ナビタイムジャパンが考える「インバウンド×新幹線に潜む課題」について
こんにちは、タケです。
ナビタイムジャパンで『NAVITIME Travel』など旅行に関するサービスに携わっています。
今回は2024年1月から運営を開始した、インバウンド(外国人が訪れてくる旅行のこと)向け新幹線チケット手配サービス『Japan Travel by NAVITIME』について、最近のインバウンド事情も交えてお話しします。
最近よく見かけるようになった外国人旅行客にはどんな課題が潜んでいるのか…
気になる方はぜひ最後までご覧ください!
このnoteで得られる情報
・2024年の「インバウンド×新幹線」事情
・「インバウンド×新幹線」に潜む2つの課題
・新サービス『Japan Travel by NAVITIME』の魅力
2024年のインバウンド事情
サービス紹介の前に、まずはインバウンドの新幹線事情についてお話しします。
コロナが落ち着きはじめ、訪日外国人の数は急激に増加しています。
筆者の体感としても、駅や観光地では必ずと言っていいほど外国人を見かけます。
日本政府観光局(JNTO)によると、2024年2月の時点で訪日外国人の数は月間278万人に達し、コロナ前(2019年)と同等かそれ以上にまで回復しています。
そんな訪日外国人の中には、移動のために新幹線を利用する方もおり、NTTデータの調査では、訪日外国人の約15%(=月間40万人)が新幹線を利用しています。
(出典:訪日外国人旅行者移動実態調査について/NTTデータ)
このように、訪日外国人にとって一定の需要がある新幹線ですが、インバウンドの新幹線利用と言えば、「Japan Rail Pass」と呼ばれるフリーパスがメジャーでした。
「Japan Rail Pass」とは、JRが訪日外国人向けに提供しているフリーパスで、有効期間内なら適用範囲内の指定席、グリーン席が乗り放題と、非常に便利なフリーパスです。
例えば、「7日間のグリーン車パス」を購入することで、日本にいる7日間、国内ほとんどのグリーン車が追加料金ゼロで利用できます。
そのお得さから、訪日外国人の多くが「Japan Rail Pass」を利用しており、通常の切符需要は低い状況でした。
しかし、2023年10月に価格改定があり、60%近くの大幅な値上げが行われました。
これにより以前ならお得だったケースも、区間毎に通常の切符を買った方がお得になる場合が増えました。
「7日間のグリーン車パス」を例にしますと、
グリーン車1回の乗車費用が平均2〜3万円程のため、グリーン車を2回乗るだけでお得になっていました。
しかし値上げ以降、元を取るために必要な乗車回数が増え、グリーン車に3回以上乗る必要が出てきました。
一般的な旅行では、グリーン車に乗る機会は往復の2回で済む場合が多く、往復して更にもう1回以上乗る、といったケースは稀です。
つまり「Japan Rail Pass」の値上げによって、フリーパスを買うよりも、通常の新幹線チケットを買う方が安くなり、通常のチケットの需要が増加しました。
インバウンド×新幹線の課題
ここまでインバウンドの新幹線事情について説明しました。
まとめると
・コロナ収束により訪日外国人が増加
・「Japan Rail Pass」の大幅値上げ
→結果的に新幹線チケットの需要が増加
です。
このようにして、以前よりも訪日外国人が新幹線チケットを買う機会が増えましたが、普段日本の鉄道を利用しない外国人にとって、新幹線チケットを買うまでには2つのハードルがあります。
それは
① 窓口の混雑
② 新幹線のチケットルールの複雑さ
です。
(「日本語が分からないこと」は自明の課題なので省略)
①窓口の混雑
新幹線の切符を駅で買う場合、「みどりの窓口」で買うことが多いですが、最近になり、この窓口の数がどんどん少なくなっています。
(参考:JR東日本、みどりの窓口7割減 25年までに/日本経済新聞)
これにより窓口のある駅に人が集中して、窓口に行列ができることがあり、切符を買うまでに長い待ち時間を要することがあります。
加えて、先述の「Japan Rail Pass」を手に入れるためにも、旅行会社の専用の窓口に並ぶ必要があり、現在も混雑していることが大きな問題になっています。
②新幹線のチケットルールの複雑さ
このような混雑を回避する対策として、ネット予約の需要が高まっています。
しかしネット予約の場合、日本の鉄道システムを理解していないと混乱することがあります。
例えば新幹線の「乗車券」と「特急券」
新幹線には、乗車するために2つの切符が必要になります。
一つは移動の基本料金である「乗車券」、もう一つが速度やサービスの対価となる「特急券」です。
知っている方にとっては当然の知識ですが、知らない方にとっては、なぜ切符が2枚必要なのか、2枚の切符をどう使えばいいのか分からず、混乱の原因になります。
またインターネット上で新幹線のチケットを買おうとしても、どの路線のチケットがどのサイトで買えるのか、訪日外国人にとってはわかりづらい状態となっています。
しかし実際には、これら複雑なルールを知らなくてもチケットを発券するためのQRコードさえ入手できれば、訪日外国人であっても簡単に新幹線に乗ることができます。
このQRコード発券とは、駅にある発券機にかざすことで切符を受け取れるシステムのことです。
支払いを事前に済ませられたり、窓口に並ぶことなく購入できる点が便利な購入方法です。
『Japan Travel by NAVITIME』で解決できること
このように、訪日外国人が新幹線チケットを購入するまでには、いくつかの課題が存在しますが、これらの課題を解決すべく生まれたサービスが『Japan Travel by NAVITIME』です!
魅力1 言語の壁を感じさせない手厚いサポート
『Japan Travel by NAVITIME』では、既に訪日・在留外国人向けに様々なサービスを提供している「Inbound Platform社」と連携しており、そのカスタマーサポートノウハウによる7言語でサポートを行っています。
また申込だけでなく、QR発券の仕方や乗車方法など申込〜乗車まで手厚くサポートしており、日本語がわからない訪日外国人でも安心してご利用いただけます。
魅力2 ナビタイムジャパンの技術による簡単検索
ナビタイムジャパンの経路検索技術を使い、日本の鉄道に詳しくなくても簡単に乗るべき列車を検索できます。
更に同じ区間の列車や時間、席種ごとの値段を比較でき、希望に合った列車をスムーズに調べることができます。
魅力3 QR発券をサポート
QR発券にも対応し、どの駅でQR発券が可能か調べることができます。
ちなみに、発券機の配置状況等により、QRコードで発券できる駅とできない駅が存在します。
そのため、「出発駅でQR発券をしようと思っていたら、出発駅がQR発券に対応しておらず、切符を受け取れない」と言ったケースが存在します。
そこで『Japan Travel by NAVITIME』では、出発駅がQR発券に対応していない駅を購入しようとした場合は警告を表示しており、「出発駅がQR発券に対応しておらず、新幹線に乗れなかった...」という苦い思いをすることなく、快適な旅行をお楽しみいただけます。
このように、『Japan Travel by NAVITIME』は、
日本語が分からず、日本の鉄道に詳しくない訪日外国人でも、ネット上で簡単に新幹線チケットを予約できるサービスとなっています!
まとめ
以上で『Japan Travel by NAVITIME』の紹介を終わります。
私たちNAVITIME Travelチームは、旅行の移動に関する課題と向き合い、皆様が快適な旅行ができるよう、ユーザーフレンドリーなサービスを目指しています。
日本語版の旅行サイト『NAVITIME Travel』もございますので、少しでも気になった方は、ぜひ次の旅行で使ってみてください!
日本語版 旅行サイト『NAVITIME Travel』はこちらをクリック
英語版 旅行サイト『Japan Travel by NAVITIME』はこちらをクリック
ここまで読んでいただきありがとうございました!