Yoshinori Motohara

共同運営マガジン「豊かさと幸せのモノサシ改革研究会」のメンバーです。 みんなが幸せであ…

Yoshinori Motohara

共同運営マガジン「豊かさと幸せのモノサシ改革研究会」のメンバーです。 みんなが幸せであるために。

マガジン

  • 共同運営マガジン「豊かさと幸せのモノサシ改革研究会」

    • 18本

    この共同運営マガジンでは、「豊かさと幸せのモノサシ改革研究会」のメンバーが、学校では教えてくれないお金や経済の本質に切り込み、誰もがほんとうの豊かさを手に入れるための価値観や方法などをお伝えしていきます。 すべての人が幸せであるために。

  • 2050年の地球に住む少年の作文 『お金ってなんだったの?』

    2050年の地球に住む12歳の少年の作文  『お金ってなんだったんだろう』

記事一覧

10円玉の価値

ここ数年、大学生や20代の子たちと話す機会が増えて感じるのは、いま多くの若者たちが現在の資本主義経済に対して違和感を覚えていたり、国同士が経済成長で競い合うといっ…

25

お金さえもらえればいいの?

妻が国際医療支援でカンボジアに行ったとき、現地の様子を話してくれました。 カンボジアは、ポルポト政権時代(1975年~1979年)に大虐殺があったことで、親がいない子ど…

Yoshinori Motohara
1か月前
82

(続編)水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

水原一平氏の違法賭博問題の詳細が、明るみになってきた。 ・大谷選手の銀行口座から最低でも1600万ドル(約24億5000万円)を送金していた。 ・大谷選手の銀行口座の電話…

Yoshinori Motohara
1か月前
33

水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

大谷翔平選手の専属通訳であった水原一平氏の違法賭博問題が、毎日報じられている。 当初の米メディアの反応は、「ほんとうに関与していないのか」「450万ドルも大金を自分…

Yoshinori Motohara
2か月前
50

お金はただの交換券(権)

私たちは「お金があれば何でも手に入る」「だからお金には価値がある」と考えがちです。 でも、お金をたくさん持っていても、交換してもらえるモノがなければ、お金は何の…

Yoshinori Motohara
2か月前
70

誰もが幸せに暮らしている未来の世界に、ほんとうの経済の答えがあった!

「2050年の地球に住む12歳少年の作文 ~お金ってなんだったんだろう~」https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5TVS7GX 2050年に生きる一人の少年が書いた作文。 未来の世界では、…

29

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑧

お父さんは、いろいろなものを作るのが得意です。 子どもの頃から、ものを作ることは趣味だったそうです。 他の人が作れないものがあると、お父さんに依頼がきて、どんなに…

17

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑦

お父さんもお母さんも、お金のいらない世界になってすごく幸せだと言っています。 でも、まだお金があったころは、お金のいらなくなった世界のことを想像すると、心配なこ…

16

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑥

僕のお父さんは、子どものころからお医者さんになって、たくさんの人を助けるのが夢だったそうです。 でも、お金がなくて医学部に行けずに、お医者さんになる夢をあきらめ…

13

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑤

それと、お金があった時代の話をいろいろ聞いて、すごく衝撃的だったことがありました。 昔は、家族が生活していくためにはたくさんのお金が必要だったので、家族を養うほ…

13

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐④

そして一番驚いたのが、モノを作ってくれたりサービスを提供してくれたりする人よりも、お金を払う人のほうが偉そうにしていたということです。 モノを作ってくれたり、サ…

12

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐③

そもそも「値段をつける」ということが僕にはよくわかりません。 それぞれのものに値段がついて、価値を決められることに、誰も不満はなかったのでしょうか。 僕にとって…

14

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐②

お金のシステムは、簡単に言うと、すべてのモノやサービスに「値段(ねだん)」というものがついていて、その値段と同じだけのお金を払わないと、モノやサービスを得られない…

17

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐①

僕のおじいちゃんやおばあちゃんが子どもだったころは、紙や金属で作られた「お金」というものがあって、お金と欲しいものを交換していたそうです。僕の両親が子どもだった…

20
10円玉の価値

10円玉の価値

ここ数年、大学生や20代の子たちと話す機会が増えて感じるのは、いま多くの若者たちが現在の資本主義経済に対して違和感を覚えていたり、国同士が経済成長で競い合うといったことに疑問を抱いたり、「ほんとうの豊かさとは何か」を探し求めている、ということです。

一昔前の世代が興味・関心を持っていた、高級住宅や高級車を所有すること、ブランドファッションに身を包むことなどにあまり興味は持たなくなってきています。

もっとみる
お金さえもらえればいいの?

お金さえもらえればいいの?

妻が国際医療支援でカンボジアに行ったとき、現地の様子を話してくれました。

カンボジアは、ポルポト政権時代(1975年~1979年)に大虐殺があったことで、親がいない子どもたちがたくさんいたり、経済的に貧しかったり、現在もいろんな問題を抱えています。
そういった背景もあり、一部の地域では、有り余るほどNPO・NGO等の団体が支援に入っています。それにより、その地域のカンボジア人は、働かなくても生活

もっとみる
(続編)水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

(続編)水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

水原一平氏の違法賭博問題の詳細が、明るみになってきた。

・大谷選手の銀行口座から最低でも1600万ドル(約24億5000万円)を送金していた。
・大谷選手の銀行口座の電話番号とメールアドレスが水原氏のものに変更されていた。

大谷選手は、3月25日の会見で違法賭博への関与を完全に否定しましたが、それ以降も米国メディアなど一部では、大谷選手に対する疑いが、まだくすぶっていました。
しかし、詳細がわ

もっとみる
水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

水原一平氏の賭博報道から分かる「世の中の価値観」の歪み

大谷翔平選手の専属通訳であった水原一平氏の違法賭博問題が、毎日報じられている。
当初の米メディアの反応は、「ほんとうに関与していないのか」「450万ドルも大金を自分の口座から送金されていて、気づかないわけないだろう」「そんなお金に無頓着な人間がいるのか」など、厳しい論調が多く、日本のメディアやSNS等の書き込みも、同様の反応が多かった。

3月26日、大谷選手は会見を行い、大谷選手自身はスポーツ賭

もっとみる
お金はただの交換券(権)

お金はただの交換券(権)

私たちは「お金があれば何でも手に入る」「だからお金には価値がある」と考えがちです。
でも、お金をたくさん持っていても、交換してもらえるモノがなければ、お金は何の役にも立たちません。

「お金が役に立たない? そんなことってあるの?」
と思うかもしれません。
たとえば、こんな事例があります。

新型コロナが発生した頃、マスクが不足し、マスクの値段は一挙に高騰しました。
コロナ前は、マスク1枚当たり最

もっとみる
誰もが幸せに暮らしている未来の世界に、ほんとうの経済の答えがあった!

誰もが幸せに暮らしている未来の世界に、ほんとうの経済の答えがあった!

「2050年の地球に住む12歳少年の作文 ~お金ってなんだったんだろう~」https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5TVS7GX

2050年に生きる一人の少年が書いた作文。
未来の世界では、お金がなくなっているという。
では、どのような生活をしているのか?
どのように経済は回っているのか?
誰もが幸せに暮らしている未来の世界に、ほんとうの経済の答えがあった。
一人の少年の想

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑧

お父さんは、いろいろなものを作るのが得意です。
子どもの頃から、ものを作ることは趣味だったそうです。
他の人が作れないものがあると、お父さんに依頼がきて、どんなに忙しくてもお父さんは作ってあげています。

お父さんは、「自分の趣味だった好きなことで誰かの役に立てて、こちらこそ作らせてもらってありがとうという気持ちになるし、感謝してもらえるとうれしくて、もっと喜んでもらえるものを作りたいと思えて、創

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑦

お父さんもお母さんも、お金のいらない世界になってすごく幸せだと言っています。
でも、まだお金があったころは、お金のいらなくなった世界のことを想像すると、心配なことがいくつかあったそうです。

その一つが、誰も仕事をしなくなるのではないか、ということです。
なぜかというと、昔はお金を得るために働いていた人が多く、お金を払わなくても好きなものを好きなだけ手に入れられるようになると、働く理由が無くなって

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑥

僕のお父さんは、子どものころからお医者さんになって、たくさんの人を助けるのが夢だったそうです。
でも、お金がなくて医学部に行けずに、お医者さんになる夢をあきらめたというのです。

昔は、教育を受けるのにたくさんのお金が必要だったそうです。
お金がないと、自分のやりたいことを目指せないなんて、そんなことがあっていいのでしょうか。

今は、誰もが自分がやりたいことを目指せる世界になって、ほんとうによか

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑤

それと、お金があった時代の話をいろいろ聞いて、すごく衝撃的だったことがありました。

昔は、家族が生活していくためにはたくさんのお金が必要だったので、家族を養うほどのお金を得られないという理由で、結婚することをためらう人がいたり、子どもを育てるのにお金がかかるという理由で、子どもをつくらないでおこうという夫婦が多かったというのです。

お金の問題で、もしかしたらお父さんとお母さんは結婚していなかっ

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐④

そして一番驚いたのが、モノを作ってくれたりサービスを提供してくれたりする人よりも、お金を払う人のほうが偉そうにしていたということです。

モノを作ってくれたり、サービスを提供してくれたりする人がいないと何も得られないのに、なぜお金を払って受け取る側の人が偉いのでしょうか。

僕は、勉強するための机とか本とかいろいろなものを作ってくれる人たちには、すごく感謝しているし、荷物を配達してくれる人にも、い

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐③

そもそも「値段をつける」ということが僕にはよくわかりません。
それぞれのものに値段がついて、価値を決められることに、誰も不満はなかったのでしょうか。

僕にとって、お母さんが作ってくれる料理はすごく大好きだし、何ものにも代えられないものです。だから、もし値段をつけるとしたらとても高くなります。

でも、家庭で作るお母さんの料理には値段がなかったそうです。なのに、外のお店で食べる料理には値段がついて

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐②

お金のシステムは、簡単に言うと、すべてのモノやサービスに「値段(ねだん)」というものがついていて、その値段と同じだけのお金を払わないと、モノやサービスを得られないというものです。

そのせいで、みんなお金を得ることに必死になったり、それが人生の目的のようになっていて、たくさんお金を得て、たくさんのものを手に入れて、いっぱいぜいたくすることが幸せだと思っていたそうです。

僕は、それを聞いてもよく分

もっとみる

2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐①

僕のおじいちゃんやおばあちゃんが子どもだったころは、紙や金属で作られた「お金」というものがあって、お金と欲しいものを交換していたそうです。僕の両親が子どもだったころには、そのお金はデジタル化が進んでいったそうです。でも、結局はお金がないと食べ物さえも得られなかったというのです。

それが原因で、いろいろな社会問題があって、食べ物がなくて飢えてしまったり、借りたお金を返せず自殺したり…、そんなことが

もっとみる