インスタグラマーの闇②

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PRについて


では、PRの場合はどうか。
この場合は見ている側が広告とわかる分、優良で特に問題は無いとわたしは思う。


昔のことだが、PRに憧れていたわたしは過去に何度かコスメなどのPRを受けたことがある。


PRの依頼がくるということは、その企業から影響力を認められたような気がして、最初のうちはPRが来る度に喜んでいた。


しかし正直にしか感想が書けない性分なため、しっかりと商品説明を見て魅力を感じたら受ける、というやり方をしていた。


住所を伝えて商品が送られてくる、同封されている紙を見る。

「投稿の前にチェックをさせて頂きますので
写真と投稿文をお送りください
ネガティブな感想は使わないでください」

などなど、様々な規制が書かれていた。

当時のわたしのフォロワー数だと「商品提供のみ」だったので油断していたが、
その紙を見てわたしは「これは仕事だ…」とぼんやり思った。


商品は間違いなく良かった。
けれど当たり前だが規制あることで「仕事である」という感覚になってしまい、思いのほか企業側に気を遣ってしまった。



投稿を無事に終えてわたしは思った。

「こんなにも気を遣って書いた文章は正直な感想じゃない」


それからわたしは商品のPRを受けるのを一切辞めた。


フォロワーが1万人を超えると今度は商品提供+報酬を提示されるようになった。 



薬局でもよく見るようなシャンプーとトリートメントのセットを貰ってPRするだけで更に3万円が貰える。



このPRを月に3回すればわたしの1ヶ月のパート代を優に超える。非常に魅力的だ。
フォロワーが10万人を超える人達は一体いくら貰っているのだろうか……正直言うと羨ましい話だと思ってしまう。


しかし、インフルエンサーなら誰でもいい、というような所だけでなく、真剣に人を選んで思いを込めて依頼してくるような所もある。

わたしはInstagramのプロフィールに「PRはお受けしていません」と一文を入れている。



ある時届いた一通のDMにはご丁寧な挨拶の文章と「PRはお受けしていませんとありましたが、世界観に合うと思いましたのでお声がけしました。気に入ったらで結構ですので商品をお送りさせて頂けませんか」と書いてあった。

差出人はまだ知名度のないファッションブランドのディレクターさんで、とっても素敵なお洋服を販売されていた。

同じ、服を作る者として応援したくなったし、
そのお洋服も本当に素敵だったけれど、
自分の立場や「受けた恩は返す」みたいな性格のせいでまた気を遣って投稿をするのだろうと思い、
心苦しかったが丁重にお断りした。



丁寧なところは本当に丁寧だが、
酷い所は本当に酷く、

同様にプロフィールに「兵庫県在住」
と書いているのにも関わらず、関東や九州の美容師さんやエステティシャンさんから「サロンに来ませんか?」と連絡がくるし(ちなみに交通費は出ない…)

名前も会社名も名乗らずにいきなり仕事内容だけ送ってくるようなところもあるし

「こんにちわ‼️」から始まるようなDMもくる…


今後も商品やエステ系のPRは受けることはないだろう、と今のところ思う。


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