ぎるいぬくんの家を、その日はちょっと立ち止まってみた。
「いぬくーん」
いつも通り吠える。よく響く声質、声量。あまりに吠えるので家の中からひとが出てくるかもしれないな、とも思ったが、どうやら留守のようだった。
「いぬくーん」
いぬくんは門の後ろをうろうろしながら吠え続けた。わふっ、わふっ。うううーー。うー、わふっ。
吠えるいぬくんを眺めながら、やはり大型犬は少し怖いと思った。道端でこんな野良犬に出会ったら、そーっと逃げるだろうな。施錠した門という隔たりがあるからこそ、のんきに「いぬくーん」などと呼びかけることができるのだ。何もないところでこの犬を本気で怒らせたら、噛みつかれて腕を引きちぎられるかもしれない…など妄想してしまう。
わたしが敵かどうかを見定めるように、いぬくんは吠え続けた。そんないぬくんを門越しに見つめていたら、家の主が帰宅された。
「あのー…」
「すみません、ワンちゃん見てただけです」
怪しまれたかな、と思い、そそくさと帰ろうとすると、「あ~、この子も喜びます、相手してやってください」などと言われてしまった。なおも吠え続ける犬を、飼い主の女性が頭を撫でてなだめている。
「よかったねえサンデイ、よしよし」
「サンデイくん、ですか? サンデイちゃん?」
「あー、オスです。サンデイくん」
「晴れの日生まれ、ですか?」
「そうそう」
くしゃくしゃと頭を撫でられ、鼻に顔を近づけられ、背中の毛並みを梳くように撫でられ、飼い主の手と温もりに安心したのか、次第に吠え方は穏やかになっていった。わふわふ、わふっ、わふわふ。わたしは最後まで怖くて、触ったり撫でたりはできなかった。でも、名前は覚えとこう。
「また来ますね」
サンデイに手を振って、帰路に戻った。

帰宅して、お風呂に入り、ごはんを食べ、読書の続きをした。
苦しくなるニュースが飛び込む。いまのわたしは思いを寄せることしかできないけど。実質的にできることは、少しずつ、自分に無理のない範囲でやろう。そう決めて、求められてもいないのに傷つくのはやめることにする。

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おかげさまでのんびりできました。
親のパートナーくん問題はまだくすぶっているけど、問題をできるだけ自分の中に留めないで外に出しておく、という練習台だと捉えることにする。年齢を重ねても親関連のことでこんなに感情持ってかれるとは。まあ、自覚できてるからいっか。自覚や気づきは第一歩。って、怖がらずにそろそろ二歩目も踏み出したい。

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