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ごく平凡な我が子、私立中に行ってみたら...vol.1

やっぱり、ここは私立の学校なんだ。

入学して、初めて実感した瞬間だった。


もちろん入学式もあったし、通学定期を並んで買ったり
強いて言えばデパートでの制服購入も同じデパートで採寸したママ友の話を聞くと、次女の時はネット予約ですぐ案内だったし出来上がったら自宅まで無料で送ってもらえたのに、公立のときは整理券はなく先着順、出来上がりはお店に取りに行くというなんか世の中の無常…(以下略)を思ったけれど

ホールのある学校なのだが、何故か入学式はそこを使わず体育館のような講堂でパイプ椅子だったし、制服も決してイマドキの制服じゃないしで周りが全員女子という以外は3年前の長女の地元公立中とさほど違いを感じていなかった。(「釣った魚に…かい」と入学式の日ちょっと毒づいたのは内緒)

が。帰宅した次女いわくある日社会の授業で先生がこんな質問をしたそうだ。 


「おうちで新聞を取っている人?」


この質問に『とっていない』だった子が5人いるかいないかだったらしい。

ビックリだった。
次女の学校は決して御三家とかめっちゃ偏差値の高い学校ではない、深窓の令嬢の通うお嬢様学校でもない、偏差値5~10くらい上の学校を受ける子が滑り止めとして活用する、サラリーマンの子が多い私立だけれどどちらかというと地味な学校である。前述の残念だった子やもしくは「地元公立中で部活も勉強も要領よくできてバリバリ内申を取って良い公立高に行けるタイプじゃないからズルズルと学力下がるくらいなら面倒見良さそうな学校にしようかな」と選ばれるタイプの、前置き長いけれどそんなオノマトペが多い子が大半の学校である。

そんな学校でもこの新聞を定期購読している家庭率は公立とあまりに違う。

1か月前までにいた公立小も、長女が卒業した公立中も、そんな質問を受けることもなかったし、あったとして定期購読している方が

クラスに5人は確実にいない。

小学校の先生が以前話していた。図工で絵具を使うときの下敷きとして新聞を持ってくるように言っても今はほとんどの家庭が新聞を取っていなくて持ってこれないから学校の図書室で配架している新聞を使っていると。

ほとんど。である。

我が家含め、新聞を取っていても本人は読んでいないという家庭もあるだろうし、だから何?と言われるとそれまでなんだけれど、

家に新聞ない、パソコンない、そもそもニュースを見ないというおうちの子が大半の学校で過ごすのと 
新聞を持ってきてね、と言ったら大概の子が翌日家から持ってこれるのと。

もちろんそんな公立中で3年過ごし、遥かに次女校より高偏差値の公立高校に進学する子もたくさんいるのは知っている。実際長女の同級生でそういう子はたくさんいる。

それでも、ごく平均的な学力の子が思春期の年齢の3年間、高校含めれば6年間どちらの環境で過ごすのか、本人にとってそのあとの人生にどう影響するかって

やっぱり違う気はする。 

それでも「偏差値60台の学校以外、中学受験はムダ」と言える???

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