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ディープ・パープルの新曲「Portable Door」は、ドラえもんの“どこでもドア”か?

「ポータブル ドア」ビデオ撮影の舞台裏映像を誰よりも早くご覧ください。 

https://www.facebook.com/share/p/77YMG8dAsVYHnU8D/

「Portable Door」はディープ・パープルの新しいアルバム「=1」からの最初のシングルです。

ここで「Portable Door」を聴いてください: 

ミュージックビデオはベルリンを拠点とする代理店Mutter&Vaterによって制作され、Leo Feimerが監督した。

このビデオでは、ニュー アルバムのアートワークを背景にディープ パープルを紹介し、ステージを共有してパフォーマンスするバンドの本質を捉えています。

※※※

Listen to ‘Portable Door’:

Access the new album ‘=1’:

 Director:
Leo Feimer 

DoP:
Thomas Otto

Production Company:
Mutter & Vater Productions GmbH
Executive Producer:
Frank Hoffmann

Producer:
René Skwara

PA:
Manuel Kunst

Runner:
Paul Bading

1st AC:
Flu Popow
Grip:
Manuel Padilla
Gaffer:
Benjamin Erdenberger
Lighting:
Felix Plüddemann
Lighting:
Florian Heinrich
Lighting:
Emma v.d. Lieth

HMU:
Kristin Røs
Stylist:
Tanja Forgo-Mettler
Styling Assistance:
Laura Rauth
Styling Assistance:
Ella Garcia de Lago
Styling Assistance:
Julian Stamm

Art Direction:
Annika Burmester

Edit:
Simon Klinkerz

Color:
Nadir Mansouri / MoGrade

3D Animation:
Noah Osarenren 
2D Animation:
Leo Feimer

Catering:
DreiSommer Küche

Camera, Light & Studio:
PRG Cinegate 
Car Rental:
CMS
Set Equipment:
Knackscharf

Special thanks to:
Bodo Grams, Michael Höhne

※※※

イアン・ギランによる原語の歌詞に、句読点を付けてみました。

It came to me one day in Jerksville.
Man, I was right on the edge. 

That jacket’s too small for a man of your size.
And those socks are too big for your head.

My eyes glaze at whatever you say,
But I’m listening, do tell me more,

It goes under the bridge, right over my head.
And out through my portable door.

I was trapped in a dire situation.
Between reason and someone-in-law.

The winner takes all and runs off with the ball.
Nothing could pleasure me more.

Times were, I’d have spoken my piece.
For a minute or two held the floor.
But I can’t get a word in so here I am hurtling. 
Right out through my portable door.

(interlude)

The jabbering’s hurting my brain cell so bad.
For once in my life I am bored.

The public house beckons, I follow the call. 
And slip in through my portable door.

The unlikely event came upon me.
I wasn’t prepared for the shock.

Once round my 【neck】 and twice round the 【deck.】
And the rest disappeared up the 【block.】

So here we are and everything’s changed.
Faster than ever before.

You gotta be joking, man what are you smoking.
Blow it out through my portable door.

※※※

Portable Door って、要するに、ドラえもんのどこでもドアみたいなものかも。

曲調は、名曲アルバム『マシン・ヘッド』に収録された「Pictures of Home」を思わせるのがあり、ちょっとセルフカバーっぽいですね♬

イアン・ギランによる原語の歌詞に、句読点を付けてから、Google翻訳後に意訳してみました。

※※※

ある日ジャークスビルで思いついたんだ。

おいあんた、俺は崖っぷちに立ってるんだ。
そのジャケットはあんたのような体格の男には小さすぎる。
そしてその靴下はあんたのような頭には大きすぎる。

あんたが何を言っても目が曇る、
でも聞いてるよ、もっと話してくれよ。

そいつは橋の下を通り抜け、俺の頭の上を通り抜ける。
そしてポータブルドアから出て行く。

俺は悲惨な状況に陥っていた。
理性と義理の間に挟まれて。

勝者が全てを手に入れ、その手柄を持って逃げていく。

これ以上に俺を喜ばせるものはない。かつては自分の意見を言っていただろう。
1、2分は話を続けたものさ。
でも一言も言えないので、今ここにいる。
ポータブルドアから出て行く。

(間奏)

おしゃべりが脳細胞をひどく傷つけている。 
人生で初めて退屈した。

パブが俺を手招きしてくるので、その呼び声に従う。
そしてポータブルドアから滑り込む。

あり得ない出来事が俺を襲った。
ショックを受ける覚悟はできていなかった。

そいつは【ネック】に1回、【デック】に2回巻き付いた。
そして残りは【ブロック】の向こうに消えた。

そしてここに来て、すべてが変わった。
かつてないほどの速さで。

冗談だろ、あんたは何を吸ってるんだ。
ポータブルドアからそいつを吹き消してくれ。

※※※

Deep Purple Portable Door at Singapore Rockfest

2024/05/02

Deep Purple Portable Door at Singapore Rockfest performed live for the first time ever

今年の2024年5月2日の「シンガポール・ロックフェス」で初披露された、ディープ・パープルの「ポータブル・ドア」

今年の2024年5月1日に、シンガポールまでやって来た時の模様

Simon McBride
- DEEP PURPLE live in Singapore 1 May 2024

最近のディープ・パープルのライブ映像より

Deep Purple 
- Live at the Mahaffey Theater FL, 2/20/2023

愛妻の介護に専念するために脱退したスティーヴ・モーズに替わり、新たなギタリストとしてサイモン・マクブライドが加入したDPの、約1年前の、米国フロリダの「マハフェイ・シアター」で開催されたライブの映像。

冒頭に「ハイウェイスター」を持って来ると、イアン・ギランの喉がまだ温まっていないのか、「アイム、ア、ハイウェイスター(本来は、アイマ、ハイウェイスター♫と一気にシャウトするべきところを)」と、まるで王様の直訳調のような息絶え絶えな歌い方でちょっと苦しそうでしたね。

ようやく、
40:22 When A Blind Man Cries
辺りから絶好調に♬

222,674 回視聴  
2023/09/08

0:00 Highway Star
6:23 【Pictures of Home】

12:17 No Need to Shout
15:59 Nothing at All
21:10 Uncommon Man
31:18 Lazy
40:22 When A Blind Man Cries
46:09 Anya
51:03 Key Solo
56:25 Perfect Strangers
1:03:02 Space Truckin'

1:08:05 【Smoke On The Water】

1:14:42 Encore 
1:15:24 Hush
1:23:06 Bass Solo
1:24:41 Black Night

※※※

【参考映像】:
若き日のDPたち
deep purple california jam 1974 bdrip x264 gsm1966

この時のメンバーで現在でもDPに残っているのは、イアン・ペイスただ一人ですが、いいものはいい♬

冒頭の「バーン」〜「(マイト・ジャスト・)テイク・ユア・ライフ」〜「レイ・ダウン・ステイ・ダウン」〜「ミストレーテッド」などの冒頭部分や、

ラストの「スペース・トラッキン」の方で、リッチー・ブラックモアがABCテレビの中継カメラをギターのネックで破壊したり(賠償金として、当時の金額で1万ドル=300万円を、後日マネージャーが払ったそうです^^;)、

そして、景気付けに?マーシャルのアンプに火を着けて燃やしたら、燃料が多過ぎて爆発してしまい、危うくリッチーが火だるまになりそうだったりしたシーンを過去に観たことはありましたが、フルレングスの映像を観たのは、実は今回が初めてでしたね。

フェスティバルに出るまでのいきさつ(俺達がトリを飾るという話だったはずなのに、プロモーターがさらに欲張って集客を増やすために、途中から、プログレッシブ・ロックバンドのエマーソン・レイク・アンド・パーマー(EL&P)が横入りしてきた)とか、

テレビカメラが執拗に纏わりついてくる撮影方法に対する不満とか、

いろいろと我慢していたリッチーの怒りが、ラストで遂に爆発してしまったことがよくわかりました。

他のメンバーからすると、これで俺達のバンド生命は遂に絶たれたなと覚悟したところ、

却ってこの中継番組のお陰で、何をしでかすかわからないバンドという評判が立って、米国のオーデエンスはおろか世界中でディープ・パープルのファンが急増したのですから、何が幸いするかわからんものですね^^;

Track listing

"Intro" - 1:27

"Burn"
(Ritchie Blackmore, Jon Lord, Ian Paice, David Coverdale)
- 7:30

"Might Just Take Your Life" (Blackmore, Lord, Paice, Coverdale)
- 5:54

"Lay Down, Stay Down" (Blackmore, Lord, Paice, Coverdale)
- 5:11

"Mistreated"
(Blackmore, Coverdale)
- 12:12

"Smoke on the Water"
(Blackmore, Ian Gillan, Roger Glover, Lord, Paice)
- 8:54

"You Fool No One"
(Blackmore, Lord, Paice, Coverdale)
- 19:07

"Space Truckin' "
(Blackmore, Gillan, Glover, Lord, Paice)
- 25:39
ここで、リッチーが、ギターのネックでテレビカメラを破壊して、さらには、マーシャルのアンプに火を着けて、爆発の炎が上がり、バーン=燃えろ!、これで清々したぜと満足そうな笑みを浮かべてステージを後にします。

注釈より
^ グレン・ヒューズは
「出演6か月前の時点では俺たちがヘッドライナー扱いで、2か月前になってプロモーターがEL&Pも同契約扱いして、もっと客を呼ぼうとした。フェアじゃないんで日没に出演したいと言ったら、OKだった。
ところがショウが予定より早く進行して、プロモーターは早く出ろと言って来たがリッチーは断固拒否した。
彼を引っ張り出すことは誰にも出来なかった、あのショウでステージ衣装を着ていないのはそのためなんだ。
彼は怒り狂っていたよ」と発言。
ボブ・サイモンによると「パープルは翌日にアリゾナでショウがあるから、カリフォルニアから早く離れなければならなかった。EL&Pがトリを取ったのはそのためだよ」とのこと。
(ジェリー・ブルーム著 / ブラックナイト リッチー・ブラックモア伝 pp.197-198)

^ ブラックモアの発言
「誰かが俺の楽屋へ来て、すぐ舞台に上がれと命令した。到着したばかりだったんで、そいつを無視した。男は30数えるうちにステージに上がらないとショウには出さないと言ったが、俺はギターをチューニングしながらカウントダウンを聞いてた。そして15数える前に叩きだしてやった」。

^ 同僚のジョン・ロードが来て説得したがブラックモアは聞き入れなかった。
するとABCテレビジョンの代表がやって来て、礼儀正しく
「ステージに出て貰えませんか?」
と頼んだので、彼はやっと出ることを決意した。

^ ディープ・パープルのマネージャーであるジョン・コレッタ(英語版)によると
「我々は『くれぐれもカメラをリッチーとオーディエンスとの間にセットしないように』と再三警告した」とのこと。
(クリス・チャールズワース著 / ディープ・パープル : フォト・バイオグラフィー p.72)

^ ブラックモアがカメラを破壊したのは
「本当はカメラが目標じゃなく、30数えるとか言ったあの男を殺してやるつもりだった。ステージの何処かに居ると思ってたんだが、結局見つからなかったんでカメラを狙った。あの男は俺たちをゴミ扱いしたんで、俺は怒りが収まらず荒れ狂ってたよ」。

^ ブラックモアはマーシャル・アンプの爆破について、
「アンプが突然火を吹いたら、テレビ的に面白いと思ったから」と後述。
(ジェリーブルーム著 / ブラックナイト リッチー・ブラックモア伝 pp.198-199)

【Smoke on the Water豆知識】:
プロフェッショナルなロックバンドでは、たとえ、【第2期:イアン・ギランがヴォーカルを務めた】以外のディープ・パープルであったとしても、この曲の“三番”は歌ってはならないという不文律=暗黙の取り決めがあります。

それは、本当にこの出来事を体験した“彼ら”にリスペクトの気持ちを表明してのことであると思われますね。

したがって、たいていのプロのバンドがこの曲を正式にカバーする時は、

一番→二番→(間奏)→一番

という順番で歌いますので悪しからず。

ちなみに、第三期の名曲「バーン」は、第二期ヴォーカリストにして、現行ヴォーカリストのイアン・ギランが歌うことは、決してありません。

第三期ヴォーカリストのデヴィカヴァこと、デヴィッド・カヴァーデイル&グレン・ヒューズの持ち歌であり、この歌を、イアン・ギランは意地でも歌うことはないでしょう。

一方、元・レインボーのヴォーカリストにして、1990年代に、一時的とはいえディープ・パープルに加入した、ジョー・リン・ターナーは、リッチー・ブラックモアの許諾を得て、「ハイウェイスター」「バーン」と、もちろん「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を歌っていました。

イアン・ギランがこのバンドに在籍している限り、このラインナップを全て披露することはないでしょうね。

余談ですが、1年前には、シン・ギタリストとしてデビューした、サイモン・マクブライド版ディープ・パープルを、日本武道館に観に行きました♫

https://www.facebook.com/share/p/KCmFPKKFVq3iF1Mo/


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