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1%の可能性

可能性

グラナダ・ダカールラリーの時の1%の可能性でも完走することを目指した選手のお話です

砂漠でかなりマシーンがダメージを受け、部品の供給も間に合わず、スピードも伸びない状況で

苦心しながらエイドステーションに到着したときにもかかわらず、選手は心意気を高めていたこと。

この場所から次のチェックポイントまでは約800キロ、途中にサポート体制が来ない場所。
ここで、挑む勇気が発揮された。

篠塚健次郎選手の一言「1%でも可能性があるのなら、エンジンは大丈夫、走行装置に不安があるだけ。」

燃料の補給をして深夜のスタート時間までナビゲーターと休息をしていた。

ここの砂漠の砂はパウダー状で粒子が細かく耳の中、鼻の中、口の周りに入り込み、呼吸もままならないほど苦しく、乾いている状況。

この状況でも前へ前へ動ける可能性があればアクセルを踏み続ける」と言っていた。

シートの後ろ側にドリンクのボトルを余分につけてほしいという依頼にこたえるべく、マッサージの合間にメカニックと話して括り付ける加工をした。

ストレッチマッサージをしているときに体がほぐれてきたので、2時間でも休めたといって朝焼けの中エンジン音が遠ざかっていきった。

メカニックとDrと一緒に移動するために空港へ向かい、次のエイドステーションの設営をしていると、トップチームから続々と到着してくる。

なかなか来ないマシンを心の中で祈るように待機していると、明らかに金属のこすれる音が近くなってくる。

テントに入るとすえたにおいと共にドライバーが下りてきた。

これから徹夜で部品の交換と、メンテナンス。

体を休める時間などほとんどなく、ドリンクの補給と食料を積み込む手伝いをして、ベットもない砂漠で、
腰と背中のこわばりをほぐすストレッチ。

15分ほどのボディメンテナンス。 
これから24時間は会えなくなるスタート。

この時に培われた短時間で効果のあるストレッチが今も生きている。

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