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京都マラソン2023完走記

2023/2/19
初めての京都マラソン。
5時間8分のひとり旅でした。
フルマラソンは何度も出てるけど、いつも、
「こんなに長い時間ずっと止まらずに走り続けるなんて、われながらめっちゃクレイジー(笑)」
と思います。

そして、今回の京都。
こんなに無計画なレースは初めてでした。
いつも、事前に関門表と睨めっこしながら自分のペース表を作るけど、今回はノープラン。
だけど、今まででいっちばん上手に走れました。

当日は雨。
なかなか速くはならないけど、
経験だけは豊富になったワタシの準備は
わりと万端でした。

まずは着るもの。
調節しやすい重ね着。
スタートまでの靴カバー。
できるだけ雨に当たらないで済むように
100円のカッパ。

ラッキーだったのは、
気温がそれほど低くなかったことかな。
最後まで「冷え」を感じずに済みました。

それから食べ物。
前の日も早めの夕飯で、鶏肉中心のご飯。
もちろんノンアルです。
お風呂に入って、温かい飲み物でリラックス。
後から考えると、身体が温まるものばかりを摂取してたのかもしれません。
朝は早めに卵とパンとスープ。
バナナは半分とLG21ヨーグルト。
このヨーグルトは胃腸を整えてくれる気がして、レースの朝はよく食べます。

スタート地点までは身体を冷やさないように。
暑すぎて汗かかないように。
スタートまでのコンディションがうまくいくと
不安がひとつ減りますよね。
緊張も和らぐし。

なんでもそうだけど、
準備8割はホントだと思います。

スタート地点では本降りの雨。
靴が濡れると冷えるからと、
セリアで買ったビニールの靴カバー。
荷物預けからスタートまでの50分。
雨からしっかり守ってもらいました。

スタート直後。
合言葉は「ゆったり」
7分半/Kmをキープできれば
関門に捕まることなく完走できます。
いつも通り走れれば絶対間に合うから
焦らずゆったり。
それでも、ガーミンをチラ見すると6分55。
落として落として進みます。

桂川に出ると、京都らしい盆地の風景。
雨雲がどんよりと降りている姿も絵になる。
冬の景色をグッと引き立てると思いました。
遠くには初めてみる渡月橋。
「観光地になるわけだわぁ」

5キロ過ぎ

広沢池にはたくさんの
しかもいろんな種類の鷺たちが
羽を休めてました。
四条烏丸の風景しか知らないワタシ。
こっちの方が好きだなぁとうっとりしながら
でも、坂道はしんどいね。
ペースが落ちてることを感じながらも、
長袖をまくるのが面倒で、
「今日はガーミン見ないでいいか」
自分の脚の感じと呼吸の感じで、淡々と。

仁和寺前では
「お坊さんだって普通の人よね(笑)」
と思うような大声援をいただき、
笑うってエネルギーだなぁと感じながら。
残り30キロ。
まだまだ。

なんとなくズボンが下がってくる感じがして
ウエストの紐を締め直す。
手がずっとあったかいことに気づいて
エネルギー摂取がうまくいってることを実感。
枯渇しないうちに少しずつ入れようと、
蓋付きの大きめジェルを
手に持ちながらちょっとずつ。
後から考えると、この方式すごくよかった。

西加茂橋に向かう途中で仲間とすれ違い、
「よし!」と気持ちを立て直す。
自分の身体をスキャンしながら、
「止まらずによくやってる」なんて思いながら。

25キロを過ぎると府立植物園へ。
洗い出しの地面が滑りそうで慎重になる。
途中で「舞妓ちゃん」の演舞。
写真撮ってるの全員オッサン(笑)
そんなの見てたら冷静になりました。

コースは加茂川の河川敷へ。
コロナ前に完走した仲間から
「あの頃は舗装されてなかった」
って聞いてたからぐちゃぐちゃ覚悟だったけど、
コロナの間に舗装されてた。
よかった!

この頃ようやくトイレが空き始めたので
落ち着くためにと立ち寄って、
応援ナビで仲間の位置確認。
みんなそれぞれ走ってる。
深呼吸して身体を伸ばして再びコースへ。

苺エイドでリフレッシュ。
水分も足りてそう。
エネルギーも足りてそう。
残りは10キロを切ってます。

ところが、雨が強くなってきた。
仲間の晴れ女がフィニッシュしたに違いない。
風も出てきて流石に寒い。
身体が攣らないようにサプリを入れる。
冷え切らないうちにゴールしよう!!!
「よし!」とお腹に力を入れて、
前へ。まえへ。

「あと皇居一周」

京都大学前の嫌がらせのような上り坂。
ペースダウンしそうなところをグッと耐えて、
「だらだらいってもスタスタいっても、疲れは一緒。ならばスタスタ終わらせよう!!!」
それができた。
脚がちゃんと残ってた。

「折り返したら、あとはフィニッシュするだけ」

あと2キロ
そんな看板があったか、
沿道から誰かが言ってくれたのか
もう忘れちゃったけど、
「あと駒沢公園一周か」
と思いながら走ると、
周りのランナーをずんずん追い抜いて、
前へ。まえへ。

あと500メートルの看板が目に入りました。
「よし、ラストだ」
そう思うと、きゅっとお腹に力を入れました。
ラストスパートをかけて走ると
そうできてる自分が嬉しくて
「走りつづけてきてよかったなぁ」
ってしみじみしちゃった。

程なく赤い鳥居。
やっぱりグッと込み上げるものがありました。

今回あたしは、頑張った。
準備からずっとずっと頑張ってた。
ペース表なんて作らなくても、
ちゃんと準備を積み上げてた。
そして、それを出せたんだ。
そう思いました。

周りには力のある仲間がたくさんいるから、
どうしても比較しちゃうし、
それで「あたしがんばってない」って思いがちだけど、
実は比較することこそが「いいわけ」でした。
本当はもっとできるのに、
準備を手抜きしたり、
力を出し切らないで結果を得ると、
「がんばりたりない」って感じて、
自分にいまいち納得できないんだなぁー

ようやく、
納得して自分を素直に褒められるレースができました。

次はトーキョー!!
走れることにありがとう!!

【補給備忘録】
スタート30分前
バナナ半分
5キロ:ショッツ
10キロまでの間にアミノバイタルゼリー1本
21キロメダリストりんご
31キロメダリストりんご
35キロ:ショッツ
37キロメダリスト カフェオレ
エイドではミニトマトとイチゴだけもらいました。
給水はスポーツドリンクがあるところ全てで、最低紙コップ1/3程度。
ジェルを摂る時は水も一杯。
携帯したのは400ccのソフトフラスコにOS-1。
レース中はほとんどを給水所で賄えたので、OS-1飲んだのはちょびっとだけ。半分以上をフィニッシュ後にプロテインジェルと一緒に摂取。

最後になってしまいましたが、
大会運営、ボランティアの皆さんが
準備段階からもちろんのこと、
あんな雨の中ご尽力いただいたおかげで
あたしはこんなに清々しいレースを走れました。
たくさんたくさん応援していただいて、
嬉しくてありがたかった。
今更ですが、みなさまご自愛くださいね。
本当にありがとうございました。

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