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地元公立中でガチのマイナー部活を選択しないほうが良い理由

もう卒業したんだから。と思うけれど。

思い出したり、同じ中学だったママ友と話すと長女の卒業した中学の、思うところがあれこれありすぎてやっぱりアップしてまう。そろそろネタ尽きるかな、もうネタ尽きていいよと思うのにいつまでも出てくるのはなんでだろう。

今回は部活と将来の関係性について。

長女の通っていた公立中は、公立中にもかかわらず、そして部活の数が極端に少ないにもかかわらずマイナー競技の部活がいくつかある。本当は具体的な部活名を言いたいけれど即バレてしまうので、ここではぼんやりとぼやかしておく。

何故か。

それは、その競技をどうしてもやりたいという生徒が過去にいて・・・

なんて美談ではなく


単純に、その部活の種目が得意な先生が赴任した!そうだ、部活にしよう→やっている学校が少ない→数試合したらすぐ地区大会から全国大会に出場できる→

うちは全国大会レベルの学校!とアピールできる!


長女の学年は中学3年通してコロナに泣かされた学年でもある。目一杯授業数も減らされし、オンラインなどのフォロー授業はもちろん宿題もなかった。けれども部活再開だけは異様に早かった。わかるけどね。部活のために
越境して通う子もいるんだから。

学校にとって部活が唯一の対外的なアピールポイントだから。

そして、その部活が何故か個々の生徒本人のためになっていないところも。

例えば、である。

野球やサッカーと違いマイナー競技ということは高校でも続けたいと思ったときに進学できる高校が極端に限られるということになる。 

実は練習量がそこそこ必要で高偏差値の高校から入学できる学校にはあまりない部活で(大学付属などを中心に高校受験がなく6年間を通じて部活ができる中高一貫私立には時々ある)さらに公立高校になるとこのあたりから通学できる範囲にその部活がある学校は1校のみ。

どうしてもその高校に行きたいからちょっと実力より上になるけど頑張って勉強して受かりたい!

となれば良いのだが、いかんせん引退が卒業までというか卒業しても3月末まで引退出来ないというハード部活なので勉強時間がはっきりいって致命的に少ない。

すると、どうなるかというと

①当然実力ギリギリとか足らない部員はその学校は受けられない
→こんな3年間朝から晩まで土日関係なく取り組んだ部活は中学卒業と同時に強制終了。

②勉強面も良かった部員は実力相応の高校ではなく、あえて落としてその学校を受験し部活を継続する

という事態がうじゃうじゃと大量発生している。続けられてヨカッタめでたしめでたし・・・というわけにはいかず、わざわざ部活の為に選んだ進学先で、あまりに厳しくて退部したという話も聞く。①②どちらも毎年必ず聞く。毎年繰り返されていく。今年の長女と同じ学年も。

卒業生がプロになったという話も聞かない。おそらくどこかの時点で燃え尽き大学以降も続けているというのは皆無ではないか。なのに、部活のために実力を落として進学しさらにそこでも勉強時間は少ないということは3年後の高校卒業後の進学はどうなっているのだろう。もしかしたら実力相応の高校に入っていればGMARCHを狙えたはずがGMARCHどころか大学進学も危ういとかいうことになっていることもあるのではないか?

結局生徒個人個人が将来的に続けられるかどうかという意識は学校はない、ないから個人ではなく集団プレーのマイナー競技なんだよ!!ってことなんだが

公立中学とはどこもそういうものなのか。不幸な学校(?)に当たっただけなのか。

部活といえば、長女は高校も帰宅部になりそうである。なんでかなと思ったけれど冒頭の友人と話していてスッと納得した。

長女も、友人のお子さんもあの中学校を卒業していると、どうしても部活=ガチという意識が心底染みついている。高校になって兼部はもちろん同じ興味や趣味をもつ仲間の部活という意識がもてず、ちょっとでも大変そう無理そうと思ったら入る前に諦めてしまう。ちょっと興味あるからやってみよう・・・が出来ない。別にインター出場常連のようなガチ部でもないのに部活イコールガチはどうしてもぬぐえない。

せっかく興味のあることを打ち込めるはずの部活を生かしきれない中高生活。

友人はそれを

あの中学の呪い


と言い切った。言い得て妙だ。

そんな部活というところ、現在本人である長女も私立中に進学した次女も
まだ入部はしてなくて、あちこち体験したりしないで下校したりしている。最終的に入部する期限はゴールデンウィーク明け。ところが3年前の今頃、公立中の入部期限は連休前、しかも吹奏楽部なら希望の楽器を選べるのはもっと前だった。あれこれ体験させてはもらえないのである。さっさと入部して連休には本格的に練習が始まる。そして兼部はもってのほかで3年続けないと根性がないと言われる。やっぱりちょっと変だ。

【余談】
長女公立中に実は前回の冬季オリンピックに出場したオリンピアンが卒業生にいる。でも、そんなことは学校内ではちっとも話題に出なかった。何故か。そりゃその競技が学校の部活になくおそらくご当人はその競技のため帰宅部だったからである。部活に繋がらなければどんな世界的な活躍も学校にとってはどうでもいいらしい。オリンピック期間中フィギュアの鍵山選手の恩師がインタビューに答えていたがそういうのは微塵もなかった。鍵山選手だってフィギュアスケート部じゃないと思うけれど。

そして、もひとつ。
校長自慢だったあるマイナー部活の1つは有名な顧問先生が今年近隣の中学へ転任してしまった。公立校の宿命である。越境してきた子達はどうなるんだろう。これからそういう子も減ってくるのだろう。とするとその部活を残す意味はあるのか。その部活は他の先生がそう簡単に「顧問になったから」初めて指導できる競技じゃないけど、どうなるんだろう・・・。






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