20代の僕には "体力" しかない


人生は年代によってフェーズが異なる

「20代で種を撒き、30代で芽が出て、40代でやっと花が咲く。お前は生き急ぎ過ぎだ。」

僕が以前勤めていたITベンチャー企業の、40歳の社長に言われた言葉だ。社長は、学生時代から起業して当時で5社くらい経営する、叩き上げの経営者だった。

対して、当時の20歳の僕は「25歳までに幸せになれなければ人生に意味はない。そのとき光が見えなければ、自殺します。この会社は踏み台だから、来年には辞めます。」と社長に言い放つほど、尖っていてハングリー精神旺盛で悲観的な死に急ぎ野郎だった。

その後、社長からはハングリー精神を買われ「毎月サシ飲み権」を手に入れ、哲学や社会のリアルを教えてもらうことで更正できた。だから、今では社長の言う事は間違いではなかったの"だろう"と思っている。

↑の社長の言葉は抽象的だ。ここで少し考えてみよう。

成功の微分

人生における何かの成功を微分すると、必要最低限の要素がある。ここで言う成功というのは

  • 結婚や子育てなどのライフイベント

  • 転職や起業

  • 事業を軌道に乗せること

のようなことだ。
例として、起業であれば『アイデア』があって、それを実現するための『資金』『人脈』または『スキル』を用意した上で、アイデアを実現するための『体力』が必要だ。

これが必要最低限の要素。

  1. アイデア

  2. 資金

  3. 人脈

  4. スキル

  5. 体力

フェーズ

果たして、これらの必要最低限の要素はいつ手に入れられるのか。

赤ん坊

知識も経験もない。あるのは自らの身体のみ。

10代

『アイデア』がある…人もいるだろう。
ただ、行動する『体力』はあるようで無い。実際、社会人と学生のコラボなどで、どうしても引っ込み思案になってしまいがちだ。

20代

社会人になり、これをやりたい!あれをやりたい!という『アイデア』はある。ただ、生きてきた年数が少ない分、知識は少ない。『アイデア』は知識の組み合わせである以上、上の年代に比べたら少ないし洗練はされていない。
起業や就職を経験して、社会の成り立ちを実感する年頃だ。それによって小さな成功体験を積み上げ、自信に繋がり、何かを実現しようと行動する『体力』ができる。しかも、知識や経験も浅いからこそ、怖がらずに挑戦もできるので、人生で最も体力があるフェーズだ。

ただ、『資金』と『人脈』などのリソースは無い。

30代

20代に比べて『資金』と『人脈』が少し積み上がってくる。小さなことなら実現できる。

40代

『資金』と『人脈』が潤沢になりはじめ、『スキル』も手に入れて事を成す準備はできている。ただ、『体力』は落ちてくる。

現状の打開策

ここまでは、一般論だ。僕に当てはめて考えてみよう。

20代の僕が登別市で何かを変えたい!と、温めている『アイデア』は沢山ある。バリバリの『体力』を使って行動をしたくても、まだ要素が不足していて事を成すことは難しい。

しかも『人脈』は、移住して1年未満だ。『資金』は今どき、小資金で始められることもあるし、クラウドファンディングや補助金の活用も考えると少しハードルは低い。『スキル』は、IT系のパソコンスキルと少しのコミュニケーション能力くらいだが、誰かと協力することで補える可能性はある。

だから、今は最速で事を成すために『人脈』が必要だ。

今持っている『体力』を使って、『人脈』をつくる。その際、『アイデア』を、コミュニケーション能力の『スキル』でプレゼンする。
加えて、時間を使って『スキル』も磨く。

今持っているものを最大限に活かして、別の要素を生み出す。やはり、20代は種を撒くフェーズなのだ。

これが20代の打開策であり、30代の僕にバトンを繋ぐ方法だ。

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