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【対談】第3弾 読者を惹きつけるタイトルとは

NCOMICの赤坂です。
本日は対談企画第3弾目です!
作品の顔とも言える「タイトル」に関して、
大田と赤坂が考えるポイントを対談しようと思います!
タイトル決めで悩んでる作家様に、少しでも参考になればと思います。

その前に、タテコミ原作大賞のお知らせをさせてください!
いよいよ明日応募開始となります!

〜〜タテコミ原作大賞お知らせ〜〜

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 ※「企画・脚本・ネーム」セットでのご応募も可能です。
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「LINEマンガ」「ピッコマ」「めちゃコミック」「コミックシーモア」
受賞者は担当編集と連載を目指そう!
詳細な情報は、X(旧:Twitter)、やLINE公式アカウントをフォローしお待ちください!

●赤坂:
読者を惹きつけるタイトルを作るには、
多くの重要ポイントがあると思いますが、2点に絞ってお話しできたらと思います。
①作品内容が分かるタイトルにするべきか
②トレンドを意識したホットワードを入れるか

まず最初に①に関して意見伺いたいです。
昨今のトレンドは、キャッチかと思うほど長いタイトルもあり、
大田さんはそのようなタイトルをどう思いますか?

●大田:
良いと思います。
縦コミックは現在似たような内容で、飽和状態なジャンルもあります。
例えば、ロマンスファンタジージャンルの2作品で閲覧を迷っていた場合、
最終的に読者が決めるのは「タイトル」になると思います。
そこで読んでいただくための差別化として、「キャッチ」のような長いタイトルは、一つの惹きを作れるポイントになると思います。
もちろん、ただ長いタイトルという訳でなく、「起承転結」を意識したタイトル名がいいですね。

●赤坂:
起承転結とは、「主人公の目標を簡潔にまとめたタイトル」って認識で良いですかね?

●大田:
はい。
「主人公が達成したい目標」や、
「置かれた状況にてこれからどう動いていくか」など、
主人公の行動に共感した読者や、作品を探している読者が一目で内容をわかるので、起承転結は重要ですね。

●赤坂:
そうですね。次のお題、
②トレンドを意識したホットワードを入れるか
こちらに関して、どう思いますか?

●大田:
読者が求めるホットワードを、積極的に入れるべきと考えます。
トレンドは早くて半年で変わりますが、電子書籍市場で人気なうちは絶対に入れるべきですね。

●赤坂:
はい、私もそう思いますが、ただマイナスな面もあるかと思います。
トレンドを意識したタイトル決めは、トレンド外になった時一気に読まれなくなるので、見極めが重要かと思いますね。
縦コミックの場合、制作着手してから約8ヶ月で電子書店でリリースできますが、大田も述べましたがトレンドは早くて半年程度で変わります。
8ヶ月後には、トレンドに合わせた作品が市場で飽和状態になっており、
飽和状態になった設定や舞台の作品は徐々に読まれなくなっていき、トレンドが変わると私は考えます。
なので、今のトレンドを意識したタイトル決めは需要かと思いますが、
リリース時期なども考慮してホットワードを入れるか決めるべきと思います。

●大田:
なるほどね。
たしかに、今までそういった作品いくつかあったからね。

●赤坂:
そうそう。
そういえば、今まで取次作品のタイトルを大田さんが決めてましたが、「NCOMICの取次作品のタイトル決めで意識した事」などございますか?

●大田:
2点あって、1つ目は、先ほども述べた「起承転結」です。
2つ目は、デザインとして出来上がった時のカッコ良さを考えます。
デザイン(ロゴ)に落とし込んだ時、
 ・作品のキーワードを強調できるか
 ・表紙素材とタイトルの意味がマッチしているか
 ・表紙素材を邪魔しない文字量か
この3点を意識してましたね。

●赤坂:
どれも重要ですね。
取次の場合、用意された表紙素材に合わせてタイトルを決める必要がありますからね。
大田さんが個人的に好きなタイトルを伺いたいです。

●大田:
株式会社リバースさんの「結婚商売」という作品ですね。
日本には四文字熟語があり、
4文字の漢字に対して抵抗感がないと思います。
そして、「結婚」と「商売」という似つかない二つの単語が、
一つの造語になることによって、関心を惹く意味を生み出し、
読者を惹きつけるタイトルになってるので好きですね。

●赤坂:
わかります。
某電子書店でも四文字のタイトルは引きが強く人気ですよね。

私が個人的に好きなタイトルは、
LINE WEBTOONさんの「俺だけレベルMAXなビギナー」ですかね。
タイトルがシンプル且つキャッチーなので好きなのですが、
本作がリリースした頃はピッコマさんにて「俺だけレベルアップな件」という作品が大ヒットしていて、それを意識したタイトル付けかなって思いました。
どちらも「俺レベ」って略せるんですよね。
マーケティング観点で考えると、「俺レベ」って検索したユーザーの検索候補に「俺レベ」が二つあり、意図してないほうの「俺レベ」も知る機会になり、他社同士ですが相乗効果を生み出すなと思いました。
そういった所も意識したタイトル付けなのかなと思い、個人的に好きなタイトルですね。

●大田:
そうだね。
タイトル決めの時は、検索も考慮して決めるところもあるよね。

●赤坂:
最後に、タイトル次第で売上は左右されると思いますか?
結果論でしかないけど、今までの経験則からお伺いしたいです。

●大田:
あると思う。
やっぱり、たくさん時間掛けてつけたタイトルの作品は売れるからね。
その作品を読み込んで魅力となる部分を考え、
どのようなホットワードが今のトレンドに合うか、ユーザーが一目惚れしてくれるタイトルか、って考え込んだ作品はすごく売れるね。

●赤坂:
なるほど、私も思います。
私は記憶に残るタイトルが売れると思います。
読者は平均して縦コミックを10作品以上閲覧していると聞きますが、
覚えやすくて、キャッチーなタイトルほど翌週も閲覧しているなって思う場面がありました。
なので、タイトル次第で売上は左右すると思いますね。

●赤坂:
今回は「惹きのあるタイトル」に関して対談しましたが、やはり私たちは作家様ファーストの考えに基づき、作家様がつけたいタイトルを尊重すべきと一番に考えます。
その上で、編集者としてアドバイスし、一緒に納得できるタイトルを決めれたらなと思います!

最後に「NCOMIC編集部」採用募集のお知らせをさせてください。
事業拡大に伴い採用を始めました。
共に上位1%の作品作りをできる方を募集しています。
今まで縦コミックに関係する仕事でなくとも、挑戦してみたい意欲あれば応募いただきたいです!

【求める人材像】
・縦コミックが大好きで、余暇があれば閲覧している人
・人をサポートする業務が好きな方
 (作家さんを全面的にサポートする必要があります)
・俯瞰力があり、全体像を把握してプロジェクトをハンドリングできる方
・分析が得意でご自身の意見を言語化し、わかりやすく伝えることが可能な方

そして赤坂の個人的な思いですが、
今までの人生で様々な経験を積んでいる方と一緒に仕事したいです。
分かりづらい表現をしてすみません。成功体験だけを聞きたいわけじゃないです…!
友達付き合いの悩み、部活で辛かったこと、大恋愛の末に破局、友達や恋人に嫉妬、受験失敗、遊びすぎた大学生活、やらかした就活面接などなど…。

編集者が生きてきた「人生」が作品のアイディアに繋がる事があります。
成功と失敗体験、その時感じた思いや悔しさ、あの時の何とも言えない感情など。

あなたの人生の全ての要素を、縦コミックに活かせると思います。
ぜひ、面接では様々な経験を聞かせてください。

応募はこちらからよろしくお願いします!(5営業日以内にお返事します)

本日もお読みいただきありがとうございました!


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