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東京マラソン2023完走記

2023/3/5
くもり
気温10度前後。

ランニングを始めて11年。
東京マラソンエントリーに挑戦しては落選し続け、ようやく手にした出走権。
今シーズン最後のフルマラソンレースでした。

2週間前に京都マラソンを走ったので、
身体の疲れがどの程度残ってるのかは未知の領域でしたが、無事完走。
しかも自己ベストの走りとなりました♪

8時に仲間と新宿駅で落ち合い、いざ、都庁へ。
参加者38000人の超巨大大会。
スタート地点へ行くのも大行列です。
分けられた5つのゲートの中で、
ワタシは第3ゲート。
仲間とはゲートへの順路でお別れです。
いったいこの先どんな仕組みになっているやらわからないまま、素直に誘導に従います。

実は待ち合わせの時点で、応援隊の仲間から
「セキュリーティー厳しくてアフロ没収されるらしい」
というネガティブな情報があり、
どうなることかとヒヤヒヤしました。
でも、別な被り物している人がチェックを通過していく様子を見てひと安心。
難なくゲートをくぐりました。

ただねー。
未開封のペットボトルも没収されたりして、
(せっかくOS-1持ってたのに!!)
出走の注意点文書の表現と、現場での対応の乖離については、改善を要求したいところです。

気を取り直して。

ゲートの先はランナースペース。
落ち着いてアフロを被り、
エネルギージェルをポケットに詰め込んで、
手荷物を預けます。
ここまでは順調。
次は指定されたJゲートに行くだけなので、
その前にトイレ、と思うも、
ものすごいものすごいものすごい列。
『こりゃ整列時刻に間に合わんぞ!』
と思ったので、もう少し先に行ってみることに。スタート地点までの間にあるだろうと
たかを括って先に進むと、
トイレに出会えないままJ地点に着いてしまいました。

さて、どうしよう。

大会はどんどん進行しています。
『まあなんとかなるでしょう』
なんて余裕かませるようになったのも、
走ってきた経験がものを言ってると感じました。
そうこうしてるうちに9:10。
号砲がなると、最果てのJ地点にも紙吹雪がちらほら降ってきました。

列が動き始め、少し体を動かすと、
『こりゃトイレやばいぞ、どうする?』
すると、スタートゲートをくぐるはるか手前に
トイレブースがあるじゃないですか。
『グロスは始まってるけど、ネットはまだだ』
このレースを左右する重大な判断ができた自分を褒めたいと思います😁
アナウンスでは
「最後尾のLの選手が出走終了した時点でスタートできなくなります!トイレに並んでいる方は急いでください!!」
大慌てでしたが、なんとか間に合い、無事スタート。

今回のレース、振り返ると
「無心」で走っていた気がします。
いつもは自然と、日常のあれこれを想像したり、
楽しいことを妄想したりするんだけれど、
「事実を確認していく」ような感じ。
どういうことかというと、
『ヒト多いなぁ』とか、
『坂だな』とか、
『身体あったまってきたな』とか。

ひとことで言って「着実」でした。

コースは5キロ過ぎまで大きく降っているので、
序盤は着地に気をつけてました。
脳内合言葉は「ニンジャ」😁
ジャンプしないように着地することで、
脚への負担を増やさない。
そして下りはスピードがどうしても出てしまう。
脚を温存することを第一に進みます。

7キロからは走りながら補給を始めました。
こないだの京都で蓋付きのジェルで、少しずつ摂る技に気づきました。
化学的なものが胃腸に入るのを緩やかに出来て、
胃腸が体勢を整える時間が稼げるような気がします。
エネジェルではお腹の急降下を起こしちゃうことがあるけど、この方法だと良さそうでした。
そしてもちろん「空腹」を感じる前に摂取です。

9キロを過ぎると最初の折り返し地点へ向かいます。
先にスタートした仲間とすれ違えるかと目を凝らしたけど会えず。
後から来るはずの友人ともすれ違えず。
一人旅が続きます。
でも、どこを走っても応援してくださる人がたくさん。「アフロちゃーん!!!」の声にどれだけの力をいただいたか。ありがたかったです。

コースは日本橋へ。
アフロ仲間が待っててくれるはず。
日本橋を渡り、COREDOに差し掛かると、
見えてきました。
ピンクのシャツとアフロの団体。
「ゆんゆーん!!!」
という声援の中に、アフロならぬ紫のメッシュ!
なんと母が混ざってました😅
後から、仲間のみんなに親切にしていただいたと聞きました。ありがたい♡


そして、声援を受けるとパワーが湧いてくることも、しっかり感じられました。
その先の水天宮前では、
職場の後輩が待っていてくれました♪
いち早くアフロを見つけてくれて、
「ゆうこさーん」と手を振ってます。
嬉しかったなぁ。
あたしのためだけに時間を使ってくれた。
なんという贅沢。
感激の一言でした。
ありがとう😊

次のポイントはお馴染みの浅草寺での折り返し。
やっぱり仲間とはすれ違えず、
コースは蔵前橋へ。
大きく上って大きく下ると中間地点。
このアップダウンはちょいしんどかったけど、
2つ目のエネジェルを入れた体は
まだまだ持ちそうです。
この先の門前仲町には、仲間が待ってくれてる。
そう思うとパワーが出ました。
ようやく先ゆく仲間ともすれ違えてハイタッチ。
嬉しい😊
仲間たちからの熱い応援を受けて、
残りの距離の方が短くなってる25キロ。
『疲れが残ってるってこういうことか』
腰周りの筋肉疲労がどっとやってくる感じ。
それでも、お腹をキュッと締めると脚が出ます。
『意識を向けるのは脚じゃない』
そう思い直して、
もう一度日本橋に向かうんだ。

30キロの地点でセイコーの時計を見ると
『?もしや5時間切れんじゃね?』
そう思いながら改めてGarminを見ると
ペースは6分40秒。
『30キロ超えてこのペースならいけるかも』
今回もGarminの役目は確認じゃなくてデータの蓄積。
ここまでは。
苦手な算数を頭の中でやりながら、
補給計画を考えながら、
COREDOを左へカーブすると、
「結子さーん!!!」「ゆんゆーん」
え?と振り返ると母でした。
13キロ地点から32キロ地点まで。
時間にして2時間以上。
『待っててくれたんだー』と思いました。
もちろんご飯食べたりしてたと思うけど、
でも、応援するために待っててくれた。
実は、母からこんなにストレートに応援された実感を今まで持ってなくて、今回のレースは母に対する思いも新たにしてくれるステキな機会になりました。

銀座の目ぬき通りのど真ん中を走り、
『こんなことないかも!!??いや、ここは、歩行者天国になるとこだ』とか思っちゃったりして🤣
ペースは6分50
マリオンを過ぎると、向こうから
田町から折り返してきてフィニッシュまであと1キロになってる人たちが見えてる。
『あっちに行きたい…』
と思いつつも、腹に力を入れて、
最後のエネジェルを飲み干しました。
いざ田町へ!

仲間とすれ違って彼女の完走を確信しながら
増上寺に差し掛かると
「ゆんゆーん!」
『??もう誰もいないはずだけど……ママ!』
またまた追っかけてきてくれてました。
この最後の応援が思いがけずすごく嬉しかった。
しっかりパワーもらったよ。

田町駅で折り返すと残りは4キロ。
ペースを落としちゃいけない。
腰も膝も心許ない感じにはなってます。
おまけに、足の爪は異常をきたしてる感じ。
でも、残りの距離はどんどん少なくなってく。
Garminをチェックします。
仲間が待ってる。

日比谷通りを曲がり丸の内仲通りに入ると
ラストスパートをかけました。
スピードを上げてることにすごい喜びを感じながら、
たくさんの応援に感謝しながら、
すごく真剣に。
すごく颯爽と。

右側にピンクTシャツが見えます。
『あれ?もう少し先だと思ってたけどなぁ』
お茶のお稽古から駆けつけてくれた仲間が、
素敵な和服姿にレインボーのアフロをかぶって
待っててくれました♪
嬉しい😊
あと800。

左手に仲間たちが見えます。
幸せをいっぱいに噛み締めてました。
本当に準備の連絡からありがとう。
たくさん思ってくれて、ありがとう。
大きな力をもらったよ!!!
後から見た動画に、「快調だねー」って声が入ってました。
頑張って飛ばしてたの!
カッコつけてたの!!
みんながカッコつけさせてくれたんだよ。
ありがとう。


その先を曲がればフィニッシュ!
とそこで
「ゆうこ!!!」
「???」
えー!!!きいてないよー!!!
夫でした。
もうびっくりのサプライズプレゼント。
いつもクールに家で見守ってくれてる夫が、
ゴール直前で待っててくれました。
しかも最前列で!
『ありがとう』
ハイタッチして、
スピードを緩めず、
カーブを曲がると最後の加速。

気持ちよく駆け抜けた42.195km
4時間53分39
自己ベスト更新でした。

こんな素敵なレースを走れたのも関係者の方々のご尽力あればこそです。
毎回レースに出ると思うけど、
本当にみなさん暖かくて優しい。
ありがたいです。
現地で、SNSで、見守って応援してくれたみんな。
ありがとう。幸せです!
たくさんパワーをもらいました。
いいレースができました。
心からの感謝を込めて。

走れることにありがとう。

そうだ。
丈夫に産んでくれて、ありがとね。
ママ。

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