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爪楊枝おじいちゃん。

まだまだ続く以前働いていた教室ネタ。その3。

ある日教室で仕事していると、入り口の(全面ガラス張りでガラスの両開き扉の教室です)ところでうろうろ入りたそうにしているおじいちゃんを発見。何か用事かと思って、慌てて入り口に行き、わたしは「こんにちは!どうされましたか?」と声をかけてよくよく見ると、おじいちゃんは、パジャマ姿にぞうりで足元もおぼつかない様子で、手に一生懸命何かを抱えていました。
よく見ると、爪楊枝の束(丸い筒にはいったやつ)でした。
おじいちゃんは、私の顔を見るなり、ヨロヨロしながら震える手で爪楊枝を差し出し、小さな声で何かを呟きました。
よく聞き取れなかったので「はい?なんですかね?」と聞き直したら、一生懸命声を振り絞って(それでも小さな声でしたが)
「こ・・これ売ってないですか?」と爪楊枝を差し出されました(笑)
「え???爪楊枝ですか?」というとおじいちゃんは「うん」と可愛く頷いて、「ん〜とですね、ここはパソコン教室だから爪楊枝は売ってないんですよ〜」とお伝えしたら、「ない?これない?ないのか・・・」と寂しそうに言われたので、「ここを出てすぐ右側にセブンイレブンあるからそちらに行かれたらいいですよ。」とお伝えしたら、おじーちゃんは嬉しそうにこっち?って指を指しながら私にいうので”うんうん”とガラス越しに頷いたら、おじいちゃんは迷わず”左”に颯爽と歩いて行ったのでした(笑)

なんだったんだ・・・・・汗

という話でした(笑)