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子育て#5息子の事~大学休学~

2人の子供に恵まれ子育てをしてきた。

今から約3年程前に2人共、就職が決まりそれぞれ独り暮らしを始めた。

先日私の誕生日に合わせ約1年半ぶりに息子と娘が帰ってきた。

コロナワクチンも打ち、今なら…と2人で相談して来てくれたようだ。

ありがとう。

会えたのがとっても嬉しくて写真を何枚も取る。

その日は私の母、彼らのおばあちゃんも看護小規模多機能から帰って来ていて、家でゆっくり過ごす日程。孫と分かったような分からないような…でも嬉しそうな表情を時折みせていた。




そうあれはまだ長男が大学3年生だったある日。



大学を1年間休学したいと私達に訴えてきたのだった。

やっぱり公務員試験を受けようと思っているが、今まで視野に入れていなかったから、勉強してきていない。休学して準備したいといった内容だった。

それはちょうど私の乳癌が発覚してすぐの頃だった。

そしてその私の病気の事は、今後の人生を考えるきっかけになったのかもしれない。


自分の人生なんだからと何もいわずこちらは待つ事に。

彼の事だからきっと色々考えたんだと思う。

それならば待つしかない。

何年かかっても、出来れば卒業だけはして欲しいとは思っていたけれど。

1年間アルバイトをしながら生活をし、勉強?バンド?そこそこ楽しんでいたようだった。

1年後仲間達は卒業していく。

どんな思いでいたのかは知るよしもないが1年間の休学後、大学に復学し無事に卒業した。

就職試験を幾つも受けたけれど全滅したからと、部屋を引き払って自宅に帰って来た。

バイトをしながら勉強も。

就職試験を春、夏とその後も受け続け秋にようやく合格通知を受け取る。合格が決まってから一週間位しか余裕はなく、すぐに県外の勤め先の近くに住む所を見つけなければならない。

大学の時の部屋もほとんど自分で決めていた。念の為2~3ヵ所内見について行った事を思い出す。

その時はまだ未成年だったので親の私のサインがその時は必要だったが、家賃もびっくりするぐらい安いものを選択していたし、買い物や通学に便利な立地だった。


なかなか見る目がある。

今回は全て本人が処理。私はいまだに訪問していない。

あっという間に家を出ていってしまった。

子供の頃、この子が大人になって困らない様に育てるのが私の役目と思って育ててきた。

厳しかったと思う。

お小遣いも余り渡していなかった。

友達とコンビニに行ってもかなり我慢していたようだった。

今日ね、友達とコンビニに行ったんだけど、友達が新しい遊戯王のカード幾つも買っていたんだよ。いつもなんだ。凄いね。

その言葉の中には友達をうらやましいと感じているだけではなく、色々な感情があったのだと思う。

何かを買うと本当に欲しい物があった時買えなくなる。我慢する事をいつも選択してきた。



成績はまずまずだったが、ほとんど勉強しなさいとは言わなかったかな。

忘れ物ない?

ご飯食べなさい!

手を洗って!

などなどは口うるさくいつも言っていた気がする。

子供は授かり物というけれど、妊娠がわかった時は感激で胸が一杯だった。

私の所に来てくれてありがとう。

いつもそう思っていた。

無事に生まれて来てくれてからは大切に大切に育ててきた。

偉い大人にならなくていいから、優しくてしっかりとした大人になって欲しかった。

誰かの役に立てる人になって欲しかった。


頑張っているようだ。

背中を見て育つとはいうけれど。

頑張りすぎないで元気でいてくれれば…それだけでいい。


読んでいただきありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように